高い壁の前で、自分が鳥であったらと願う子どもの物語です。かつて子どもの家は壁の向こう側にありました。鳥になれば、壁を越えて家まで飛んでいけるでしょう。
子どもは銃を持った人に家を追い出されたのです。今は壁に取り囲まれた狭い場所に住んでいます。
そこはパレスチナのガザ地区というところ。ガザ地区はイスラエルが建設を進めている壁に封鎖され、ガザ地区に暮らすパレスチナの人々はイスラエルの人々と分断されている状態が続いています。
親しみを感じさせる絵で、子どもの強い願いを表現しました。その願いは、ふるさとの家に帰ることだけではありません。パレスチナの争いが早く終わり、平和が訪れてほしいという願いです。それはすべての人々の願いでもあります。(店主)
もし ぼくが 鳥だったら パレスチナとガザのものがたり
文=ファーティマ・シャラフェッディーン
絵=アマル
訳=片桐里織
ゆぎ書房
2025年1月15日発行
定価[本体1,800円+税]
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