カフェメニューの価格を4月1日から変更します。コーヒー豆やお菓子などの仕入れ価格の値上がりに伴い、当店の価格も値上げすることにしました。よろしくお願いいたします。(店主)
他人のことを知り、やさしい気持ちで受け入れることの大切さが伝わる絵本です。自分のことも、もっともっと好きになれるでしょう。
主人公の「じいじ」は昔、お医者さんでした。じいじは、患者さんたちが話してくれた思い出を「体の物語」と呼んでいます。街に出かけた主人公とじいじは、かつてじいじの患者さんだった多くの人たちと出会います。じいじは患者さん一人ひとりの話を聞かせてくれました。
体のまがった人、体中が痒くなる人、パパになって心配事が増えてなかなか眠れなくなった人、太った人や痩せた人、それぞれの体の物語です。じいじは「どんな体の物語も幸せな終わりに変えることができる」と話します。そのためには「今、何をすれば自分がしあわせなのかを考えることが大事なんだよ」と教えてくれました。
ダイナミックな構図と柔らかいタッチで、多様な人たち描きます。いろいろな人たちの体の物語を知れば、誰もが主人公のようにこう思うでしょう。「みんなみんな、とってもすてきだね!」(店主)
みんな みんな とっても すてき
バティスト・ボーリュー 文
チィン・レン 絵
ひがきゆみ 訳
ひさかたチャイルド
2025年1月発行
定価1,980円(本体1,800円+税10%)
くわのみ書房は今年も「お花見散歩」を企画しました。のんびりと春のお花見散歩を楽しみませんか? 当初3月29日(土)開催予定でしたが、4月5日(土)に延期して行います。事前のお申し込みは無用です。
2025年4月5日(土)午前12時(正午)スタート!
集合場所:くわのみ書房
参加費 :無料(食べ物・飲み物代は各自でご負担ください)
※雨天中止
※事前のお申し込み無用
くわのみ書房から藤崎森林公園を経由し、鷺沼城址公園に向かいます。途中、コンビニエンス・ストアで食べ物・飲み物を参加者各自の負担で購入します。鷺沼城址公園でお花見の後、適宜解散します。どうぞお気軽にご参加ください。(店主)
〈お問い合わせ〉くわのみ書房
電話:047-419-3567
電子メール:mulberrybookstore@gmail.com
(Facebook、Instagramでも受け付けます)
明るい色使いで春の光を描きます。生きる喜びに満ち溢れています。これは生命の輝きを描いた絵本です。
春になるとぽかぽかしてきて、むずむずしてきます。きっと地球も笑い出してしまうでしょう。
地球がくすぐったく感じるのも無理はありません。いろいろな生き物がもぞもぞ動き始めているのです。命を育む地球は陽の光を浴びて、あちらこちらで春がもぞもぞしています。
すべての命あるものが一緒に生きる地球。すべての命あるものに光をそそぐ太陽。春はそれらへの感謝のことばを告げたくなる季節です。(店主)
はるが もぞもぞ
内田麟太郎 文
南塚直子 銅版画
ポプラ社
2025年2月発行
定価:本体1,500円[税別]
胸に込み上げる思いを感じながら、この絵本を閉じました。感情を強く揺さぶる絵本です。
明かりを消した部屋の中でしょうか。ベッドの上で、母と子の会話が続きます。「ねえ、覚えてる…?」
楽しい思い出を語り合う二人。父との別れ際、子どもはクマのぬいぐるみを受け取りました。
街の上に、太陽がのぼってきました。二人で迎えた初めての朝も、やがて思い出の一つになるでしょう。「ぼくは、この朝をわすれない」という言葉が、子どもの明るい未来を約束します。(店主)
ねえ、おぼえてる?
シドニー・スミス
原田勝 訳
偕成社
2024年4月発行
定価[本体価格1600円+税]
荒唐無稽なお話の絵本です。結論は分かっているのに、読む人をグイグイ惹きつけます。
むかしむかし、空高く、雲の上よりもっと高いところにあった宮殿でのお話です。そこでは天使たちが動物たちをつくっていました。まず名前を考え、その名前に相応しい姿を絵に描きます。動物はこのようにつくられ、地上におくりこまれていたのです。
さて、「ライオン」という名前を思いついた天使がいました。絵に描くと、小さく太った姿で、クレヨンの色をありったけ使ってカラフルです。なき声は「ピープ、ピープ」と決めました。でも、それで完璧かどうか不安になり、ほかの天使におかしいところがないか聞いてみることにしました。聞いては直すことを繰り返し、ライオンは少しずつその姿を変えていきます。
さてライオンは、最後にはどのような姿になるのでしょう。なき声もどうなるのか、気になりますね。(店主)
ライオン
文・絵 ウィリアム・ペーン・デュポア
訳 まさきるりこ
瑞雲舎
2025年2月1日発行
定価(本体1800円+税)
くわのみ書房は今年も「お花見散歩」を企画しました。のんびりと春のお花見散歩を楽しみませんか? 事前のお申し込みは無用です。
2025年3月29日(土)午前12時(正午)スタート!
集合場所:くわのみ書房
参加費 :無料(食べ物・飲み物代は各自でご負担ください)
※雨天中止
※事前のお申し込み無用
くわのみ書房から藤崎森林公園を経由し、鷺沼城址公園に向かいます。途中、コンビニエンス・ストアで食べ物・飲み物を参加者各自の負担で購入します。鷺沼城址公園でお花見の後、適宜解散します。どうぞお気軽にご参加ください。(店主)
〈お問い合わせ〉くわのみ書房
電話:047-419-3567
電子メール:mulberrybookstore@gmail.com
(Facebook、Instagramでも受け付けます)
その豆腐店は岩手県の山の中にあります。90歳を超えた豆腐屋さんは、70歳になってから店を始めました。
一晩、水にふやかした大豆を、石臼で挽きます。豆腐屋さんは石臼のことを「ひき石」と呼んでいます。
2升5合の大豆から24丁のお豆腐が作れるそうです。すべて手作りの豆腐です。「ひき石で作る豆腐にこだわり、山の水を使い、薪の火加減で、昔と同じ味を今に残した」
誰もいない山奥で、一人で豆腐店を営む人がいます。お客さんが一人も来なくても、ひき石を回し続けます。その人の暮らし方に惹かれ、この写真絵本の作者は年に数回、豆腐を食べに通うようになりました。この絵本を作ってくれたことに感謝したいと思います。(店主)
ひき石と24丁のとうふ
大西暢夫
アリス館
2024年4月10日発行
定価(本体1,600円+税)
#くわのみ書房
日の光の温もりを感じる絵本です。柔らかいタッチの絵の中は、心地よい風が流れているようです。
公園から続く道の脇に赤い屋根の小さな家が建っています。いつも窓が閉まり、庭は荒れ放題で、いつしか幽霊屋敷といわれるようになっていました。
そこには一人のおじいさんが暮らしていました。ある日、子どもの飼い猫が家の中に入り込んでしまい、その後を追った子どもがおじいさんと知り合います。それをきっかけに、おじいさんは庭に出て、日の光が気持ちよいことに再び気づくのです。
作者はイタリア在住の日本人画家です。描かれた風景は、どこか日本と異なる雰囲気を感じさせます。(店主)
こうえん通りのへんな家
はせがわまき
工学図書(山烋のえほん)
2024年11月29日発行
定価(本体1,800円+税)
この絵本の作者はラップミュージックがお好き。ということで、ラップの乗りで楽しめる絵本が出来上がりました。
リズミカルに韻を踏んだ文章が続きます。「せっしゃは にんじゃ」から始まり、テンポよく読み進めていきます。
韻を踏むことで、意味のつながりがない言葉でも自然に結びつき、思わぬ展開を生み出します。それを忍者の変身に重ねたことが、この絵本の肝でしょうか。
忍者は黒装束だけではありません。カラフルな忍者たちが何に変身するのか。これもお楽しみの一つです。(店主)
せっしゃは にんじゃ(こどものとも年中向き2025年4月号)
北村人 さく
福音館書店
2025年4月1日発行
定価460円(本体418円+税10%)
子どもたちのお楽しみは、なんといってもおやつの時間。この絵本は、にぎやかなおやつのようすを描きます。
こねこのおかあさんがホットケーキを焼いて、6ぴきのこねこたちを呼びました。「おやつですよー」
こねこたちには楽しい名前が付いています。みんながお名前通りの笑顔です。おやおや、お友だちのこうまちゃんも一緒です。そして、こうまちゃんのしっぽには、ありくんもいました。
大急ぎでお友だちの分のホットケーキも作ります。さあ、どうぞ召し上がれ。みんな笑顔で「いただきまーす!」(店主)
おやつですよー(こどものとも年少版2025年4月号)
小野寺悦子 文
植垣歩子 絵
福音館書店
2025年4月1日発行
定価460円(本体418円+税10%)
子どもの笑顔を引き出す絵本です。みんなのいいお顔で、笑顔になります。
動物たちに「こっち むいて」と呼びかけます。見返すお顔につぶらな瞳。吸い込まれそうになります。
最後に登場する人間の赤ちゃんに、子どもたちは自分を重ねることができるでしょう。「いいおかお」と褒められて、自分が愛されていることを強く感じることでしょう。
丁寧に描いた絵は触感まで伝わってくるようです。子どもと一緒に、ゆっくり楽しんでほしい絵本です。(店主)
みんな いいおかお(こどものとも0.1.2. 2025年4月号)
ひろのたかこ
福音館書店
2025年4月1日発行
定価460円(本体418円+税10%)
オノマトペを楽しむ赤ちゃんの絵本です。歌うように読んであげましょう。
ニワトリのおかあさんが卵をそーっと抱っこします。「ころ ころ こーろ ころ」
この絵本は北海道のわらべうたから作られました。そのわらべうたは、「ころ ころ こーろ ころ」という2小節のフレーズを繰り返すだけの小さなうた。これだけで楽しく心地よくなる魔法のようなうたです。
元気なひよこが生まれると、オノマトペもいろいろ広がっていきます。でも、最後はやっぱり「ころ ころ こーろ ころ」。ニワトリのおかあさんに抱かれ、ひよこたちは安心して目を閉じます。(店主)
ころころ こーろころ
みなみじゅんこ
のら書店
2024年6月14日発行
定価(本体1000円+税)
#くわのみ書房
夕焼けに思いを馳せる絵本です。夕焼けの美しさに心を躍らせるときは、誰にでも訪れます。
夕焼けに色づいた空と人々が暮らす空間を描いた絵が連なります。私たちの身近にある空間ですが、夕焼けを通して無限の広がりが感じられます。
その無限の広がりに、さまざまなものが溶けていきます。それは笑い声、ギラギラした汗、一人ぼっちの膨れっ面、アルバムの思い出、目からこぼれた涙、などなど。「きょういちにちの よろこびと かなしみが、ひとすじの ひかりと なって、そらに とろとろ とけていく」
やがて静かな夜を迎えます。どこからか、「ゆっくり おやすみ」という声が聞こえてきます。(店主)
ゆうやけにとけていく
ザ・キャビンカンパニー
小学館
2023年7月18日発行
定価:[本体1,700円]+税
ねこの成長をユーモラスに描いた絵本です。成長に合わせて理想のお家も変わります。ねこのお家探しが始まります。 ねこは、小さなこねこでした。ダンボール箱のお家はとても素敵でした。でも、大人になって大きくなると、狭くなって居心地も悪くなりました。 いよいよ引っ越しです。ねこは、ほ...