人はかけがえのない友を得ることで成長し、人生を豊かなものにすることができます。友だちができるきっかけはさまざま。慌てる必要はありません。思いやりを持って接していれば、きっと心が通じ合います。
この絵本の舞台は、ねずみの子どもたちが通う「ちゅうちゅうえん」。体が小さい「みっち」は、みんなが大好きなすもうあそびは苦手です。いつも大きなねずみに投げ飛ばれてしまうからです。
ある日、ちゅうちゅうえんに新しい友だちがやってきました。はりねずみの「ニョタ」です。遠い国から来たばかりのニョタは、ことばもよく分からず、みんなとお話することもなかなかできません。
一人で積み木遊びをしているみっちのところにニョタが近づきます。「こんにちは…」。みっちは声をかけてみましたが、ニョタはみっちを見るだけで何もいいません。みっちとニョタは仲良くなれるのでしょうか。(店主)
はじめてのともだち(こどものとも2022年5月号)
星野はしる 文
大島加奈子 絵
福音館書店
2022年5月1日発行
定価440円(本体400円+税10%)