子どもとおじいちゃんの交流を描いた絵本です。とてもかっこいいおじいちゃんが登場します。家にいてもネクタイをしています。緑のニットベストが決まっています。作者はイギリスの絵本作家です。
子どもが朝起きると、その日は風が強い吹いていました。さっそく外に遊びに行こうと思います。おじいちゃんを誘いました。すると、おじいちゃんはこう言います。「たこを あげるのに もってこいだな」。
でも、たこはなかなか見つかりません。外は風が「ビュービュー」吹いています。やっぱり、たこは見つかりません。風はさらに強くなり、「ゴウゴウ」と音を立てるようになりました。人間も吹き飛ばされそうです。
やっとたこが見つかりました。「さあ、こうえんに しゅっぱつだ!」。たこはすぐに、たかくたかく舞い上がりました。子どももおじいちゃんも舞い上がってしまいました。二人だけではありません。たくさんの人たちが舞い上がっています。でも、おじいちゃんはぜんぜん慌てず落ち着いたもの。どこまでもかっこいいおじいちゃんでした。(店主)
かぜのひ
サム・アッシャー 作・絵
吉上恭太 訳
徳間書店
本体1600円+税
2018年9月30日発行