不思議な世界に暮らす、不思議な姉弟のお話です。おねえさんのティーはカメレオンの着ぐるみを着ている女の子のように見えます。おとうとのカメレオンは、本当のカメレオンのようです。
ティーとカメレオンはいつでも一緒。ティーはおねえさんだから、おとうとのカメレオンにいろんなことを教えます。ティーが教える3つのことって、さて何のことでしょう。
空にはこうちゃぐもが浮かび、それに乗ってお出かけできること。おばけなんて、いるはずないこと。遠いところにあるドレミの湖で、おんがくかいが開かれること。3つのお話はどれも不思議です。
水彩絵の具による繊細で柔らかいタッチの絵は、夢のような世界をのびのびと描きます。空想の中に身を委ねれば、身近にある小さな幸せを再発見できるかもしれない。そう思わせてくれる絵本です。(店主)
ティーとカメレオン ふたりは いつだって いっしょ
鹿島孝一郎 原作・絵
マリア・ホセ・フエラーダ 文
星野由美 訳
2025年11月4日発行
実業之日本社
定価2530円(本体2300円)

0 件のコメント:
コメントを投稿