ブログの説明

絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2019年2月28日木曜日

【本の紹介】もしぼくが本だったら




 本への願いを語る絵本です。「もしぼくが本だったら」という語りから、作者の本への深い信頼と愛情を感じます。
 ベンチに置かれた一冊の本が通りすがりの人と出会うところから始まります。こうした出会いは、きっと誰にでも用意されているのでしょう。
 本は「戦争したがる心をいっぺんでうちくだく効果的でやさしい武器になる」ともいっています。そして究極の願いは「この本がわたしの人生を変えた」という言葉かもしれません。
 本から広がる世界を素朴なタッチの絵が自由に描きます。数多くの本が出版される中、人々が心に響く本との出会いを求めていることを実感します。(店主)

もしぼくが本だったら
ぶん じょぜ・ジョルジェ・レトリア
え アンドレ・レトリア
やく 宇野和美

アノニマ・スタジオ(KTC中央出版)
本体1800円+税
2018年3月2日発行

2019年2月27日水曜日

千葉市美術館で「ブラティスラヴァ世界絵本原画展」が開催中です!



 千葉市美術館で開催中の「ブラティスラヴァ世界絵本原画展」に行ってきました。数多くの絵本の原画に接して至福の時間を過ごすことができました。
 今回の展示では26回目となる2017年秋のコンクールの受賞作品の原画を観ることができます。日本からは荒井真紀さんが「たんぽぽ」で金のりんご賞、ミロコマチコさんが「けもののにおいがしてきたぞ」で金牌を受賞しており、両方の原画も展示しています。
 中国、イラン、イスラエル、韓国を今、注目の4カ国として取り上げた企画もあります。これらの国々の絵本はこれまであまり見る機会がありませんでした。言葉は理解できませんが、絵はとても味わい深く、その質の高さに驚きました。
 3月3日(日)までの開催です。貴重なこの機会に、ぜひお出かけください。オススメです。

 「ブラスティラヴァ世界絵本原画展 BIBで出会う絵本のいま」
千葉市美術館
2017年1月20日(日)~3月3日(日)
開館時間=10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで)
※入場受付は閉館の30分前まで
入場料=一般1000円(800円)、大学生700円(560円)
※小・中学生、高校生、障がい手帳ををお持ちの方とその介護者1名は無料
※( )内は前売券・団体20名以上、および千葉市内在住65歳以上の方の料金

2019年2月24日日曜日

Co-展に出店します!




 くわのみ書房はまたまた「Co-展」に出店します。どうぞ遊びに来てください。
 Co-展(「こうてん」と読みます)が3月2日(土)午前10時から午後4時まで、習志野市大久保の八幡公園で開かれます。コンセプトは「まちのワクワクを発見しよう!」。街でワクワクするモノ・コト・ヒトが集まって、街の新しい楽しみ方を展示します。
 くわのみ書房は絵本などを販売します。そのほか、子どもも楽しめるワークショップや家庭文庫による絵本の展示・貸し出し、美味しい食べ物・飲み物などの販売もあります。新しいお店も登場します。
 会場の八幡公園は「はちまんこうえん」と読みます。貝殻の形をした大きな遊具があることから「かいがら公園」とも呼ばれています。木に囲まれた緑豊かな公園で春の到来を楽しみましょう。今回もたくさんのご来場をお待ちしております!

Co-展
日時:2019年3月2日(土)午前10時~午後5時(雨天時は3月3日に順延)
会場:八幡公園(千葉県習志野市大久保4-2)

【本の紹介】しっぽがない!




 しっぽの謎に迫る科学絵本です。コアラには、しっぽがありません。人間にも、しっぽはありません。ほかの動物にはあるのにどうして? 一緒に探っていきましょう。
 ここは「りくのうえ学校」です。授業が始まりました。生徒はいろいろな動物たち。人間の子どももいます。たった一人の先生は犬のいぬやま先生です。
 いぬやま先生は「ほねのあるおおきなどうぶつのとくちょう」について説明しています。先生が配ったプリントの最初に「しっぽがある」と書いてありました。でも、コアラのふくろいくん、そしてヒトのあだちさんは、自分にはしっぽがないと疑問をぶつけます。
 はいぬやま先生はその答えがわからないと自分自身の宿題にしました。ふくろいくんとあだちさんにも、一緒に調べてもらえるように協力を求めました。しっぽを通じて、生き物の体の形について考えていきます。(店主)

しっぽがない!
犬塚則久 文
大島裕子 絵

福音館書店
本体1300円+税
2018年6月10日発行

2019年2月22日金曜日

【本の紹介】せん




 タイトルの「せん」とは線のこと。ページをめくると、鉛筆描きの一本の線が、いつのまにか氷上をすべるスケートの跡に変わっています。自由に動き回る子どものスケーターは、自分が何を描いているかさえ知らないようです。
 この絵本の画家はスケーターのように線を残したいと思っているのでしょう。自由にのびやかに、そして生き生きとしている線でなければ描けないものがあることを知っているからです。
 うまくいかないときもあります。くしゃくしゃに丸められた紙。しわだらけの紙の上で子どものスケーターは途方に暮れています。
 でも、子どもはまたすぐスケートの楽しみを見出します。画家は、絵を描くことはやっぱり楽しいとメッセージを送っているのでしょうか。この絵本から、線の魅力をあらためて教えてもらいました。(店主)

せん
スージー・リー

岩波書店
本体1250円+税
2018年10月11日発行

2019年2月21日木曜日

絵本の楽しみを大人にも!




 絵本は大人も楽しめます。くわのみ書房の「大人のための絵本の会」で体験してみませんか。
 大人の方に向けて絵本を読みます。読んでくださるのは藤岡美保さんと宮本由佳理さんのお二人。心温まる物語がお待ちしています。
 絵本を読んだ後の語り合いが別の楽しみになります。感じたこと、思ったことなどをお話ください。
 どうぞ絵本の楽しみを再発見してください。お気軽にご参加ください。

【絵本を読む人】藤岡美保・宮本由佳理

■日時:2019年2月22日(金)午後7時~8時
■会場:くわのみ書房
■参加費:500円 ※飲み物とお菓子付き
■定員:6人

〈お問い合わせ・お申し込み〉くわのみ書房 電話047-419-3567(電子メール・SNSなどでも受け付けます)

2019年2月17日日曜日

【本の紹介】かいちゅうでんとう




 懐中電灯にわくわくする気持ちは大人も分かります。見慣れたものが暗闇の中で光を当てると、別の違ったものに見えるからです。
 この絵本では懐中電灯を手に入れた子どもが探検を始めます。探検といっても自分の部屋の中。でも「なんだか いつもの へやじゃないみたい」。
 懐中電灯だから分かる光の性質があります。部屋の中だけでも、いろいろ体験できるのがおもしろい。
 暗闇が見事に表現されています。だからこそ光が生き生きと浮かび上がり、見る人を惹きつけます。懐中電灯の光は直視すると目を痛めるおそれがあります。くれぐれもご注意ください。(店主)

かいちゅうでんとう
みやこしあきこ さく

福音館書店
本体900円+税
2018年11月10日発行

【本の紹介】学校へ行こう-ちゃんとりん-




 子どもの会話を楽しむ絵本です。仲よしの二人は空想とおしゃべりが大好き。今日は何を話しているのでしょう。
 二人は学校に行く途中です。毎日、一緒に通っているようです。ふと一人が疑問を呈しました。
 「どうして毎日、学校へ行くの」
 これから毎日ずっと学校に行くのでしょうか。落第、落第で10年も20年も行かなければならないのかもしれません。
二人は今、3年生。これからずっと3年生が続くと思うと、学校に行く気も失せてしまいます。
 何か事件が起きて学校に行けなくなればいい。ありを追いかけて迷子になるのはちょっとまぬけすぎるから、人さらいにあうのがいい。しかも宇宙人に連れていかれてしまうのがいい。「ユーフォー」に乗せられて歓迎を受けて、美味しいものを食べて探検しながら宇宙の果てまで行くのです。
 と、空想は続きます。二人の会話は、きっと多くの子どもたちにとって刺激的。でも、子どもたちは分かっています。とりあえず学校には、これからも毎日行くのです。それでいいのだ。
 タイトルにある「ちゃん」と「りん」は二人の子どもの名前だと思われますが、どちらがどちらかは分からないままです。こちらの方も、それでいいのだ。(店主)

学校へ行こう-ちゃんとりん-
いとうひろし

理論社
本体1250円+税
2018年11月発行

2019年2月16日土曜日

「暮しの手帖」98号をお届けしています!




 「暮しの手帖」98号が入荷済みです。興味深い記事が満載ですが、連載の「わたしの大好きな音楽」に気をひかれました。落語家の林家正蔵師匠がお気に入りのジャズ・アルバムを紹介しています。
 オールタイムベスト10として取り上げた曲やアルバムのトップはトニー・ベネットの「It’s A Sin To tell A Lie」。ファッツ・ウォーラーでおなじみの曲ですが、私も参加するジャグバンドのレパートリーでもあります(^^)。
 ジャズ・ピアニストの佐山雅弘についてはほとんど知識がありませんでしたが、RCサクセションのメンバーだったそうです。そして、ベスト4に上がった「HYMN FOR NOBODY」というアルバムでは最後の曲で、忌野清志郎がボーカルで参加しているそうです。聴いてみたい。
 正蔵師匠は「男前のお勉強」というテーマで依頼を受け、このベスト10を選んだそうです。でも最後に選んだ曲は宝塚のスター、明日海りお
さんの「ひとかけらの勇気」。宝塚がお好きなようです。「究極の男前は宝塚にあったね(笑)」というオチもつきました。(店主)

「暮しの手帖」98号

暮しの手帖社
本体907円+税
2019年1月25日発行

2019年2月15日金曜日

「大人のための絵本の会」を開催します!





 くわのみ書房は「大人のための絵本の会」を開催します。絵本の楽しみは子どもだけのものではありません。大人も絵本を楽しみましょう。
 大人の方に向けて、藤岡美保さんと宮本由佳理さんに絵本を読んでいただきます。寒い季節に心温まる物語を用意しておまちしています。
 絵本を読んだ後に、感じたこと、思ったことなどを参加者同士で語り合いましょう。語り合うことで思わぬ発見をすることがあります。絵本の楽しみが倍増します。
 どうぞお気軽にご参加ください。飲み物とお菓子付きです。

【絵本を読む人】藤岡美保・宮本由佳理

■日時:2019年2月22日(金)午後7時~8時
■会場:くわのみ書房
■参加費:500円 ※飲み物とお菓子付き
■定員:6人

〈お問い合わせ・お申し込み〉くわのみ書房 電話047-419-3567(電子メール・SNSなどでも受け付けます)



2019年2月13日水曜日

【本の紹介】くろいの




 正体不明の黒い生き物に導かれ、子どもが別世界で楽しいひとときを過ごします。私たちのすぐそばに、ときの流れが止まった世界があることを、あらためて教えてくれる絵本です。
 子どもがいつも一人で帰る道に、その「くろいの」がいました。子どもは、ただ黙って行きすぎます。次に見かけた場所はバス停でした。次は花屋の店先の棚の上。子どもは思い切って声をかけます。すると、「くろいの」はトコトコ歩き始めました。子どもはついていきます。
 塀の穴をくぐると、花と草のいい匂いがする庭があり、その先に家がありました。お茶で一服したあと、「くろいの」は子どもを押し入れに誘います。もちろん、押し入れは別世界の入り口。そこから屋根裏に上ると、時間が止まったような空間が広がっていました。
 子どもはひとしきり遊び、昼寝もした後、「くろいの」と手をつないでもとの世界に戻ります。子どもはいとも簡単に別世界と行き来できるようです。家までの帰り道、子どもは父親と一緒になります。「くろいの」からもらった花を見せながら、子どもは父親に何を語っているのでしょう。(店主)

くろいの
田中清代 さく

偕成社
本体1400円+税
2018年10月発行

2019年2月10日日曜日

【本の紹介】青い海をかけるカヌー(たくさんのふしぎ2019年3月号)




 青い海をさっそうと進む船の写真が表紙を飾ります。小さな船です。乗っている人は二人。風で帆が膨らんでいます。
 アフリカ大陸の東のインド洋に浮かぶマダガスカル島が舞台の写真絵本です。ヴェズと呼ばれる人々の暮らしを丁寧に描きます。表紙の船はヴェズの人々の生活に欠かせないカヌーでした。カヌーにモーターなどが付いていることはほとんどなく、風と人の力だけで走らせます。ヴェズとはマダガスカル語で「漕げ」という意味の言葉だそうです。カヌーを自由に操ることがヴェズの証しになっています。
 ヴェズの人々は海で漁をして暮らしています。美しい海です。カヌーで漁をすれば生きていける豊かな海がある。だから、ヴェズの人々はお金やモノのためにあくせく働かず、ゆっくり暮らしていけるのかもしれません。
 それでも、カヌーに船外機が付いたり、自分の家の屋根にソーラーパネルを付ける人が出てきたり携帯電話を持つ人が増えたり、ヴェズの生活も少しずつ変わってきているようです。この絵本の作者はヴェズの人たちを初めて見たとき、「こんなにのびのびと生きている人たちが、ほかにいるだろうか」と思ったそうです。私も作者と同じように、ヴェズの人たちからの問いかけをしっかり受け止めたいと思います。(店主)

青い海をかけるカヌー(たくさんのふしぎ2019年3月号)
堀内孝 文・写真
牧野伊三夫 絵

福音館書店
2019年3月1日発行
本体667円+税

2019年2月9日土曜日

【本の紹介】つちはどこ?(かがくのとも2019年3月号)




 今、都会で生活していると、土と触れ合う機会は確実に少なくなりました。この絵本の主人公の子どもも「つちってどこにあったっけ?」と探し始めます。
 もらったトマトの苗を鉢植えにするため、土が必要になったのです。この子どもの家には庭がありません。家の周辺の道路はアスファルトで舗装され、土を見ることができる場所は限られています。
 道路工事の現場で土を見つけました。でも、鉢植えには適していないようです。公園にも土はたくさんあるのですが、植木鉢えに使えそうな土はありません。
 最後に子どもが向かう場所は林です。虫が好きなおにいちゃんと一緒です。林の中は草も大きくて、背の高い木もたくさんあります。そこはダンゴムシやミミズ、そしてもっとちいさな生き物たちが暮らす場所です。子どもはおにいちゃんに教えられながら、林の土がどうやってできるのか知ることになります。土を知ることは、私たちの命の成り立ちを理解することと重なります。(店主)

つちはどこ?(かがくのとも2019年3月号)
坂井治 さく

福音館書店
2019年3月1日発行
本体389円+税

2019年2月8日金曜日

【本の紹介】プレッツェモリーナ(こどものとも2019年3月号)




 イタリアの昔話を剣持弘子さんと小西英子さんが素敵な絵本に仕上げてくださいました。昔話の面白さがたっぷり詰まった絵本です。
 身ごもった若いおかあさんが、隣の畑に青々と茂ったパセリを食べてしまいます。その畑は3人の魔女のものでした。魔女たちはパセリを食べたことを許す代わりに、生まれてくる子どもを渡すようにいいつけます。やがて生まれた女の子は美しく元気に育ちますが、魔女たちに連れ去られてしまいます。女の子はどうなってしまうのでしょう。
 題名の「プレッツェモリーナ」は主人公の女の子の名前です。イタリアンパセリのことをイタリア語では「プレッツェーモロ」といい、それをかわいらしく表現するとプレッツェモリーナになるそうです。日本語にすると「パセリちゃん」ですね。
 剣持さんは「作者のことば」で、この絵本に出てくるパセリはイタリアンパセリだと解説しています。日本でよく食べられているパセリとは違い、くせもないため、たっぷり食べられるそうです。小西さんが描くプレッツェモリーナはとても親しみやすく魅力的な女の子。たくさんの人に愛される存在になりそうです。(店主)

プレッツェモリーナ(こどものとも2019年2月号)
剣持弘子 再話
小西英子 絵

福音館書店
2019年3月1日発行
本体389円+税

2019年2月7日木曜日

「母の友」2019年3月号が入荷しました!




 スマートフォンの使い方に頭を悩ませている人は多いと思います。「母の友」2019年3月号は特集テーマに「スマホとどうつきあう?」を取り上げました。毎日の生活に欠かせなくなったスマホについて、あらためて考えるきっかけにしてください。
 くわのみ書房でも小さな子どもがスマホを使っている姿をみかけることがあります。上手に操作しているように見えてとても驚かされます。実際にスマホは、子どもから大人まで年代を超えて私たちの社会に浸透していることは間違いないようです。
 スマホは子どもたちによい影響を与えないという指摘も耳にします。しかし、まったく触れさせずに済ませるということは、もはやありえないと思われます。大人にとってもスマホ依存が深刻な問題になっていることは少なくないようです。
 スマホによるサービスは、さまざまな工夫をして私たちを取り込もうとしています。いつのまにか多くの時間を費やしてしまうことは、子どもだけでなく大人の問題でもあります。家族とスマホとのうまい付き合い方を見つけましょう。この特集では小児科医や、青少年のネット利用をテーマにしているジャーナリストらのお話が掲載されています。どうぞお手にとってご覧ください。(店主)

「母の友」2019年3月号

福音館書店
本体505円
2019年3月1日発行

2019年2月6日水曜日

【本の紹介】ねえねえねえ わらってる?(こどものとも0.1.2. 2019年3月号)




 楽しい絵本です。この絵本を読んでもらう子どもたちの笑顔が見えてくるようです。
 子どもが手で顔を半分ほど隠しています。笑っているのかな? 「おかおを みせて ねえ、みせて」とせがむと、やっぱり笑っていました! 泣いている子どももいれば、怒っている子どももいます。
 付録にある「作者のことば」がとても勉強になります。「いないいないばあ」遊びは予想していないことを見てびっくりする遊びではなく、予想していた通りのことを見て「ああ、思った通り」と嬉しくなる遊びだという説明に納得しました。赤ちゃんが「いないいないばあ」を楽しむようになるのは、記憶や予知する能力が備わる6~9カ月以降だそうです。
 文と絵がとても見事にマッチしています。リズミカルな文は歌うように読みましょう。子どもの表情を自然に描いた絵も素敵です。最後は子どもと一緒に「わっはっはっは」と大笑いしましょう。(店主)

ねえねえねえ わらってる?(こどものとも0.1.2. 2019年3月号)
おのりえん 文
なかじまかおり 絵

福音館書店
2019年3月1日発行
本体389円+税

2019年2月3日日曜日

【本の紹介】タイヤ タイヤ だれのタイヤ




 面白い趣向の乗り物の絵本です。タイヤを見て、どんな乗り物か当てっこします。
 タイヤだけでは当てるのはむずかしいかもしれません。そこで少しだけヒントが描かれていうページがあります。ヒントを手がかりにどんな乗り物か想像を膨らませましょう。
 同じようにタイヤを使う乗り物でも、それぞれ役割が異なります。みんながいろいろな役割を持ち合って、私たちの社会を作っています。
 「これを当てるのは無理!」というページもあります。もっとむずかしいページを、今度は読む人が考えてみるのも楽しそうです。(店主)

タイヤ タイヤ だれのタイヤ
そく・ちょるうぉん

アリス館
本体950円+税
2018年8月30日発行

【本の紹介】まめとすみとわら




 題名にある「まめ」は空豆のことです。空豆には黒いすじがあります。その黒いすじがどうしてついたのか、この絵本を読むと分かります。
 お話は日本各地に伝わる民話がもとになっています。思いも寄らないお話の展開は民話ならでは。理屈抜きに楽しみましょう。
 巻末の解説によると、同じようなお話はグリム童話にもあるそうです。昔々、世界の人々はどのようにつながっていたのでしょう。いつも不思議に思います。
 お話はテンポよく進みます。絵はとてもシンプルです。読む人の想像力で絵本の世界を自由に形作ることができそうです。(店主)

まめとすみとわら
せなけいこ ぶん・え

廣済堂あかつき
本体1100円+税
2018年12月25日発行

2019年2月1日金曜日

【本の紹介】みずとはなんじゃ?




 作者は私たちに「みずとはなんじゃ?」と問いかけます。でも、作者の狙いは水の正体を理解してもらうことだけではなかったようです。私たちはこの絵本を通じて、命の大切さを学ぶことになります。
 この絵本は水の性質や役割について解説しています。文章はとてもわかりやすく、面白く読み進めることができます。絵は文章の解説を的確にサポートしています。文章と絵が見事に組み合わさり、何ら抵抗を感じることもなくページをめくることができます。
 水への理解が深まると、水が私たちの命を守り、支えていることが分かります。作者は最後に、水の力が失われないように努めようとメッセージを送ります。水を大切にすることは、私たちの命を大切にすることにほかなりません。
 この絵本の作者の一人であるかこさとしさんは2018年5月に亡くなりました。かこさんは私たちに数々の素晴らしい絵本を与えてくれました。この絵本はかこさんの最後の作品であり、私たちに残した最後のメッセージです。(店主)

みずとはなんじゃ?
かこさとし・作
鈴木まもる・絵

小峰書店
本体1500円+税
2018年11月11日発行

【ご案内】子どもの本のろうどく会 vol.11

   くわのみ書房は「子どもの本のろうどく会 vol.11」を開催します。くわのみ書房のスタッフが「子どもに語る グリムの昔話」シリーズ(こぐま社)の中から選んだお話を声に出して読みます。子どもだけでなく、大人もきっと楽しめます。どなたもお気軽にご参加ください。 ■日 時:202...