ブログの説明

絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2026年5月16日土曜日

【本の紹介】のらねこノラ




 野良猫とおばあちゃんの交流の始まりを描いた絵本です。色彩の美しい、柔らかいタッチの絵が、お話に深みを与えています。

 野良猫のノラは白黒のモノトーン。おばあちゃんは暖かそうな赤いセーターを着ています。

 ノラとおばあちゃんは公園のベンチで出会います。ひょんなことからノラの爪におばあちゃんのセーターの毛糸が引っかかりますが、おばあちゃんはそれに気づかず、ベンチから立ち上がって帰り道を歩き出してしまいます。セーターがほどけ始めて、さあたいへん。ノラは大きな声を出して、何とかおばあちゃんに気づいてもらうことができました。

 ノラの体は赤い毛糸でぐるぐる巻きになっていました。おばあちゃんはノラをお家に連れて行き、ほどいた毛糸で何かを編み始めます。何が出来上がるのかな。(店主)


のらねこノラ

すげいずみ


ポプラ社

2025年10月発行

定価:本体1500円[税別]


#くわのみ書房

2026年5月14日木曜日

【本の紹介】きいろいバス




 きいろいバスの物語の絵本です。黒と黄色のコントラストが強いインパクトを与える絵で、読む人をバスと一緒の長い旅に誘います。

 きいろいバスは、まるでおひさまのようにぴかぴか輝います。毎朝、大勢の子どもたちを乗せ、学校まで走ります。

 バスはやがて別の場所に移り、毎朝、老人たちを乗せて走るようになりました。さらにときは流れます。街のはずれに置き去りにされたバス。もう走ることはできません。でも、家のない人たちが集まれる暖かい場所になりました。そう、きいろいバスは、どこにいても人々の喜びで満ち溢れていたのです。

 そのあと、バスは街から運び出され、農場までやってきました。今度はやぎたちが集まり、川べりの原っぱに置かれたバスを喜びでいっぱいにしました。しかし、川が堰き止められ、バスはダムの底に沈むことに…。それでも、バスが一人ぼっちになることはありませんでした。(店主)


きいろいバス

作 ローレン・ロング

訳 林木林


あすなろ書房

2025年6月30日発行

定価(本体1,800円+税)


#くわのみ書房

2026年5月13日水曜日

【本の紹介】ぼくをグレーってよんで




 トランスジェンダーの子どもを描いた絵本です。重たいテーマですが、穏やかな語りが胸に刺さり、温かみを感じさせる絵を通じて、深く共感することができます。

 その年の冬、男の子は女の子だけのお泊まり会に誘ってもらえませんでした。でも、本当は誘われたかったのです。男の子の心の中で、何かが変わり始めたようです。

 男の子はパパに「ときどき、自分が女の子みたいに感じることがあるんだ」と話します。そして、名前を「グレー」に変えたいと伝えます。少し時間がかかりましたが、パパに「グレー」と呼んでもらい、子どもの心はほかほかしてきました。

 冬になると、子どもとパパは野外のスケートリンクをつくります。毎年、冬に初めてスケートした後は、二人でホットチョコレートを飲む決まりです。その年、子どもにとって何かが変わったようですが、ホットチョコレートを飲むことに変わりはありません。(店主)


ぼくをグレーってよんで

アンドリュー・ラーセン/ベルズ・ラーセン 文

タルーラ・フォンテーヌ 絵

石井睦美 訳


光村教育図書

2025年12月22日発行

定価:本体1,600円(税別)


#くわのみ書房

2026年5月12日火曜日

【ご案内】開店10周年記念 オープンハウス 2026




 くわのみ書房は今年2026年4月23日、開店10周年を迎えました。1カ月遅れの記念イベントとして、5月23日にオープンハウスを開催します。飲み物とお菓子・おつまみを用意してお待ちしております。ゆっくりとおしゃべりのひとときを過ごしましょう。

 スモールカフェ・コンサートも行います。店主が参加するバンドのミニ・ライブです。(店主)


【開店10周年記念 オープンハウス 2026】

 2026年5月23日(土) 午後1時~5時

※入場無料です。カフェ営業はありません。


 ◾️スモールカフェ・コンサート(ミニ・ライブ)

 2026年5月23日(土) 午後3時~3時30分

 出演:Moonrize (ブルーグラス・バンド)


#くわのみ書房

2026年5月8日金曜日

【本の紹介】みてごらん、こんなめちゃくちゃにして!




 誰もが身に覚えのある失態をユーモラスに描きます。子どもも大人も、ドキッとしてクスッとしてホッとする絵本です。

 最初に登場するのは、暇で暇で仕方のない大統領。ちょっと部長のオフィスをのぞきに行くと、そこはめちゃくちゃに散らかっています。大統領は「みてごらん、こんな めちゃくちゃにして!」と一喝。気分もすっかり爽快になったようです。

 さて、部長のお家ではおくさんがキッチン、子どもが子供部屋をめちゃくちゃにしていました。外に出かけた子どもがホームレスのおじさんの小屋に行くと、その中もめちゃくちゃ。次はホームレスのおじさんが、煙突から出る黒い煙や、川に流れ込む汚れた水で、国の中がめちゃくちゃになっていることに気づきます。みんな怒っています。「みてごらん、こんな めちゃくちゃにして!」

 でも、大丈夫。めちゃくちゃになっていたところも、片付けて綺麗にすれば、気持ちよく過ごせる素敵な場所になります。テンポのよい文章とカラフルな絵で、お話はダイナミックに展開します。最後は大統領もホームレスのおじさんも一緒になってピクニックを楽しんでいます。もちろん、散らかした後は、きちんと綺麗にしましょうね。(店主)


みてごらん、こんなめちゃくちゃにして!

劉 旭恭(リウ シュゴン) さく

中村加代子 やく


工学図書(山烋のえほん)

2026年4月27日発行

定価(本体1,800円+税)


#くわのみ書房

2026年5月7日木曜日

【本の紹介】ダニーさんのちゃぶだい




 平和への願いを込めてつくられた絵本です。優しい語り口と、瑞々しい色彩の絵で、命の大切さを説きます。多くの人に共感してもらえますように!

 イスラエル人のダニーさんのお話です。イスラエルで生まれ育ったダニーさんは、18歳のときに軍隊に入り、「へいたい」になりました。へいたいの役目を3年で終えると、ダニーさんは旅に出て、日本にやってきます。

 ダニーさんは日本の公園でケバブを売っている屋台を見かけます。その屋台で働いている人は、ダニーさんがかつて敵と教えられた国の人でした。でも、ダニーさんは屋台の人とすぐに友だちになれたのです。ダニーさんが自分の国にいたらできないことでした。敵と教わった人たちとも仲良くできる。みんな同じ人間だ。ダニーさんは気付きます。

 やがてダニーさんは日本で家具を作る職人になりました。家具職人のダニーさんはちゃぶだいを作ります。ダニーさんは願っています。丸いちゃぶだいを囲むみんなが仲良くなれますように、そしてみんなの穏やかな時間が生まれますように。(店主)


ダニーさんのちゃぶだい

ダニー・ネフセタイ:きかく

なるかわしんご:さく


イマジネイション・プラス

2025年8月発行

定価:本体1800円+税


#くわのみ書房

2026年5月2日土曜日

【本の紹介】ひかりどりホイホイホーイ




 1羽の鳥の奮闘を描く絵本です。世界に光を呼び戻すため、暗闇の世界を飛び回ります。

 世界から光が消えてなくなってしまったのは「ずーっとむかしの そのまたむかし」。物知りのふくろうは、かつては空に月が輝き、世界を明るく照らしていたと語ります。

 鳥が真っ暗な空に飛び立ち、「ツキー、ツキー、ホイホイホーイ」と呼びかけます。やがて大きな丸い月が現れ、鳥は光ある世界の美しさを知ります。ところが、喜びも束の間、月はだんだん痩せ細り、元の暗闇が世界を覆い尽くそうとしているではありませんか。

 この鳥のモデルはサンコウチョウ(三光鳥)という鳥です。そのさえずりが「ツキ(月)ヒ(日)ホシ(星)ホイホイホイ」と聞こえることから、三光鳥(3つの光の鳥)と呼ばれるようになりました。さて、この鳥は3つの光を取り戻すことができるのでしょうか。

 この絵本の作者は千葉県在住。オーストラリア先住民のアポリジニの民族楽器、ディジュリドゥに出会い、その演奏や紹介、指導を行う音楽家として活動しています。(店主)


ひかりどりホイホイホーイ

すずきえーじ


みらいパブリッシング

2023年10月24日発行

定価1540円(本体1400円)

発売 星雲社

2026年4月24日金曜日

【本の紹介】ちきゅうちょうさだん




 地球のはるか遠くにある星、「ピスタチオせい」からユーフォー(UFO)がやってきました。その目的は、私たちが暮らす地球について調査すること。その調査チームが「ちきゅうちょうさだん」です。

 この絵本はちきゅうちょうさだんの活動を描きます。地球にあるものをたくさん集めることが任務です。

 多くの種類を集めるためには、闇雲に集めるより、「じょうけん」を決めてやった方がよさそうです。「たべもの」「のりもの」「あかいもの」の条件でやってみると、結構いろいろなものが集まりました。調子に乗ったチームのメンバーは、何だか面白いことを考えたようです。

 ちきゅうちょうさだんから見ると、地球には不思議なものがいっぱい。調査はまだまだ続くようです。(店主)


ちきゅうちょうさだん

大串ゆうじ


偕成社

2025年12月発行

定価[本体価格1600円+税]


#くわのみ書房

2026年4月23日木曜日

【ご挨拶】開店10周年を迎えました!




 くわのみ書房は今日4月23日に開店10周年を迎えました。支えてくださったみなさまに深く感謝申し上げます。ありがとうございました!

 10年間を振り返ると、いろいろなことがありました。うまくいかないことも多々ありましたが、その一つひとつが積み重なっての10年です。

 開店時60歳だった店主は、すでに70歳。名実ともにおじいさんになりましたが、もうしばらく、あまり無理をせず、淡々と店を続けていきたいと思っています。

 10周年記念のささやかなイベントを1カ月後の5月23日(土)に店内で行います。オープンハウスにして、ご来店いただいた方とゆっくりお話したいと考えています。当日のご来店をお待ちしております。店主が参加するバンドのミニ・ライブも企画中。お楽しみに!(店主)


#くわのみ書房

2026年4月22日水曜日

【本の紹介】おはなのおはなし




 お花と友だちになれる絵本です。かわいいお花が自分の気持ちを素直に語ります。

 つぼみを膨らませて今にも咲きそうなお花が「あっ さいた!」。お花はお日様に「こんにちは」とご挨拶します。

 お花はいい気持ち。でも、だんだん暑くなってきました。「おひさまったら あついよう」というと、雲が出てきて一安心。その後も、雨が降れば「ざーざー は いやだよう」、風が吹けば「ぴゅーぴゅー は いやだなあ」。お花の気持ちは、よく分かります。

 やがてお日様から、素敵な言葉がかけられます。「おはなさん おおきくなったね!」といわれて、お花も大喜び。この絵本は、お花の成長も描いています。(店主)


おはなのおはなし

たかどのほうこ


のら書店

2025年5月26日発行

定価:本体1000円(税別)


#くわのみ書房

2026年4月21日火曜日

【ご案内】子どもの本のろうどく会 vol.19




 くわのみ書房は「子どもの本のろうどく会 vol.19」を開催します。くわのみ書房のスタッフが子どもの本を声に出して読みます。子どもだけでなく、大人も楽しめます。どなたもお気軽にご参加ください。


■日 時:2026年4月25日(土)午前11時~11時30分

■会 場:くわのみ書房

■対 象:子どもと大人

■参加費:無料


※事前のお申し込みは不要です。

※当日の店舗営業は午前12時(正午)から開始します。


〈お問い合わせ〉くわのみ書房

電話:047-419-3567

電子メール:mulberrybookstore@gmail.com

(Facebook、Instagramのメッセージでも受け付けます)


#くわのみ書房

2026年4月18日土曜日

【本の紹介】とかげ(かがくのとも2026年5月号)




 とかげがどのように暮らしているのか解説する絵本です。私たちの身近な場所で暮らす小さなとかげを紹介します。

 とかげは青いというイメージを持っていました。でも、それはあかちゃんのときの特徴のようです。あかちゃんとかげは縞模様で、尻尾は青色だそうです。

 尻尾といえば、「とかげの尻尾切り」。身を守るための行動といわれていますが、この絵本でもそのようすが描かれています。ヘビに狙われたあかちゃんとかげは、自ら尻尾を切り落とし、ヘビがその尻尾を食べている隙に逃げることができました。尻尾が切れたあとは、再び伸びてほぼ元通りになるというから驚きです。

 とかげが日向ぼっこをすることを、この絵本で初めて知りました。落ち葉に溜まった水を飲む姿はなかなか可愛らしい。身近なところにいるということですが、かなへびはよく見かけても、とかげを実際に見る機会はほとんどないように思います。さあ公園に行って、とかげを探してみましょう。(店主)


とかげ(かがくのとも2026年5月号)

竹中践 ぶん

石森愛彦 え


福音館書店

2026年5月1日発行

定価500円(本体454円+税10%)


#くわのみ書房

2026年4月17日金曜日

【本の紹介】ついたよついたよ(こどものとも0.1.2. 2026年5月号)

 



 お家に帰ってほっとする気持ちを再確認できる絵本です。お家は誰にとっても、一番安心できるところです。

 お出かけしていた動物の親子が帰り道を急ぎます。どの動物もお家に帰ると「ついたよ ついたよ」と一安心。「ただいま!」の声も弾みます。

 版画の力強く明瞭な線で、動物たちを生き生きと描きます。手作業による描写から温かみを感じます。優しい色づかいが安心感を膨らませています。

 オノマトペを使ったリズミカルな文章は小さな子どもにも喜ばれそう。大人も楽しく読むことができそうです。(店主)


ついたよついたよ(こどものとも0.1.2. 2026年5月号)

村田エミコ さく


福音館書店

2026年5月1日発行

定価500円(本体454円+税10%)


#くわのみ書房

2026年4月15日水曜日

【本の紹介】そらまめおおきーい!(ちいさなかがくのとも2026年5月号)




 そら豆が食べたくなる絵本です。畑から採って、すぐに茹でて食べるそら豆。どんなお味がするのでしょう。

 おじいちゃんが畑でそら豆を収穫するところからお話が始まります。きよしくんもおじいちゃんに教わって、そら豆を採り始めます。

 そら豆は鞘の中で育ちます。まだ小さい赤ちゃんの鞘は上を向いています。空に向かって伸びているように見えるから、そら豆と呼ばれるようになったという説があるそうです。きよしくんは、そら豆が鞘の中で、ふわふわの白いお布団のようなものに包まれていることを発見します。

 そら豆がたくさん採れました。さっそく茹でてお味見です。「ほくほくして おいしーい!」ときよしくん。満面の笑みを浮かべています。柔らかいタッチの絵がそら豆の優しい質感をリアルに伝えます。表紙のそら豆の鞘は実物大だそうです。(店主)


そらまめおおきーい!(ちいさなかがくのとも2026年5月号)

鎌田暢子 さく


福音館書店

2026年5月1日発行

定価500円(本体454円+税10%)


#くわのみ書房

2026年4月14日火曜日

【本の紹介】アオバズクの食卓(たくさんのふしぎ2026年5月号)

 




 フクロウの仲間の「アオバズク」の生態を紹介する絵本です。アマチュアの研究者による、とても興味深い調査レポートです。

 アオバズクは渡り鳥です。冬を東南アジアなどで過ごし、春になると子育てのため、日本にやってきます。青葉茂れる季節に姿を見せるため、アオバズクという名前がつきました。

 アオバズクは子育てのとき、どんな餌を与えているのでしょう。この絵本は、アオバズクの「食卓」についてレポートしています。調査のため、アオバズクの親が雛に与えた昆虫の残骸を集めます。昆虫の羽や頭などは食べられることなく、地面に落ちているのです。これらの残骸を集めれば、その種類や数が分かります。

 さらにアオバズクは、かえったばかりの雛には、主に昆虫の柔らかい腹の部分を餌として与えていることも分かりました。これは人間の離乳食が柔らかいものからスタートするのと同じこと。アオバズクも、よく考えているようですね。(店主)


アオバズクの食卓(たくさんのふしぎ2026年5月号)

みぞたひろみ 文・絵


福音館書店

2026年5月1日発行

定価880円(本体800円+税10%)


#くわのみ書房

2026年4月11日土曜日

【本の紹介】めんどうくさがりやのきつね(こどものとも2026年5月号)




 読む人を幸せにしてくれる絵本です。幸せは日々の暮らしの中にあるのです。

 主人公のきつねは、とてもめんどうくさがりやです。庭の草むしりも、めんどうだといってまったくする気配なし。お隣のぶたは、やぶ蚊が飛んでくると困っています。

 そんなきつねが、迷子になった5頭のこひつじのお世話をすることになりました。役場が里親を募集していたので応募したのです。きつねは「いひひひひ、こひつじに くさを たべさせれば、ねころがっていても、にわは いつでも きれいだぞ」と考えました。本当にめんどうくさがりや

ですね。

 ところが、なかなかきつねの思い通りにはなりません。こひつじたちの世話に手を焼くきつね。でも、そうこうするうちに、きつねの心が少しずつ変わってきたようです。(店主)


めんどうくさがりやのきつね(こどものとも2026年5月号)

植垣歩子 作


福音館書店

2026年5月1日発行

定価500円(本体454円+税10%)


#くわのみ書房

【本の紹介】のらねこノラ

 野良猫とおばあちゃんの交流の始まりを描いた絵本です。色彩の美しい、柔らかいタッチの絵が、お話に深みを与えています。  野良猫のノラは白黒のモノトーン。おばあちゃんは暖かそうな赤いセーターを着ています。  ノラとおばあちゃんは公園のベンチで出会います。ひょんなことからノラの爪にお...