猫の一人語りの絵本です。ちょっと切ない最後に胸が詰まります。
窓際で外を見ている猫が語り始めます。拾われて今暮らす家に来たとき、すでにそこには、猫が「おまえ」と呼ぶ赤ん坊の子どもがいたのです。
猫と子どもは、ともに大きくなります。猫の成長は人間より早く、当然猫が兄貴分を務めることになります。でも、やがて子どもは大きくなり、いつの間にか猫を残して家を出てしまいます。
柔らかい光と爽やかな風を表現する絵から心地よさを感じます。猫は「おれのことは わすれていいから」というけど、きっと強がっているだけですよね。(店主)
わすれていいから
大森裕子
KADOKAWA
2024年2月21日発行
定価:本体1,500円(税別)
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