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絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2026年5月22日金曜日

【本の紹介】まどのむこうのはななあに?(こどものとも2026年6月号)




 表紙に開けられた六角形の窓。その窓の向こうにみえるものは、どうやら花の一部のようです。何の花か当ててみなさい、という問いかけで始まる仕掛け絵本です。

 窓を通してみることができるのは一部だけ。そこに気持ちを集中させた後、窓のページをめくり、全体像をみることになります。そのプロセスが緊張感を高め、花をみる行為に深みを与えます。

 一つひとつの花の絵は目を見張る美しさです。作者は、花と葉、茎を丁寧に、そして緻密に描きます。作者の目を通じて、私たちは花の姿のあり様を知ることになります。そこに新しい発見があれば、喜びもいっそう大きくなるでしょう。

 花への興味も湧いてきます。自然を大切にする心も育つように願っています。(店主)


まどのむこうのはななあに?(こどものとも2026年6月号)

荒井真紀 さく


福音館書店

2026年6月1日発行

定価454円(本体500円+税10%)


#くわのみ書房

2026年5月21日木曜日

【本の紹介】つばめぎゅうぎゅう(ちいさなかがくのとも2026年6月号)




 つばめの子育てを描いた絵本です。多くの人にお馴染みの風景かもしれません。

 つばめは夏鳥で、春になってしばらくするとその姿を見かけるようになります。私たちの身近な場所に巣を作って子育てに励みます。

 つばめがすいすい飛び回っていれば、大抵その近くに巣があります。直接見たことはありませんが、ひなが育つと小さなつばめの巣は、この絵本で描かれたように、きっとぎゅうぎゅう詰めになっていることでしょう。誰もが応援したくなる気持ちになります。

 柔らかいタッチの絵でつばめの生き生きとした姿を描きました。つばめはその姿も愛らしく、一方で空飛ぶスピードはかなり速くてカッコいい。毎年、出会うことを楽しみにしています。(店主)


つばめぎゅうぎゅう(ちいさなかがくのとも2026年6月号)

山口てつじ さく


福音館書店

2026年6月1日発行

定価500円(本体454円+税10%)


#くわのみ書房

2026年5月20日水曜日

【本の紹介】ターニャちゃんのスカート(こどものとも年中むき2026年6月号)




 スカートを頭に被った女の子のお話です。ええっ、どうしてスカートを被らなきゃいけないの?

 女の子の名前はターニャちゃん。ターニャちゃんの髪の毛は短いままです。さらさらの長い髪をなびかせてお出かけすることを夢見ていますが、なかなか長く伸びてくれません。

 そこでターニャちゃんは、タンスの中からスカートを引っ張り出して、頭にかぶってみました。鏡に映るその姿にうっとりするターニャちゃん。スカートを長い髪に見立て、ご機嫌になってお出かけです。

 鮮やかな色彩の絵本の世界で、お話がダイナミックに展開します。子どもの自由な発想にびっくりさせられますが、その豊かな表情から喜びの感情が伝わります。(店主)


ターニャちゃんのスカート(こどものとも年中むき2026年6月号)

洞野志保 さく


福音館書店

2026年6月1日発行

定価500円(本体454円+税10%)


#くわのみ書房

【本の紹介】あたまはてんてんてん(こどものとも0.1.2. 2026年6月号)




 あそびうたの絵本です。歌うように読んで楽しみましょう。

 体のところどころをオノマトペで表現します。あたまは「てんてんてん」、ほっぺは「ぽんぽんぽん」、おくちは「ぱっぱっぱ」といった具合です。

 ゴリラの子どもとおかあさんが一緒に遊ぶようすを描きます。歌いながら触れ合い、お互いの温もりを感じます。その温もりから感じ取った深い愛情は、子どものこれからの成長を強く支えていくことになるでしょう。

 文は、まど・みちおの詩をもとに作られました。素直に読み上げれば、自然に歌になってしまいます。(店主)


あたまはてんてんてん(こどものとも0.1.2. 2026年6月号)

鍋田敬子 文・絵


福音館書店

2026年6月1日発行

定価500円(本体454円+税10%)


#くわのみ書房

2026年5月16日土曜日

【本の紹介】のらねこノラ




 野良猫とおばあちゃんの交流の始まりを描いた絵本です。色彩の美しい、柔らかいタッチの絵が、お話に深みを与えています。

 野良猫のノラは白黒のモノトーン。おばあちゃんは暖かそうな赤いセーターを着ています。

 ノラとおばあちゃんは公園のベンチで出会います。ひょんなことからノラの爪におばあちゃんのセーターの毛糸が引っかかりますが、おばあちゃんはそれに気づかず、ベンチから立ち上がって帰り道を歩き出してしまいます。セーターがほどけ始めて、さあたいへん。ノラは大きな声を出して、何とかおばあちゃんに気づいてもらうことができました。

 ノラの体は赤い毛糸でぐるぐる巻きになっていました。おばあちゃんはノラをお家に連れて行き、ほどいた毛糸で何かを編み始めます。何が出来上がるのかな。(店主)


のらねこノラ

すげいずみ


ポプラ社

2025年10月発行

定価:本体1500円[税別]


#くわのみ書房

2026年5月14日木曜日

【本の紹介】きいろいバス




 きいろいバスの物語の絵本です。黒と黄色のコントラストが強いインパクトを与える絵で、読む人をバスと一緒の長い旅に誘います。

 きいろいバスは、まるでおひさまのようにぴかぴか輝います。毎朝、大勢の子どもたちを乗せ、学校まで走ります。

 バスはやがて別の場所に移り、毎朝、老人たちを乗せて走るようになりました。さらにときは流れます。街のはずれに置き去りにされたバス。もう走ることはできません。でも、家のない人たちが集まれる暖かい場所になりました。そう、きいろいバスは、どこにいても人々の喜びで満ち溢れていたのです。

 そのあと、バスは街から運び出され、農場までやってきました。今度はやぎたちが集まり、川べりの原っぱに置かれたバスを喜びでいっぱいにしました。しかし、川が堰き止められ、バスはダムの底に沈むことに…。それでも、バスが一人ぼっちになることはありませんでした。(店主)


きいろいバス

作 ローレン・ロング

訳 林木林


あすなろ書房

2025年6月30日発行

定価(本体1,800円+税)


#くわのみ書房

2026年5月13日水曜日

【本の紹介】ぼくをグレーってよんで




 トランスジェンダーの子どもを描いた絵本です。重たいテーマですが、穏やかな語りが胸に刺さり、温かみを感じさせる絵を通じて、深く共感することができます。

 その年の冬、男の子は女の子だけのお泊まり会に誘ってもらえませんでした。でも、本当は誘われたかったのです。男の子の心の中で、何かが変わり始めたようです。

 男の子はパパに「ときどき、自分が女の子みたいに感じることがあるんだ」と話します。そして、名前を「グレー」に変えたいと伝えます。少し時間がかかりましたが、パパに「グレー」と呼んでもらい、子どもの心はほかほかしてきました。

 冬になると、子どもとパパは野外のスケートリンクをつくります。毎年、冬に初めてスケートした後は、二人でホットチョコレートを飲む決まりです。その年、子どもにとって何かが変わったようですが、ホットチョコレートを飲むことに変わりはありません。(店主)


ぼくをグレーってよんで

アンドリュー・ラーセン/ベルズ・ラーセン 文

タルーラ・フォンテーヌ 絵

石井睦美 訳


光村教育図書

2025年12月22日発行

定価:本体1,600円(税別)


#くわのみ書房

【本の紹介】まどのむこうのはななあに?(こどものとも2026年6月号)

 表紙に開けられた六角形の窓。その窓の向こうにみえるものは、どうやら花の一部のようです。何の花か当ててみなさい、という問いかけで始まる仕掛け絵本です。  窓を通してみることができるのは一部だけ。そこに気持ちを集中させた後、窓のページをめくり、全体像をみることになります。そのプロセ...