シロクマのスノーウィとヒグマのウッディの友情を描いた絵本です。北極近くの雪と氷の世界に住むスノーウィと、緑豊かな森の世界に住むウッディ。住む世界が違う2匹のクマはどうやって出会い、友情を深めていったのでしょう。
毎年夏になると、スノーウィのところにカモメのキティがやってきます。キティは旅の途中に立ち寄る自然豊かな国のことをスノーウィに話します。そこは野原いっぱいに花が咲き、森にはヒグマのウッディが住んでいます。スノーウィも行ってみたくなりました。
泳ぎの得意なスノーウィは海に飛び込むとさっそく泳ぎ始めます。キティが道案内をしてくれます。何日も旅を続け、木や花、そして野原の色とりどりの美しい国にたどり着きました。ところが、ウッディとは最悪の出会い。2匹は取っ組み合いの喧嘩を始めます。
でも、喧嘩をしている場合ではありません。ハンターたちから身を守るため、ウッディが咄嗟の行動に出ます。それをきっかけに2匹は仲良しになりました。やがて別れの季節がやってきます。「また げんきで あえますように…」。スノーウィとウッディ、そしてキティはそれぞれの道へと去っていきました。(店主)
スノーウィとウッディ
ロジャー・デュボアザン さく
石津ちひろ やく
好学社
2019年8月17日発行
本体1500円+税
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