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2019年4月6日土曜日

【本の紹介】日本海のはなし(たくさんのふしぎ2019年5月号)




 ユーラシア大陸と日本列島に挟まれた海が「日本海」です。とても小さな海域ですが、私たち日本人の生活は日本海から大きな恩恵を受けています。でも今、日本海で気になる変化があるようです。どういうことでしょう。この絵本で日本海について学びましょう。
 日本海は小さなプールに例えられることがあるそうです。隣の海とつながる4つの海峡の深さが、どれもとても浅いからです。つまり、日本海が隣の海とつながっているのは海の表面だけで、深いところはほかの海と接していない。日本海はまわりから区切られた、独立した海といえるそうです。
 日本海の深い海は、とてもゆっくりですが、上下にかき混ぜられています。表面の海水に含まれた酸素が深海へ運ばれ、栄誉豊富な深海の海水が表面に上がっていきます。こうした動きにより、日本海の浅いところから深いところまで、豊かな生態系が築かれています。ところが、地球の温暖化の影響で、こうした海水の動きが不活発になる変化が見え始めているそうです。
 海の表面と深海をつなぐ海水の動きは、大西洋や太平洋のような巨大な海でも起こっています。日本海は世界の海のミニチュア版とか「ミニ海洋」ともいわれ、日本海で起こっていることは、やがて世界規模で起こる可能性があると考えられています。この絵本の作者は、日本海が私たち人類に警告を発しているのかもしれないといっています。(店主)

日本海のはなし(たくさんのふしぎ2019年5月号)
蒲生俊敬 文
いしかわけん 絵

福音館書店
2019年5月1日発行
本体713円+税

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