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絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2016年5月29日日曜日

【本の紹介】ぺっぺじいさんとねこ


ぺっぺじいさんとねこ
こどものとも(2016年6月号)
福音館書店

藤島由美

 朝、漁師のペッペじいさんの船が港に戻るとお客さんが集まってきました。蛸や鯛が売れました。ペッペじいさんが後片付けをしていると、今度はネコたちが集まってきます。残った魚をもらえるからです。
 今日は見慣れない黒と白のネコがいます。くろしろのネコは、ペッペじいさんが投げる魚の切り身をほかのネコに取られて手に入れることができません。ペッペじいさんもちょっと気にしているようです。
 家に戻る途中、ペッペじいさんはおばあさんのマリアさんに魚を売ります。高いバルコニーにいるマリアさんとは、ロープにぶら下げたバケツを使って魚とお金を交換します。ぺっぺじいさんが家に帰ると、ハーブのローズマリーを持ってきてくれた人がいます。おや、くろしろのネコも一緒です。ペッペじいさんはマリアさんと同じようにバルコニーからバケツをおろし、ローズマリーとネコを受け取りました。
 小さな港町の何げない日々を描いた絵本です。暮らしの中でやさしい人たちがつながっています。温かみのある柔らかいタッチの絵がお話にマッチして、とても魅力的です。

2016年5月27日金曜日

【本の紹介】富岡製糸場


富岡製糸工場
生糸がつくった近代の日本
月刊たくさんのふしぎ(2016年6月号)
福音館書店

田村仁 文・写真

 富岡製糸場は2014年6月、世界文化遺産に登録され、多くの人が関心を寄せるようになりました。製糸場はカイコの繭から絹糸になる生糸を生産する工場です。富岡製糸場は群馬県富岡市にあり、今は観光名所の一つになっているようです。
 この写真絵本は、明治時代から日本が近代化する上で大きな役割を果たした富岡製糸場を紹介しています。あわせて、当時の日本の生糸づくりや社会全体が近代化するようすも解説しています。
 群馬県ではもともと生糸づくりが盛んに行われており、日本の政府は質のよい生糸をたくさん輸出するできるように富岡製糸場をつくりました。この工場はとても大きかったため、中で使われる機械が変わっても、長い間つくりかえられることなく、そのまま働き続けたそうです。
 カイコと離れがたい関係にあるのが「くわ」の木です。くわの葉がカイコのエサになるからです。くわの木にできる実が「くわのみ」。実は、くわのみ書房の店主は両親が群馬県出身だったこともあり、くわの木にはとても親しみを感じていました。くわのみ書房という名前も、そこから来ています。「たくさんのふしぎ」で富岡製糸場が取り上げられたことも、とてもうれしく思いました。

2016年5月22日日曜日

写真絵本はいかがですか?


 写真絵本は、絵の代わりに写真で構成されている絵本です。絵で構成する絵本とは異なるリアルな表現で見る人の心に迫ります。
 写真には一瞬のときを切り取って表現できる力があります。カメラの目に写るすべてのものが描かれ、情報量が多いことも大きな特徴といわれています。
 表現方法は違っていても、何かを伝えたいという作者の思いが絵本づくりのベースになっていることに変わりはありません。
 ロングセラーから日本の今を伝える最新刊まで写真絵本を集めました。どうぞ手に取ってご覧ください。

2016年5月17日火曜日

【本の紹介】ちっちゃなサリーはみていたよ


ちっちゃなサリーはみていたよ
ひとりでもゆうきをだせたなら
岩崎書店

ぶん ジャスティン・ロバーツ
え クリスチャン・ロビンソン
やく 中井はるの

 サリーは心を痛めていました。いじわるをされていたり、つらい境遇にいる友達がいるのに、誰も彼も知らんぷりしているからです。
 サリーはクラスで一番小さくて、誰にも気づいてもらえないような目立たない子です。でも、サリーはみていました。友達が足を引っ掛けられて転んだり、すべり台で突き飛ばされたりすることを。そして、保護者会の日に、お父さんに無理矢理連れて帰らされた友達のことも。友達の悲しい顔は見たくない。だから給食の時、勇気を出して言いました。「みんな、なかよくしよう!」
 みんなに見えるように手を上げたサリーは「わたしにさんせいするこはてをあげて!」と呼びかけます。その後、びっくりすることが起こりました。
 サリーが教えてくれました。冷たい言葉は心を小さくする。ちっちゃなサリーの勇気に拍手を送ります。アメリカの小学校のようすを思い浮かべながら読むのも楽しそうです。

2016年5月15日日曜日

【本の紹介】まって


まって
あすなろ書房

アントワネット・ポーティス
椎名かおる 訳

 急ぎ足のお母さんに子どもが手を引かれています。「あら、おくれそう!」とお母さん。何やら焦っているようすです。でも、街の中は子どもが興味あることばかり。面白そうなことを見つけては「まって」と立ち止まり、お母さんを困らせます。
 道ではお散歩中の犬に挨拶。道路工事のおじさんは手を振ってくれました。公園にはアヒルたちにパンをあげているおじさん。あれれ、いつの間にパンをもらったのか、子どももアヒルにエサをあげています。
 雨が降り始めました。お母さんはしっかりレインコートや傘を準備していました。やっと駅に着くと、もう電車が来ています。「いそいで!」と大きな声をあげるお母さんに「まって」。空を見上げると素敵なことが待っていました。
 子どもたちに毎日、「いそぎなさい」「はやくしなさい」と声をかける大人たち。それはそれで仕方ないけど、たまには「まつのもいいわね」と思える何かを見つけたいものですね。

2016年5月10日火曜日

ケーブルテレビで紹介されます!

 くわのみ書房がケーブルテレビのJ:COM船橋・習志野で紹介されます。今日、午前中から昼過ぎまで取材を受けました。ちょうどそのとき来てくださったお客様にもご協力いただき、取材はスムーズに進んだようです。ご協力いただいたお客様には改めてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
 J:COM船橋・習志野の「ディリーニュース」という番組で取り上げていただきます。放送は来週5月18日(水)の午後5時40分から。また同日午後8時30分、11時30分にも再放送されるとのことです。
 どうぞご覧ください!

2016年5月7日土曜日

【本の紹介】文房具のやすみじかん


文房具のやすみじかん
福音館書店

文 土橋正
絵 小池壮太

 宿題を終えたまもるくんが外に遊びに行った後、消しゴムやえんぴつなど文房具のおしゃべりが始まりました。何を話しているのでしょう。
 消しゴムが体をほぐしながら、えんぴつに「すっかりみじかくなったわね」と声をかけました。字をたくさん書いたえんぴつは、のびをしながら「のびのび、らくがきしたいきぶんだよ」と言っています。すかさず、ノートが答えます。「きょうは、なにもかいてもらってないんだ」と新しいページを開きました。
 テンポよく会話が進みながら、書くことや消すことの仕組みが説明されます。色えんぴつやボールペンは、書くときの仕組みがえんぴつとは違うようです。だから、消すときは普通の消しゴムではなく、砂消しのご登場となります。修正液や修正テープも登場します。
 しっかり写実的に描かれた文房具たち。でも、とても可愛いキャラクターになりました。使われていないときが、文房具たちのやすみじかん。私たちが知らない間に、こんな会話が交わされているのでしょうか。想像するのも楽しく、文房具を大切にする気持ちも強くなりそうです。

2016年5月6日金曜日

もうすぐ「母の日」です。



 もうすぐ「母の日」です。大好きなお母さんを描いた絵本はいかがでしょう。本棚の中から少しピックアップしてみました。

2016年5月5日木曜日

【本の紹介】木のすきなケイトさん


木のすきなケイトさん
BL出版

文 H.ジョゼフ・ホプキンズ
絵 ジル・マケルマリー
訳 池本佐恵子

 アメリカ合衆国カリフォルニア州のサンディエゴを緑豊かな都市にした人の物語です。その人はキャサリン・オリヴィア・セションズ。幼いころからケイトと呼ばれ、木が大好きでした。
 南カリフォルニアのサンディエゴは砂漠の街でした。教師としてサンディエゴで暮らすことになったケイトは、砂漠のサンディエゴにも木や森が欲しいと強く思い、とうとう教師を辞めて植物を育てる園芸家になりました。ケイトはサンディエゴでも育つ木を探しました。ケイトが手に入れた木は街中に植えら、ぐんぐん成長していったのです。
 大きな博覧会がサンディエゴの公園で開かれることにることになり、ケイトの呼びかけでたくさんの木を大勢の人で植えることになりました。バルボア公園と呼ばれていたこの公園には、数えきれないほどの木が繁るようになり、今では有名な観光名所になっています。そして、人々はケイトのことを「バルボア公園の母」よ呼ぶようになりました。
 実話に基づいた絵本です。木や森を描いた、深みのある緑色。不思議な色ですが、木の暖かさをイメージすることができます。

2016年5月2日月曜日

林明子さんの絵本を集めました。



 絵本のロングセラー「はじめてのおつかい」のほか、「こんとあき」「あさえとちいさいいもうと」など数多くの作品で親しまれている林明子さんの絵本を集めました。
 子どもの表情をきめ細かく描き、隅々まで書き込まれた絵。独自の世界を築いている林さんの作品に触れた人は、誰でもその魅力に引き込まれてしまうのではないでしょうか。
 編集者・デザイナーの小野明さんが「はじめておつかい」について、こんなことを話されています。
「緑色のシャツに茶色のスカートとスリッパというお母さんの服装。緑は木で、茶色は大地ですよね。この絵本では、全画面に必ず緑と茶色が配されている。そうか、お母さんはずっとみいちゃんを見守っていたんだ——そう思ったとき、この絵本の幸せな感じが一段と深まりました」
 林明子さんの優しい絵本を、どうぞ手に取ってご覧ください。

【ご案内】子どもの本のろうどく会 vol.11

   くわのみ書房は「子どもの本のろうどく会 vol.11」を開催します。くわのみ書房のスタッフが「子どもに語る グリムの昔話」シリーズ(こぐま社)の中から選んだお話を声に出して読みます。子どもだけでなく、大人もきっと楽しめます。どなたもお気軽にご参加ください。 ■日 時:202...