ブログの説明

絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2026年8月11日火曜日

【本の紹介】いま、日本は戦争をしているー太平洋戦争のときの子どもたちー


 日本はこれまで多くの戦争を経験しています。とくに1941年12月から始まった太平洋戦争で日本は壊滅的な状況に陥り、その敗戦をきっかけに、日本は戦争をしない平和国家を目指すことにしました。

 この絵本は「いま、日本は戦争をしている」ことを伝える絵本です。作者は、太平洋戦争のときに子どもだった17人の人たちにお話を聞き、それをもとに絵を描き、文章にまとめました。17人が子どものころ、それは、まさに今、日本が戦争をしているときでした。

 17人の身の回りで起こったことが素直に語られています。かつて戦争をしてた日本。でも、戦争とはいったいどういうことなのか。戦争を経験した人たちは少なくなり、戦争をしている社会の姿を理解することが難しくなってきました。この絵本の中には、今の私たちにとって想像を絶するような悲惨なお話もあります。作者は、話を聞かせてくれた人に「これでいい」と言ってもらえるまで、絵や文に何度も手を入れたそうです。

 お話してくれた多くの人は「自分には特別な体験はない」と言ったそうです。でも作者は、どなたのお話も「特別な」体験ばかりだったと言います。今の私たちが聞いておかなければならないお話しです。そして、戦争や平和について、引き続き考えていきたいと思います。(店主)


いま、日本は戦争をしているー太平洋戦争のときの子どもたちー

堀川理万子


小峰書店

2025年6月23日発行

定価(本体3800円+税)


#くわのみ書房


2026年8月8日土曜日

【本の紹介】よぞらのおまつり(ちいさなかがくのとも2026年8月号)




 夏休みは夜空の星に親しむよい機会です。賑やかな星空は「まるでよぞらのおまつり」です。

 子どもたちを天体観察の楽しみに導く絵本です。二人の兄弟が、山がよく見えるおばあちゃんの家にやってきたところからお話が始まります。

 晩ごはんの前、二人は家の外の景色を楽しみます。やがて山の向こうに日が沈み、空は桃色から「ゆうらりと」青色に変化します。二人は空に星を見つけますが、もう晩ごはんの時間。ごはんの後、虫の音に誘われて再び外に出た二人が観たものは…。

 日没から星が現れるまで、空の色はうっとりするような変化を見せてくれます。まさに奇跡のような時間。そのようすを柔らかいタッチで描いた絵も魅力的です。(店主)


よぞらのおまつり(ちいさなかがくのとも2026年8月号)

中村文 ぶん

平澤朋子 え


福音館書店

2026年8月1日発行

定価500円(本体454円+税10%)


#くわのみ書房

2026年8月7日金曜日

【本の紹介】われらはたらくうんてんしゅ(こどものとも2026年8月号)




 表紙をみると、ヘルメットを被り、カッコいいユニフォームを着た人たちが並んでいます。働く運転手の皆さんです。さて何を運転するのでしょう。

 最初に登場した巨大な乗り物。運転席の窓に2人の姿がみえます。「ブスリ!」という音とともに着陸した先は、なんとハンバーグ⁈ その乗り物は、食事のときに使うフォークでした。

 そのほか、カギやハサミ、スタンプなど、いろいろなものが乗り物となって私たちの前に現れます。どれも巨大です。いや、運転手たちの方が小さいのでしょうか。いずれにせよ、私たちの意識を超えた世界が広がります。

 身近なものを乗り物に見立てた絵本です。その世界に入るとき、一瞬でも戸惑いを感じたのはは私が大人だからでしょうか。馴染んでしまえば、大きな爽快感をもたらす絵本です。(店主)


われらはたらくうんてんしゅ(こどものとも2026年8月号)

くりはらたかし


福音館書店

2026年8月1日発行

定価500円(本体454円+税10%)


#くわのみ書房

【本の紹介】焼きそばパンはヘン? 小麦のへんしん(たくさんのふしぎ2026年8月号)




 私もそう思っていました。「焼きそばパン」って、なんかヘンですよね? 何がヘンなのか。この写真絵本の冒頭で指摘されています。

 焼きそばは、それだけで食事になるものです。つまり、「ごはん」みたいなもの。一方で、パンはもともと西洋の主食であり、これも「ごはん」のようなもの。だから、焼きそばパンは、ごはんをごはんで挟んで食べるようなもの。確かに、ヘンですよね。

 作者のそうした疑問から、お話が展開していきます。作者は次に、焼きそばの麺、そしてパンが、どちらも同じように小麦から作られているところに着目します。小麦で作られる焼きそばとパンは合体し、日本で焼きそばパンとして定着しています。お米のごはんとお寿司、あるいはごはんとお餅(もち米から作られるので、これも米)を合体させて食べるようなことはしないのに、なぜ?

 小麦は粉にして食料にします。小麦粉はパンになったり麺になったり、さまざまに姿を変えていきます。世界には小麦粉を使った食べ物がたくさんあります。異なる食べ物が組み合わされ、新しい食べ物が生まれてくるのです。そんな「食」の変化は、本当に面白いと思います。(店主)


焼きそばパンはヘン? 小麦のへんしん(たくさんのふしぎ2026年8月号)

森枝卓士 文・写真


福音館書店

2026年8月1日発行

定価880円(本体800円+税10%)


#くわのみ書房

2026年7月29日水曜日

【お知らせ】クッキーが変わります。




 カフェメニューのクッキーが変わります。これまでと同様、千葉市の社会福祉法人オリーブの樹のクッキーになります。ソルトバタークッキーとマーブルクッキーの2種類の中からお選びいただけます。1個200円です。飲み物と一緒にご注文いただくお菓子セットは取りやめます。よろしくお願いいたします。(店主)


#くわのみ書房

2026年7月18日土曜日

【ご案内】子どもの本のろうどく会 vol.20




 くわのみ書房は「子どもの本のろうどく会 vol.20」を開催します。くわのみ書房のスタッフが子どもの本を声に出して読みます。子どもだけでなく、大人もご一緒に楽しめます。お気軽にご参加ください。


■日 時:2026年7月25日(土)午前11時~11時30分

■会 場:くわのみ書房

■対 象:子どもと大人

■参加費:無料


※事前のお申し込みは不要です。

※当日の店舗営業は午前12時(正午)から開始します。


〈お問い合わせ〉くわのみ書房

電話:047-419-3567

電子メール:mulberrybookstore@gmail.com

(Facebook、Instagramのメッセージでも受け付けます)


#くわのみ書房

2026年7月17日金曜日

【お知らせ】くわのみ書房の夏休み




 くわのみ書房は夏休みをいただきます。下記の通り、お休みします。(店主)


◾️夏休みのお知らせ◾️

※7月19日(日)から24日(金)まで

※7月28日(火)

※8月9日(日)から17日(月)まで


#くわのみ書房

2026年7月14日火曜日

【お知らせ】絵本『メンダコにんじゃ りゅうぐうパークへゆく』のサイン本を販売中です!





 絵本の「メンダコにんじゃ」シリーズ第二弾、『メンダコにんじゃ りゅうぐうパークへゆく』(岩崎書店)が発売されました。くわのみ書房では、作者のお一人、とくのゆみさんのサイン入り絵本を販売中です。

 とくのさんは、構成作家・脚本家・作家として幅広くご活動中。昨年2025年、初めての絵本『メンダコにんじゃ』(岩崎書店)を出版され、このたびリリーズ第二弾が発売されました。

 とくのさんは、くわのみ書房がある千葉県習志野市在住です。2022年に児童文学作品の『リトル・ゾンビガール』(NHK出版)が出版された後、くわのみ書房の「子どもの本の茶話会」にゲストとしてお招きしました。

 そして、今回の絵本出版に際し、サインをお願いすることができました。サインの脇には、メンダコにんじゃが顔をのぞかせるキュートなオリジナル落款印も押していただきました。どうぞお手に取ってご覧ください。(店主)


メンダコにんじゃ りゅうぐうパークへゆく

作 とくのゆみ

絵 ヒダカナオト


岩崎書店

2026年6月30日発行

定価:(本体1,500円+税)


#くわのみ書房





2026年7月10日金曜日

【本の紹介】メンダコにんじゃ りゅうぐうパークへゆく




 キュートなヒーローが再び登場! 「メンダコにんじゃ」シリーズの第二弾が出ました。正義の味方、メンダコにんじゃの活躍を描きます。「めめめのめん!」

 メンダコは実在するタコの仲間です。深い海の底に暮らしています。手のひらサイズの愛らしい姿から「深海のアイドル」と呼ばれています。メンダコの子どもの「めんめん」が、この絵本の主人公。実は、にんじゃに変身して海の平和を守るヒーローです。

 ある日のこと。お城みたいな遊園地がオープンしました。「りゅうぐうパーク」です。それを知っためんめんは何だか胸騒ぎ。さっそく、りゅうぐうパークからお呼びがかかり、メンダコにんじゃの出動です。りゅうぐうパークは、まるで海の底の楽園です。そこでめんだこニンジャが頼まれたことは、なんと「おとひめさまに なってほしい」ですって。どういうこと?

 りゅうぐうパークを狙うミズウオも出てきて大騒ぎになります。ミズウオは何でも食べてしまう暴れ者。メンダコにんじゃと仲間たちの戦いぶりを、ハラハラしながら楽しみましょう。付録の「メンダコしんぶん」も面白い。裏面は塗り絵で遊べます。(店主)


メンダコにんじゃ りゅうぐうパークへゆく

作 とくのゆみ

絵 ヒダカナオト


岩崎書店

2026年6月30日発行

定価:(本体1,500円+税)


#くわのみ書房

2026年7月8日水曜日

【本の紹介】だいっきら/すきっぷ






 子どもの心を軽やかに表現した絵本です。詩の文章と絵の絶妙な組み合わせが、読む人を引きつけます。

 2人の子どもに、ふと浮かんでくる「きらい」と「すき」。大人でも戸惑う気持ちです。

 子どもたちは、気負わず素直に受け止めたようです。やがて子ども同士は軽やかに交差し、そこから成長する姿も見えてきます。

 1冊の絵本を2つのお話で構成しています。左開きで始まるお話が「だいっきら」、右開きで始まるお話が「すきっぷ」です。文章は、前者は横書き、後者は縦書きです。(店主)


だいっきら/すきっぷ

林木林 詩

高杉千明 絵


佼成出版社

2026年6月10日発行

定価(本体1600円+税)


#くわのみ書房

【本の紹介】月虫の姫ぎみ




 生命の神秘を描いた絵本です。柔らかいタッチの大胆な絵が驚愕のストーリーを支えます。

 その虫は月に住み、「月虫」と呼ばれています。満月を横切る黒い影に気づいたことはありませんか。それが月虫です。

 月虫は、月の周りを飛び回る星くずにたまごを産み付けます。運よく星くずが地球に落ちると、たまごから幼虫が姿を現しました。強い顎でガリガリと穴をあけ、潜り込みます。そこは筍のようです。月虫は、ほかの虫と同じように、その姿を何かに似せて身を守ろうとします。さて、何に似せようというのでしょうか。

 誰もが知っている日本の昔話を、蝶の変態に重ね合わせて解釈しています。次の満月が楽しみになりました。(店主)


月虫の姫ぎみ

文 富安陽子

絵 五十嵐大介


講談社

2025年9月2日発行

定価:本体1700円(税別)


#くわのみ書房

2026年7月4日土曜日

【本の紹介】やばっ!




 シュールな絵本です。非現実的な世界を彷徨う主人公は、これから先の希望を見出すことができるのでしょうか。ハラハラしながら、絵本の世界に引き込まれていきます。

 世界に一人残された「ぼく」。人々は逃げて、月に行ってしまったのです。

 街を歩くぼくは、誰とも会うことはありません。でも、カゲが一緒です。そして、カゲは行くべき方向を指差します。街は危険なことばかり。「やばっ!」と思いつつ、進むしかないようです。

 アオムシの子どもを託されたぼくは、最後に安心できる場所までたどり着きます。そして、カゲと見つめ合い、これからを考えます。「このせかいで なにができるか?」と考えるのです。(店主)


やばっ!

トミー・ウンゲラー さく

アーサー・ビナード やく


好学社

2025年2月20日発行

定価(本体2,200円+税)


#くわのみ書房

【本の紹介】やさしいカタチ




 変わったカタチの乗り物を紹介する写真絵本です。その乗り物は「姿勢保持装置」といいます。重度心身障害者が使う乗り物です。

 重度心身障害とは、重度の運動障害と知的障害を併せ持つ心身の状態です。こうした状態の人たちは、日常生活のほとんどすべての場で介助を必要とします。自由に動くことができないため、姿勢保持装置が生活の中で欠かせません。

 姿勢保持装置のカタチはさまざまです。障害者一人ひとりに合ったカタチでなければならないからです。姿勢保持装置は、それを使う人の体の一部になるのです。必然的に、とても複雑なカタチになります。でもそれは、とても「やさしいカタチ」でもあるのです。

 この絵本では、姿勢保持装置を作る職人の奮闘も紹介されます。緊張感が漂う一方で、ワクワク感も伝わる仕事ぶりです。重度の障害があっても、人としての尊厳が守られ、幸せな人生を送れることは、すべての人々にとって大切なことです。この絵本の作者の視点も、そこにあります。(店主)


やさしいカタチ

大西暢夫


彩流社

2025年7月26日発行

定価(本体2200円+税)


#くわのみ書房

2026年7月2日木曜日

【本の紹介】アーノルド・ローベルものがたり がまくんとかえるくんとぼく




 アーノルド・ローベルは著名な絵本作家です。「がまくんとかえるくん」シリーズの『ふたりはともだち』(文化出版局)など、多くの人に愛されている作品をたくさん生み出しました。

 これはアーノルド・ローベルの生涯を綴る伝記の絵本です。お話はアーノルドが子どものころ、雪遊びで靴下を濡らしてしまったところから始まります。

 アーノルドは靴下を濡らしたことがきっかけで病気になり、それからしばらく学校を休むことになりました。その間、たくさんの絵を描きました。本を読みました。病室の窓から外を眺めていました。この絵本の作者はあとがきで、そうした経験は、後にアーノルドが物語をつくるきっかけとなったと書いています。

 もちろん、がまくんとかえるくんの物語ができるまでのエピソードも登場します。そして、アーノルドは最後まで、他人に、そして自分にも誠実さを失わないように生きたのです。この絵本には、作者のアーノルドへの愛が溢れています。(店主)


アーノルド・ローベルものがたり がまくんとかえるくんとぼく

エミー・キャスナー 作

長友恵子 訳


文化出版局

2025年10月19日発行

定価1,760円(本体1,600円)


#くわのみ書房

2026年6月30日火曜日

【お知らせ】冊子「平和をつくるブックリスト」を配布しています!




 くわのみ書房は冊子「平和をつくるブックリスト」の配布を開始しました。平和をつくるための道しるべとなるブックリストです。

 全国45の書店が「平和」をつくるための本を紹介し、冊子にまとめました。各書店がそれぞれの視点で本の紹介を綴ります。

 本を読むことが平和をつくる一助となります。平和は、武力では決してつくれない。この冊子にはその思いが凝縮しています。

 くわのみ書房もその趣旨に賛同し、一文を寄せています。無料で配布します。ぜひお手に取ってご覧ください。(店主)


平和をつくるブックリスト

ふりつづみ天鼓堂・すいかのたね文庫

2026年6月発行

無料


#平和をつくるブックリスト

#BuildLastingPeace


#くわのみ書房

2026年6月26日金曜日

【ご案内】「子どもの本のろうどく会 vol.20」は中止します!




 くわのみ書房は2026年6月27日(土)午前11時から開催を予定していた「子どもの本のろうどく会 vol.20」の開催を中止します。同日は、台風接近のため、臨時休業します。みなさま、お気をつけてお過ごしください。(店主)


#くわのみ書房

【本の紹介】いま、日本は戦争をしているー太平洋戦争のときの子どもたちー

 日本はこれまで多くの戦争を経験しています。とくに1941年12月から始まった太平洋戦争で日本は壊滅的な状況に陥り、その敗戦をきっかけに、日本は戦争をしない平和国家を目指すことにしました。  この絵本は「いま、日本は戦争をしている」ことを伝える絵本です。作者は、太平洋戦争のときに...