ブログの説明

絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2019年1月31日木曜日

【本の紹介】かぜのひ




 子どもとおじいちゃんの交流を描いた絵本です。とてもかっこいいおじいちゃんが登場します。家にいてもネクタイをしています。緑のニットベストが決まっています。作者はイギリスの絵本作家です。
 子どもが朝起きると、その日は風が強い吹いていました。さっそく外に遊びに行こうと思います。おじいちゃんを誘いました。すると、おじいちゃんはこう言います。「たこを あげるのに もってこいだな」。
 でも、たこはなかなか見つかりません。外は風が「ビュービュー」吹いています。やっぱり、たこは見つかりません。風はさらに強くなり、「ゴウゴウ」と音を立てるようになりました。人間も吹き飛ばされそうです。
 やっとたこが見つかりました。「さあ、こうえんに しゅっぱつだ!」。たこはすぐに、たかくたかく舞い上がりました。子どももおじいちゃんも舞い上がってしまいました。二人だけではありません。たくさんの人たちが舞い上がっています。でも、おじいちゃんはぜんぜん慌てず落ち着いたもの。どこまでもかっこいいおじいちゃんでした。(店主)

かぜのひ
サム・アッシャー 作・絵
吉上恭太 訳

徳間書店
本体1600円+税
2018年9月30日発行

2019年1月30日水曜日

【本の紹介】この計画はひみつです




 この絵本に描かれた秘密の計画とはマンハッタン計画のことです。原子爆弾を開発・製造する目的で実施され、その結果として二つの原爆が日本に落とされることになりました。
 原爆製造の計画は秘密にすることを徹底され、何かに急き立てられるかのように進められます。この絵本はそのようすをたんたんと描きます。不気味であり、作者の憤りが伝わってきます。
 アメリカでは、原爆投下は戦争を終わらせるために必要だったとする意見が一般的なようです。ただ、訳者のあとがきによると、その一方で「原爆を落とさなくても戦争は終わっていたはず」「原爆ができたからには落としてみたいと思ったのではないか」という声も上がるようになりました。
 この絵本はそうした流れの中で出版されました。アメリカに住む絵本作家のジャネット・ウインターが息子のジョナと一緒に作りました。著者あとがきには、世界にまだ数多く残る核兵器について「いつかその数がゼロになることをねがっています」と書かれています。私も同様に強く願っています。そして、こうした絵本が作られたことをうれしく思いました。(店主)

この計画はひみつです
ジョナ・ウインター 文
ジャネット・ウインター 絵
さくまゆみこ 訳

鈴木出版
本体1500円+税
2018年6月20日発行

2019年1月25日金曜日

トミオマルシェで「絵本読み聞かせ会」を開催します!



 くわのみ書房の店主は1月26日(土)、27日(日)の2日間、千葉市・高品町の高品Villageで開かれるトミオマルシェで「絵本読み聞かせ会」を行います。絵本などの出張販売もあります。
 トミオマルシャは、ハンドメイドの雑貨やフードの販売、さらにワークショップなど、盛りだくさんの企画で人気を集めるイベントです。入場には事前の予約が必要です。詳細はインターネットのサイトをご覧ください(https://tomio.co.jp/tomiomarche/)。
 「絵本読み聞かせ会」は会場の中のスタジオことりで開催します。26日、27日の両日とも2回の予定です。開催スケジュールは、第一部12:00〜12:30、第二部13:00〜13:30です。事前の参加申し込みが必要となり、スタジオことりで受け付けます。参加費はお一人500円。各回の定員は15人で、先着受付順です。
 お子様が「絵本読み聞かせ会」に参加している間の30分間、保護者の方はゆっくりマルシェをお楽しみいただけるとのこと。大勢の方々のご来場をお待ちしております。

【トミオマルシェ(Tomio marche vol.14)】
日程:2019年1月26日(土)、27日(日)
開催時間:10:00-15:00
会場:千葉市若葉区高品町250-1 高品Village
入場料:無料(事前の予約が必要です)
※詳細はインターネットのサイトをご覧ください(https://tomio.co.jp/tomiomarche/)。

2019年1月24日木曜日

ビブリオパドルに参加しました!




 ビブリオパドルに参加しました。東京・国分寺市にある絵本・児童書専門店の「おばあさんの知恵袋」に絵本好きが集まりました。今月は1月23日の開催。大勢の14人が参加しました。
 今月のテーマは「光、かがやき」でした。テーマに縛られず、自分のお気に入りの絵本を紹介してもよいことになっています。
 参加者が持ち寄った絵本を紹介し合います。私が持参した絵本は「いじわる」(鈴木出版)でした。光り輝くお日さまが登場します。でもこのお日さまは、子どもがせっかくつくった雪だるまを溶かしてしまいます。いじわるな気持ちがどんどん広がっていきます。怒るのはやめて、やっぱりにっこり笑っている方がよさそうですね。
 そのほか今回取り上げられた絵本は、「ちいさなくれよん」(金の星社)、「とかいのねずみといなかのねずみ」(光村教育図書)、「銀河鉄道の夜」(リトルモア)、「みつけたよぼくだけのほし」(ヴィレッジブックス)、「フランシスさん、森をえがく」(くもん出版)、「よにもふしぎな本をたべるおとこのこのはなし」(ヴィレッジブックス)、「ひとつひがのぼるうみ にっぽん・かぞえうた」(てらいんく)、「星のふる夜に」(冨山房)、「希望の牧場」(岩崎書店)、「よあけ」(福音館書店)、「ぽっかりつきがでましたら」(文研出版)、「エムナマエ詩画集 Part-1 夢のつばさをはばたいて」(あかね書房)、「ながいよるのおつきさま」(講談社)、「ながいながいよる」(岩波書店)、「ろうそくいっぽん」(小峰書店)、「ぼくのたび」(ブロンズ新社)でした。多数の興味深い絵本が並びました。(店主)

2019年1月20日日曜日

【本の紹介】ねむたい ねむたい




 おやすみ前の絵本です。眠たい眠たい子どもたちと一緒に読みましょう。
 泣いているのは、なすびの子です。「ねむたいよー」と泣いています。「ねむたいねむたい」といっているうちに眠ってしまいました。なすびの子は「ねーたーよー」。
 バナナやかぼちゃの子も眠ってしまいます。最後はそらまめの子。3人一緒に「ねーたーよー」。
 読んであげる大人も眠くなりそう。くれぐれもご注意ください。(店主)

ねむたい ねむたい
やぎゅうけんいちろう さく

福音館書店
本体800円+税
2018年10月5日発行

妻の祖母のことの続き




 図書館司書の高橋樹一郎さんが1月11日付けの日本経済新聞に「子ども文庫今昔物語」というテーマで寄稿されました。この記事で妻の祖母のことが紹介され、合わせて祖母の写真も掲載されました。
 高橋さんは昨年11月、日本の子ども文庫の歴史や全体像を描いた「子ども文庫の100年」(みすず書房)を上梓されました。日経新聞の寄稿記事では、この本ができあがるまでの経緯を紹介しています。
 伊藤忠記念財団と東京子ども図書館が立ち上げた「子どもBUNKOプロジェクト」の専任担当としてお仕事をされた高橋さんは、日本各地の子ども文庫について調査し、実際に現地を訪ねる全国行脚も実行されました。長く家庭文庫を続けていた妻の祖母も訪問先となりました。
 プロジェクト終了後も高橋さんは研究を続け、その成果として「子ども文庫の100年」が出版されました。妻の祖母が開設した「せばやし子ども文庫」もその中で紹介されています。そして、今回の寄稿記事でも祖母のことに触れていただき、写真まで使っていただきました。祖母の瀬林杏子は2007年に97歳で亡くなりました。昨年秋から、あらためて祖母がやってきたことに思いを馳せる機会が多くなっています。(店主)

2019年1月18日金曜日

【本の紹介】おとがあふれてオムライス(ちいさなかがくのとも2019年2月号)




 この絵本の主役はオムライス、ではなく、「音」です。オムライスができあがるまでに聞こえてくる音に耳を傾けてみましょう。
 まずケチャップごはんを作ります。ニンジンをみじん切りにしましょう。皮をピーラーで剥くときは「しゃっしょっしょっ」。斜めの輪切りにするときは「たくん たくん」。もっと小さく切ると「しゃぐっ しゃぐっ」「す すぁ すぉすぉすぉ」。ニンジンだけでも、いろいろな音が聞こえてきます。
 この絵本の解説が折り込み付録に載っています。それを書いた杉山妙さんは「食品の『おいしさ』を測る方法を開発するために、料理の音を研究」しているそうです。おもしろそうな研究分野です。杉山さんは解説で、料理をするとき「なぜ音がするの?」という疑問に答えています。とても興味深く読みました。
 音を楽しんでいるうちにオムライスができあがりました。音で想像が膨らみ、おいしいオムライスがますますおいしくなりました。「いただきまーす!」

おとがあふれてオムライス(ちいさなかがくのとも2019年1月号)
夏目義一 さく

福音館書店
2019年2月1日発行
本体389円+税

2019年1月17日木曜日

「千葉県習志野市 学校おはなし会ものがたり」が再入荷しました!




 「千葉県習志野市 学校おはなし会ものがたり」が再入荷しました。習志野市内のすべての小学校で行われている「学校おはなし会」の歴史を綴った貴重な記録です。
 習志野市では1970年から学校おはなし会が始まりました。地域で文庫活動などに取り組む人たちが学校に出向いて本の読み聞かせなどを行う取り組みで、今現在も続けられています。
 この活動に長く携わった有志5人が、40年以上の歴史を持つ学校おはなし会の記録を残すため「千葉県習志野市 学校おはなし会ものがたり」を作成しました。本書はくわのみ書房で販売しましたが、すでに完売していました。
 このほど、少部数ながら再入荷があり、追加の販売ができるようになりました。頒価500円です。残部僅少です。(店主)

【本の紹介】ちびこのおさん(こどものとも年少版2019年2月号)




 飼い猫の「ちびこ」が赤ちゃんを産んでおかあさんになりました。ちびこが赤ちゃんを産む場所に選んだのは、なんと「ぼく」のお布団の中。この絵本は作者の山口マオさんが自分の実体験をもとに描きました。
 ちびこは、ちょっとやせっぽちだけど、とてもやさしい三毛猫です。ときどき、飼い主の「ぼく」のお布団に入ってきます。一緒に寝ていると、気持ちよさそうにのどを「ゴロゴロ」鳴らします。
 ちびこのおなかが膨らんできました。おなかの中には赤ちゃんがいます。いよいよ赤ちゃんが産まれそうになった日、ぼくとおかあさんはちびこが赤ちゃんを産めるようにと段ボール箱を用意します。でも、ちびこは箱から出たり入ったり落ち着かないようす。ちびこはその夜、ぼくのお布団に入ってきて、そのまま赤ちゃんを産みました。
 ちびこのモデルは山口さんが子どものころに飼っていた猫の「チビ子」です。自分のお布団でチビ子がお産をするとは、山口さんは「ビックリ、ドキドキ」だったそうです。新しい生命が誕生するときの「ビックリ、ドキドキ」を大勢の人たちに感じ取ってもらえる絵本です。(店主)

ちびこのおさん(こどものとも年少版2019年2月号)
山口マオ さく

福音館書店
2019年2月1日発行
本体389円+税

営業を再開しました!




 くわのみ書房は1月17日(木)から営業を再開しました。定休日を含め、11日(金)から16日(水)まで臨時休業しておりましたことを深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。
 店主の用事と風邪による体調不良が重なりました。ご心配、ならびにご迷惑をおかけし、重ねてお詫び申し上げる次第です。今後はさらにいっそう体調管理に注意したいと思います。これからも引き続き、くわのみ書房をご愛顧くださいますようお願い申し上げます。(店主)

2019年1月9日水曜日

【本の紹介】病院の子どもたち(たくさんのふしぎ2019年2月号)




 病気で入院生活を余儀なくされている子どもたちがいます。そんな子どもたちの生活ができるだけ楽しくなるように応援する人がチャイルド・ライフ・スペシャリストです。今から60年ほど前にアメリカで始まった専門職です。日本にはまだ40人くらい、世界中でも4000人くらいしかいないそうです。
 この絵本の文章を書いた藤井あけみさんは、数少ない日本のチャイルド・ライフ・スペシャリストの一人です。藤井さんは自ら病院で出会った子どもたちを紹介しながら、チャイルド・ライフ・スペシャリストとして子どもたちとどう関わってきたか描いています。病院で入院生活を送る子どもたちの状況は多様であり、深い洞察力と一人ひとりに寄り添う愛情が必要になることが分かります。小平彩見さんによる絵は版画のようです。暖かみを感じさせる仕上がりになりました。
 チャイルド・ライフ・スペシャリストの仕事は最近、病気ではない子どもたちへの応援も始まっているそうです。例えば、病気を持った子どもたちの兄弟姉妹がその対象になります。親が病気の子どもを心配する一方で、寂しい思いをしている子どもたちが少なからずいます。そんな子どもたちもチャイルド・ライフ・スペシャリストの応援を必要としています。
 病気の子どもたちがつらい思いをしていることは間違いありませんが、藤井さんはその貴重な経験について話を聞くことで、私たちはもっと多くのことを学べるはずだといっています。病気の子どもたちが幸せに生きられる世界こそ、すべての子どもたちにとって居心地のよい世界になるからです。私も、病気の子どもたちの声に耳を傾ける人間の一人になりたいと思います。(店主)

病院の子どもたち(たくさんのふしぎ2019年2月号)
藤井あけみ 文
小平彩見 絵

福音館書店
2019年2月1日発行
本体667円+税

2019年1月6日日曜日

【本の紹介】せんのはっけん(かがくのとも2019年2月号)




 この絵本は問いかけます。「このせん なんだろう?」
 答えは、水鉄砲から出ている水であったり、コップの中のジュースであったり、切り分けられたケーキであったり、見れば「ああそうだったの」と思うものばかりです。この絵本はとてもシンプルな構成です。
 この絵本について、作者の鈴木康広さんは「身近なものを見つめ直す楽しさを子どもたちに体験してもらえる絵本にしたい」と書いています。そのため「さまざまなものに潜む線」を探し出し、「普段は目に見えていないところへ目を向ける体験」ができるように工夫しました。
 ただ、もともと線には幅もなく、目で見ることはできないはず。でも現実の世界では、この絵本が描いたように、いたるところに線を見出すことができます。作者の鈴木さんは「目に見えない理想の世界と現実の物理の世界の間をつなぐヒントが『線』にあるような気がしています」と述べています。私たちは今、目に見えないものと関わっていかなければならない時代に生きています。そんな私たちに、線は何らかのヒントを与えているのかもしれません。(店主)

せんのはっけん(かがくのとも2019年2月号)
鈴木康広

福音館書店
2019年2月1日発行
本体389円+税

2019年1月4日金曜日

【本の紹介】ウーペンせんと ろうがんきょう(こどものとも2019年2月号)




 この絵本の作者の朱彦潼さんは中国で生まれ育ち、日本への留学経験もあるそうです。朱さんが母の思い出をもとに、中国が舞台の絵本をつくりました。
 主人公のランランはたくさんのお店が並ぶ大きな町に住んでいます。ランランはおばあさんの住む小さな村に、遊びに行くことになりました。迎えに来てくれたおばあさんと一緒に、このごろ目が悪くなったおじいさんのために町で老眼鏡を買いました。
 おばあさんの家は川が網の目状に流れる水郷地方の村にあり、「ウーペン船」と呼ばれる小さな船が手軽な交通手段となっています。ウーペン船は屋根が付いた黒い小さな船です。ランランたちは大きなフェリーからウーペン船に乗り換えて家を目指します。ランランはおばあちゃんからもらったかぼちゃのたねを食べました。川の魚たちにもあげました。
 家まで帰り着く前に雨と風が激しくなりました。船が大き揺れてランランはおじいさんの老眼鏡を川に落としてしまいます。老眼鏡をなくして泣くランラン。周りの大人たちはランランを優しく気遣いますが、それは人間だけではなかったようです。(店主)

ウーペンせんと ろうがんきょう(こどものとも2019年2月号)
朱彦 さく

福音館書店
2019年2月1日発行
本体389円+税

2019年1月3日木曜日

「母の友」2019年2月号をお届けします!




 寒い季節はお風呂が明日への活力を生み出します。「母の友」2019年2月号の特集テーマは「おふろ大好き!」。お風呂の魅力をさまざまな角度から伝えます。
 東京都市大学教授の早坂信哉さんは生活習慣としてのお風呂を医学的に研究しています。地域医療の現場で、内科医の仕事を通じてお風呂の研究の必要性を感じ取り、その道に進みました。早坂さんがお風呂の効能や、お風呂の事故を防ぐために気をつけることなどを解説します。お風呂をおすすめする理由についても熱く語ります。
 お風呂の絵本といえば「もりのおふろ」(福音館書店)が思い浮かびます。作者の西村敏雄さんに、この絵本が生まれた経緯などをうかがいました。西村さんもお風呂が大好きだそうです。
 連載では母の友エッセイが傑作です。3カ月ごとに著者が変わり、今月号は小説家の小谷田奈月さんが執筆しています。タイトルは「手回し式洗濯機」。爆笑のエッセイでした。ぜひお読みください。(店主)

「母の友」2019年2月号

福音館書店
本体505円
2019年2月1日発行

2019年1月2日水曜日

明けましておめでとうございます!



 明けましておめでとうございます。穏やかなお正月を迎えました。この一年、みなさまが実り豊かに過ごされますようお祈り申し上げます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。(店主)

【ご案内】子どもの本のろうどく会 vol.11

   くわのみ書房は「子どもの本のろうどく会 vol.11」を開催します。くわのみ書房のスタッフが「子どもに語る グリムの昔話」シリーズ(こぐま社)の中から選んだお話を声に出して読みます。子どもだけでなく、大人もきっと楽しめます。どなたもお気軽にご参加ください。 ■日 時:202...