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2020年8月27日木曜日

ボローニャ展に行きました!






 東京・板橋区立美術館で開催中の「2020イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」に行きました。イタリア北部の古都ボローニャで毎年開催されている国際的な絵本原画コンクールの入選作品の展覧会です。作家のセンスが光る原画の作品が数多く並び、とても見応えのある展覧会でした。今年のポスターやチラシ、チケットなどのイラストを担当されたのはオオノ・マユミさんです。オオノさんは習志野市出身のイラストレーター。くわのみ書房で茶話会も開いていただいたお馴染みの方です。

 このコンクールは、世界で唯一といわれている児童書専門の見本市であるボローニャ・チルドレンズ・ブックフェアに伴うイベントとして1967年から行われています。毎年、世界中の作家たちから応募があります。子どもの本のために製作された作品を5枚1組で応募します。誰でも応募できることから、世界中の新人作家たちの登竜門としても知られています。多くの絵本を出版している作家の作品も、出版経験のない人の作品も同じテーブル上で審査されます。

 今年は66の国と地域から2574組の応募があり、24の国と地域の75組の作品が選ばれたそうです。5人の日本在住作家の作品も含まれています。韓国の作家も多かった印象があります。台湾や中国の作家も含まれていました。「ジャーニー 国境をこえて」(きじとら出版)や「ひみつのビクビク」(廣済堂あかつき)が出版されているフランチェスカ・サンナさんの作品も選ばれていました。サンナさんの原画がみられたことはうれしいサプライズでした。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大の問題が発生し、残念ながらボローニャ・チルドレンズ・ブックフェアは開催中止となりました。コンクール入選作品は展示されることなく保管されていましたが、イタリア・日本の関係者の努力により、日本でのボローニャ展開催が実現しました。板橋区立美術館開催のあと、四日市市立博物館(三重県)、石川県七尾美術館(石川県)、太田市美術館・図書館(群馬県)での巡回開催が予定されています。(店主)


2020イタリア・ボローニャ国際絵本原画展

板橋区立美術館

2020年8月22日(土)~9月27日(日)

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