女性の社会進出がまだ途上にあった1970年代、オートバイで世界を巡った女性がいました。自分の目で世界と世界の人々を見つめた女性の旅を描いた絵本です。
パリで暮らすアンヌは「文章を書きたい。いろんな場所に行ってみたい」と思い、1973年のある日、バイクにまたがり世界へ旅立ちました。身につけたものは必要と思われるものだけ。でも、水着やおしゃれな白いドレスもバッグに入れました。
たくさんの国をバイクで走り抜けたアンヌ。「世界は美しかった」「人間はよき人びとだった」と私たちに伝えます。絵本は、アンヌが体験した美しい風景、そしてたくさんの優しい人びととの出会いを描きます。
世界は今、アンヌが旅をした時代と違った様相になっているようです。でも、アンヌの言葉は今でも私たちの心に強く響いてくると思います。(店主)
世界はこんなに美しい
エイミー・ノヴェスキー 文
ジュリー・モースタッド 絵
横山和江 訳
工学図書(山烋のえほん)
2022年10月26日発行
定価(本体2,000円+税)
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