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絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2020年7月13日月曜日

【本の紹介】かもさんおやこのおさんぽ(こどものとも0.1.2. 2020年8月号)



 かもがとてもシンプルに描かれています。でも、生き生きと動き出して見えてくるから不思議です。

 かもの親子がなかよくお昼寝しています。おかあさんのかもが起きてこがもに呼びかけます。「さあ おきて」

 おやおや、一匹だけ目を覚まさないこがもがいます。おかあさんが「おさんぽ いきますよ」といってもまだ寝ています。ほかのこがもはみんな行ってしまいました。残されたこがもは「ぐー」と寝てばかり。いったいどうなってしまうのでしょう。

 ちょっとハラハラするお話がテンポよく進みます。最後はにっこりできる絵本です。(店主)


かもさんおやこのおさんぽ(こどものとも0.1.2. 2020年8月号

増田純子 さく


福音館書店

2020年8月1日発行

本体400円+税

2020年7月10日金曜日

【本の紹介】「母の友」2020 年8月号



 新型コロナウイルスの感染拡大はまだ予断を許さない状況です。経済活動の再開に向けた動きも出ていますが、外出は控えたいと考える人も少なくないでしょう。

「母の友」8月号は「絵本作家のみなさんと-今、家の中のたのしみを考える」を特集テーマに取り上げ、おすすめの家の中での過ごし方を紹介しています。外出がままならない中、あの絵本作家さんはどんなふうに家で過ごしているのでしょう。

 小西英子さんは「お絵かきしりとり」をするそうです。口でいうのではなく、絵に書いて遊ぶしりとりです。五味太郎さんは「そとにでないでそとにゆく方法!」を教えてくれます。まず家の中に家をつくることがポイントだそうです。

 林咲子さんはタイムトラベルをすることにしたそうです。旅先は遠い昔、幼いころの朝。心の中にストックしてあった遠い記憶の断片を繋いで、一つの情景が浮かび上がりました。タイムトラベルのツアーはいろいろなコースがあって、人それぞれに多様な楽しみ方ができそうです。(店主)


「母の友」2020年8月号


福音館書店

2020年8月1日発行

本体527円+税

2020年7月9日木曜日

【本の紹介】おばけのおんがく(こどものとも年中向き2020年8月号)


 夏はおばけの絵本を楽しみましょう。子どもたちは怖いといいながら、実はおばけが大好きです。

 さきちゃんが夜中に目を覚ましました。「あれ? まだ よるだ」といって、眠れなくなったようす。すると、何やら音が聞こえてきました。

 車の音? 犬の鳴き声? 風の音? いえいえ、それはおばけの奏でる音楽でした。さきちゃんのお家の屋根で、おばけのオーケストラが練習をしていたのです。

 おばけの音楽は怖い音が大事。みんな頑張って怖い音が出るよう練習しています。さきちゃんもだんだん怖くなってきました。でも、やがて静かになりました。オーケストラのおばけたちは演奏会が行われるおはかやまに飛んで行ったのです。おはかやまの音楽会、とても怖そうですね。(店主)


おばけのおんがく(こどものとも年中向き2020年8月号)

西平あかね さく


福音館書店

2020年8月1日発行

本体400円+税



2020年7月8日水曜日

せっせ新聞が発行されました!



 この夏、「せっせ新聞」が発行されました。くわのみ書房でも絶賛配布中です。無料です。

 発行人は絵本作家の花山かずみさんです。花山さんは絵本の「せっせ せっせ」(「こどものとも年少版」2020年8月号、福音館書店)をつくりました。せっせ新聞はこの絵本のお話の、その後のお話を報道しています。

 子どもたちが大人も巻き込んで、大きな大きなお山を完成させました。この偉業の経緯は「せっせ せっせ」で紹介された通りです。お山をつくった土は穴を掘って集めました。大きなお山をつくったから、大きな穴が3つもできました。せっせ新聞は、これらの穴がその後どうなったか伝えています。

 絵本に登場する人たちの紹介もあります。人間は63人。お名前とコメントがついています。そのほか、うさぎ1匹、くろねこ1匹、こねこ3匹、あひる1匹、あひるのこたち3匹、やぎ2匹、いぬのサスケ1匹、たけしさんのいぬ2匹。とても大勢ですね。絵本の「せっせ せっせ」は税込440円で絶賛販売中です。(店主)

2020年7月7日火曜日

【本の紹介】せっせ せっせ(こどものとも年少版2020年8月号)


 子どもがお山をつくりはじめます。「せっせ せっせ」と小さなバケツで土を運びます。

 はじめは一人の子どもでした。バケツから土を「ポン」と出して、「ペンペン」と固めていきます。「ポンペンペン」

 子どもが一人加わりました。お山は少しずつ大きくなります。さらに仲間が増えていきます。小さなお山は、大きなお山になりました。

 子どもたちは夢中です。その真剣な姿に心を打たれます。長い行列ができて、やがて大人たちも加わります。お山は大きな大きな、もっと大きなお山になりました。お山の上で、みんな一緒に「やっほー!」と叫びます。その達成感をぜひご一緒に味わってください。気分爽快になる絵本です。(店主)


せっせ せっせ(こどものとも年少版2020年8月号)

花山かずみ さく


福音館書店

2020年8月1日発行

本体400円+税


2020年7月6日月曜日

【お知らせ】イベント開催はしばらく見送ります



 くわのみ書房は新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、イベント開催はしばらく見送ります。営業時間の短縮を継続し、営業時間は平日の午前11時から午後5時まで、土曜日・日曜日・祝日(振替休日を含む)は休業日とします。従来、定休日としていた月曜日・火曜日は営業します。

 ウイルス感染拡大の収束がなかなか見通せない状況です。安全・安心の生活が早く戻るよう強く願っております。(店主)

2020年7月2日木曜日

【本の紹介】こどもたちはまっている



 光り輝く広がりは海でした。海は入り江となり、その入り江を見渡せる窓があります。窓の内側ではテーブルについた子どもたちが朝食を食べています。

 でも、子どもたちはなかなか朝食に手をつけられないようです。窓の外で船が通るのを待っているからです。子どもたちは、いつも何かを待っています。

 この絵本が描く世界の美しさに目を見張ります。特別な世界ではありません。そこにいる子どもたちの声が聞こえてきそうな身近な世界です。私たちは子どもたちの目を通して、そこにある世界を見ているのでしょう。

 子どもたちが待っているのは未来です。未来は希望とともにやってきます。子どもたちにはそう信じることができるエネルギーがあります。だから、世界は輝き、美しくなるのでしょう。子どもたちからエネルギーをもらえる絵本です。(店主)


こどもたちはまっている

荒井良二


亜紀書房

2020年6月17日発行

本体1600円+税

【本の紹介】忍者からみた世界(たくさんのふしぎ2025年9月号)

 かつて子ども向けのテレビ番組や漫画で人気を博した忍者は、今では多くのファンが世界中にいるようです。その忍者の実像に、リアルに迫る絵本です。  文章を書いた三橋源一さんは、忍者が生まれた地域の一つである三重県の伊賀地方に移住し、古文書を読み解いて忍者の研究をしています。農業や狩猟...