ちいさいおうち
岩波書店
ばーじにあ・りー・ばーとん ぶんとえ
いしいももこ やく
小さいお家の物語です。昔々、田舎の静かなところに建てられました。綺麗で丈夫なお家です。
小さなお家は長い間、周りの景色を眺めながら幸せに暮らしました。夜、遠いところに街の灯りが見えました。お家は「まちって、どんなところだろう」と思いました。
時はどんどん経っていき、周りの景色も変わってしまいます。広い道路ができてお家もたくさんできました。「ここは、もうまちになってしまったのだ」と小さなお家は思いました。でも、街は好きになれないような気がしました。
小さなお家の嬉しそうな顔、そして悲しそうな顔。表情の変化に心が打たれます。
私たちが暮らす環境は少しずつ、でも確実に変わってきています。それを進歩と呼び、無条件で受け入れてよいのか、真剣に考えなくてはいけない時代になりました。私たち一人ひとりは小さな存在であり、私たち自身が小さなお家なのだと思います。
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