うさぎの子が「ころろん ころろん ころろんや」と転がっていきます。まるで芝生の斜面を、ころころ転がっていくみたいです。
アリを飛び越し、カメの硬い甲羅の上も転がっていきます。2匹のブタに出会ったら、なんとブタも一緒に転がります。
次に出会ったのはヘビ。ヘビもくるっとうさぎの子に巻きついて一緒に転がります。最後についた先は、おかあさんうさぎの背中でした。やっと止まって一安心です。
「ころろん」という言葉は長崎県のわらべうたがもとになっているそうです。もともと眠りを誘うための言葉でしたが、この絵本の作者は、子どもと一緒に遊んだ経験をもとに、元気よく体を動かしたくなるような言葉に解釈し直しました。くすぐったくなるような感覚もあり、言葉を口に出したあとは、本当に「ころろん ころろん」と転がってみたくなります。(店主)
ころろん ころろん(こどものとも0.1.2. 2020年2月号)
福知伸夫 さく
福音館書店
2020年2月1日発行
本体400円+税
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