七草粥について学べる絵本です。お正月の7日に七草粥を召し上がる方も多いと思います。
七草粥は、「春の七草」と呼ばれる7種類の草が入ったお粥です。春の七草の名前を全部知っていますか。「せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ これぞななくさ」という和歌で覚えた人は多いと思います。
今ではスーパーマーケットなどで買える七草ですが、昔は野に生えているものを摘んで集めました。この絵本でも、親子3人が七草を探しに出かけます。自宅の庭や近所の公園、そして田んぼや、田んぼの横を流れる小川で次々に見つけていきます。春の七草のほとけのざは、図鑑などでは「こおにたびらこ(たびらこ)」という名前で掲載されていて、私たちが通常ほとけのざと呼んでいる、紫色の花を咲かせる草とは別の草だそうです。
すずなとすずしろは、野菜畑で手に入れました。実は、すずなは野菜の蕪であり、すずしろは大根のことです。これで全部揃いました。美味しい七草粥を作りましょう。寒い冬に力強く葉っぱを広げる草たちが私たちの体をたくましくしてくれます。(店主)
ななくさ つんで -ななくさがゆを つくろう-(かがくのとも2021年1月号)
かわしまようこ ぶん
辻川奈美 え
福音館書店
2021年1月1日発行
本体400円+税
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