あまがえるの生態を描いた絵本です。春の夜、田んぼから聞こえるあまがえるの鳴き声は「まるで、たんぼから おとがわいてくるよう」に聞こえます。
春も終わるころ、田んぼにたくさんのおたまじゃくしが現れます。やがて、おたまじゃくしはかえるになり、冬まで生き延びたかえるは土にもぐり、次の春を待ちます。
そして、春。かえるは姿を現し、水を張られた田んぼに集まります。夜になると、田んぼはあまがえるの声でいっぱいになりました。鳴いているのはおすたち。めすを呼び、夜が更けた田んぼで、あまがえるは卵を産むのです。
あまがえるの生きる様を力強く描写する文章に、絵は迫力ある緻密な表現で応えます。里山の魅力も、たっぷりと味わえます。(店主)
あまがえるーたんぼの うたー(かがくのとも2025年5月号)
澤口たまみ ぶん
羽尻利門 え
福音館書店
2025年4月1日発行
定価460円(本体418円+税10%)
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