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絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2020年7月27日月曜日

【本の紹介】やさいだいすきだワニ


 ある日、お百姓さんが川でワニを見つけました。緑色をした赤ちゃんのワニです。ちょっと困った顔をしたお百姓さんですが、一緒に暮らし始めることにしました。

 お百姓さんはとても働き者。毎日、畑を耕します。畑の土がふかふかになりました。お百姓さんは野菜の種を巻き、野菜は大きく育ちます。

 お百姓さんは毎日、いろいろな野菜をワニくんに食べさせました。野菜をたくさん食べると、とても健康な体になります。ワニくんは健康診断でも問題なし。お医者さんから「きみの からだは すばらしい」と褒められました。

 台湾で出版されたロングセラーの絵本です。この絵本のワニくんは野菜が大好き。チンゲンサイも「アムアム」、大きなカブも「アムアム」、キャベツだって「アムアムアム」。みんなワニくんと一緒に、野菜を食べて元気になりましょう。(店主)


やさいだいすきだワニ

タンム・ニュウ/文・絵

中川ひろたか/訳


おむすび舎

2020年7月25日発行

本体1400円+税

2020年7月22日水曜日

【本の紹介】ドクルジン


 暗闇の世界から物語が始まります。そこはどうやら池らしい。徐々に明るくなって魚が見えてきました。

 大蛇も現れます。二つの山があり、山の陰から顔を見せているのは池です。魚が、まるで目のように見えます。山の間が隆起し、山の麓にいた鳥たちは卵を産みました。

 やがて、みんなで「ドクルジン ドクルジン」といいながら、海を目指して進みます。海でエネルギーを蓄えます。「ちからが どんどん あふれてきたぞ」と感じたとき、「ボッカーン」と噴火が起こります。エネルギーが爆発し、巨大な生き物が誕生しました。この生き物こそ、ドクルジンなのでしょうか。

 生命誕生のエネルギーを感じさせる絵本です。その迫力に圧倒されながらも、生きるためのパワーを受け取ることができるでしょう。(店主)


ドクルジン

ミロコマチコ


亜紀書房

2019年7月30日発行

本体1800円+税

2020年7月21日火曜日

【本の紹介】じょうききかんしゃビーコロ


 小さな蒸気機関車のお話です。名前はビーコロ。「ボクは ふつうのきかんしゃじゃない」といっています。さて、どんな機関車なのでしょう。

 ビーコロは機関車工場の中で働いています。ほかの機関車や、工場内の荷物を押したり引いたりして動かすことが仕事です。点検や修理のため工場にやってきた機関車は、石炭を燃やす釜の火を消してしまうので、自分で動くことができません。そこでビーコロの出番。工場内で動くにはビーコロの手助けが必要になります。

 働き者のビーコロは、みんなから頼りにされています。でも実は、工場の外は走れません。貨車をたくさん運んだり、客車を遠くまで引いていくだけの力はもっていないからです。ビーコロはいつも思っていました。「つよく なりたいな。はやく なりたいな。そうすれば ボクだって、こうじょうの そとに でて、はしれるのにな」

 ビーコロの願いを叶えてあげようと、仲間の機関車たちが立ち上がります。ビーコロを含め4つの機関車が連なって、外に向かって出発進行! もちろん、先頭はビーコロです。ビーコロのお話は、実際にあった出来事をもとにつくられました。4重連の機関車は、さぞかし壮観だったでしょうね。(店主)


じょうききかんしゃビーコロ

作・絵 ミノオカ・リョウスケ


童心社

2019年8月26日発行

本体1400円+税

2020年7月20日月曜日

【本の紹介】わたしのわごむはわたさない



 この絵本の主人公の気持ちは、多くの人たちの共感を呼ぶと思います。子どもも大人も、誰もが自分だけのものを欲しいと願っているからです。

 それが取るに足らないものであっても構わないのです。それは自分のためだけに存在し、自己実現をサポートしてくれます。

 自分だけのものだから、自分の好きにしてもいいのです。好きにしてもいい? じゃあ、何をするの? 人は自分だけのものを手に入れたときから、自分を理解しはじめるのかもしれません。

 この絵本の主人公が手に入れたのは、ただの輪ゴムでした。輪ゴムを使って自分の可能性をこれだけ広げられるのはすごいと思います。輪ゴムは「プツン」と切れてしまいました。でも大丈夫。次はクリップを手に入れることができそうだから。(店主)


わたしのわごむはわたさない

ヨシタケシンスケ


PHP研究所

2019年11月22日発行

本体1000円+税

2020年7月17日金曜日

【本の紹介】せみのぬけがら(ちいさなかがくのとも2020年8月号)


 セミの羽化をご覧になったことはありますか? その神秘的な出来事に誰もが魅了されることでしょう。

 セミは幼虫として長い間、土の中で過ごします。最終段階になると地上に出て、脱皮して羽化し、成虫になります。セミの抜け殻は、セミが羽化した後に残された脱皮殻です。

 近所の小学校でセミの羽化の観察会が行われています。セミの羽化がこんな身近なところで見られることに驚きました。セミの抜け殻があるということは、そこでセミの羽化があったということです。夕方から夜にかけて探してみれば、誰でも簡単に羽化を観察することができると思います。

 この絵本では、小さな子どもが公園でセミの抜け殻をたくさん見つけました。おにいちゃんからセミのことを教えてもらい、木を見上げるとセミの声がいっぱい。生命の不思議さが強く心に残ったと思います。(店主)


せみのぬけがら(ちいさなかがくのとも2020年8月号)

高柳芳恵 ぶん

城芽ハヤト え


福音館書店

2020年8月1日発行

本体400円+税





2020年7月16日木曜日

【本の紹介】空があるから(たくさんのふしぎ2020年8月号)


 地球は私たち生き物にとって、とても過ごしやすい星です。地球には多くの命があふれています。地球は生き物に適した温暖な気候を維持できるようになりました。それには空が大切な働きをしています。どういうことなのか、この絵本が解説してくれます。

 私たちが見上げる空は空気で満たされています。地球は空気に包まれています。地球を包む空気のことを「大気」といいます。大気には酸素と二酸化炭素がバランスよく含まれています。

 宇宙のなかにある地球は、本来もっと低い温度の寒い星になるそうです。寒くならないのは空があるから。正確にいえば、大気があるからです。大気は地球にとって「お布団」ともいえるような存在です。

 残念なことに、今年も雨による大きな災害が発生しました。近年の気候の変化は、地球の温暖化が進んだためといわれています。人間社会が二酸化炭素を多く排出するようになり、それが原因で地球が温かくなりすぎたと考えられています。二酸化炭素はお布団の効果がとても大きいのです。空のお布団について、もっともっと知りたくなってきました。(店主)


空があるから(たくさんのふしぎ2020年8月号)

杉本憲彦 文

金子幸代 絵


福音館書店

2020年8月1日発行

本体700円+税

2020年7月13日月曜日

【本の紹介】かもさんおやこのおさんぽ(こどものとも0.1.2. 2020年8月号)



 かもがとてもシンプルに描かれています。でも、生き生きと動き出して見えてくるから不思議です。

 かもの親子がなかよくお昼寝しています。おかあさんのかもが起きてこがもに呼びかけます。「さあ おきて」

 おやおや、一匹だけ目を覚まさないこがもがいます。おかあさんが「おさんぽ いきますよ」といってもまだ寝ています。ほかのこがもはみんな行ってしまいました。残されたこがもは「ぐー」と寝てばかり。いったいどうなってしまうのでしょう。

 ちょっとハラハラするお話がテンポよく進みます。最後はにっこりできる絵本です。(店主)


かもさんおやこのおさんぽ(こどものとも0.1.2. 2020年8月号

増田純子 さく


福音館書店

2020年8月1日発行

本体400円+税

2020年7月10日金曜日

【本の紹介】「母の友」2020 年8月号



 新型コロナウイルスの感染拡大はまだ予断を許さない状況です。経済活動の再開に向けた動きも出ていますが、外出は控えたいと考える人も少なくないでしょう。

「母の友」8月号は「絵本作家のみなさんと-今、家の中のたのしみを考える」を特集テーマに取り上げ、おすすめの家の中での過ごし方を紹介しています。外出がままならない中、あの絵本作家さんはどんなふうに家で過ごしているのでしょう。

 小西英子さんは「お絵かきしりとり」をするそうです。口でいうのではなく、絵に書いて遊ぶしりとりです。五味太郎さんは「そとにでないでそとにゆく方法!」を教えてくれます。まず家の中に家をつくることがポイントだそうです。

 林咲子さんはタイムトラベルをすることにしたそうです。旅先は遠い昔、幼いころの朝。心の中にストックしてあった遠い記憶の断片を繋いで、一つの情景が浮かび上がりました。タイムトラベルのツアーはいろいろなコースがあって、人それぞれに多様な楽しみ方ができそうです。(店主)


「母の友」2020年8月号


福音館書店

2020年8月1日発行

本体527円+税

2020年7月9日木曜日

【本の紹介】おばけのおんがく(こどものとも年中向き2020年8月号)


 夏はおばけの絵本を楽しみましょう。子どもたちは怖いといいながら、実はおばけが大好きです。

 さきちゃんが夜中に目を覚ましました。「あれ? まだ よるだ」といって、眠れなくなったようす。すると、何やら音が聞こえてきました。

 車の音? 犬の鳴き声? 風の音? いえいえ、それはおばけの奏でる音楽でした。さきちゃんのお家の屋根で、おばけのオーケストラが練習をしていたのです。

 おばけの音楽は怖い音が大事。みんな頑張って怖い音が出るよう練習しています。さきちゃんもだんだん怖くなってきました。でも、やがて静かになりました。オーケストラのおばけたちは演奏会が行われるおはかやまに飛んで行ったのです。おはかやまの音楽会、とても怖そうですね。(店主)


おばけのおんがく(こどものとも年中向き2020年8月号)

西平あかね さく


福音館書店

2020年8月1日発行

本体400円+税



2020年7月8日水曜日

せっせ新聞が発行されました!



 この夏、「せっせ新聞」が発行されました。くわのみ書房でも絶賛配布中です。無料です。

 発行人は絵本作家の花山かずみさんです。花山さんは絵本の「せっせ せっせ」(「こどものとも年少版」2020年8月号、福音館書店)をつくりました。せっせ新聞はこの絵本のお話の、その後のお話を報道しています。

 子どもたちが大人も巻き込んで、大きな大きなお山を完成させました。この偉業の経緯は「せっせ せっせ」で紹介された通りです。お山をつくった土は穴を掘って集めました。大きなお山をつくったから、大きな穴が3つもできました。せっせ新聞は、これらの穴がその後どうなったか伝えています。

 絵本に登場する人たちの紹介もあります。人間は63人。お名前とコメントがついています。そのほか、うさぎ1匹、くろねこ1匹、こねこ3匹、あひる1匹、あひるのこたち3匹、やぎ2匹、いぬのサスケ1匹、たけしさんのいぬ2匹。とても大勢ですね。絵本の「せっせ せっせ」は税込440円で絶賛販売中です。(店主)

2020年7月7日火曜日

【本の紹介】せっせ せっせ(こどものとも年少版2020年8月号)


 子どもがお山をつくりはじめます。「せっせ せっせ」と小さなバケツで土を運びます。

 はじめは一人の子どもでした。バケツから土を「ポン」と出して、「ペンペン」と固めていきます。「ポンペンペン」

 子どもが一人加わりました。お山は少しずつ大きくなります。さらに仲間が増えていきます。小さなお山は、大きなお山になりました。

 子どもたちは夢中です。その真剣な姿に心を打たれます。長い行列ができて、やがて大人たちも加わります。お山は大きな大きな、もっと大きなお山になりました。お山の上で、みんな一緒に「やっほー!」と叫びます。その達成感をぜひご一緒に味わってください。気分爽快になる絵本です。(店主)


せっせ せっせ(こどものとも年少版2020年8月号)

花山かずみ さく


福音館書店

2020年8月1日発行

本体400円+税


2020年7月6日月曜日

【お知らせ】イベント開催はしばらく見送ります



 くわのみ書房は新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、イベント開催はしばらく見送ります。営業時間の短縮を継続し、営業時間は平日の午前11時から午後5時まで、土曜日・日曜日・祝日(振替休日を含む)は休業日とします。従来、定休日としていた月曜日・火曜日は営業します。

 ウイルス感染拡大の収束がなかなか見通せない状況です。安全・安心の生活が早く戻るよう強く願っております。(店主)

2020年7月2日木曜日

【本の紹介】こどもたちはまっている



 光り輝く広がりは海でした。海は入り江となり、その入り江を見渡せる窓があります。窓の内側ではテーブルについた子どもたちが朝食を食べています。

 でも、子どもたちはなかなか朝食に手をつけられないようです。窓の外で船が通るのを待っているからです。子どもたちは、いつも何かを待っています。

 この絵本が描く世界の美しさに目を見張ります。特別な世界ではありません。そこにいる子どもたちの声が聞こえてきそうな身近な世界です。私たちは子どもたちの目を通して、そこにある世界を見ているのでしょう。

 子どもたちが待っているのは未来です。未来は希望とともにやってきます。子どもたちにはそう信じることができるエネルギーがあります。だから、世界は輝き、美しくなるのでしょう。子どもたちからエネルギーをもらえる絵本です。(店主)


こどもたちはまっている

荒井良二


亜紀書房

2020年6月17日発行

本体1600円+税

【ご案内】子どもの本のろうどく会 vol.11

   くわのみ書房は「子どもの本のろうどく会 vol.11」を開催します。くわのみ書房のスタッフが「子どもに語る グリムの昔話」シリーズ(こぐま社)の中から選んだお話を声に出して読みます。子どもだけでなく、大人もきっと楽しめます。どなたもお気軽にご参加ください。 ■日 時:202...