山のタヌキたちの頑張りを描いた絵本です。頑張ってはいるけど、どこか抜けている、ゆかいなお話です。
山奥に暮らすタヌキたちは人をばかすのが大好き。ある日、山のふもとの村に駅ができました。人がどんどん引っ越してきます。あっという間に大きなまちになりました。「やまにも たくさん ひとが くるな」「たくさん ばかせるぞ! こりゃあ いそがしくなるなあ」とタヌキたちは期待に胸を膨らませます。
ところが、まちの人たちは全然山にやってきません。山に用事がある人なんていないのです。そこでタヌキたちは、自分たちがまちに行って人をばかそうと考えます。タヌキたちが話し合う中で浮かんできたのは、タクシーにばけて人間を山の中に連れてきてしまうというアイデア。でも、タヌキたちはタクシーのことをよく知りません。果たして上手にタクシーにばけることができるのでしょうか。
タヌキたちの奮闘努力が見どころです。頑張って本物そっくりにばけたのに、最後の最後で…。残念! (店主)
ばけタクシー(こどものとも2024年2月号)
藤重ヒカル 作
福音館書店
2024年2月1日発行
定価440円(本体400円+税10%)
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