オオカミの成長を描いたお話です。繊細で深みのある絵が物語のイメージを膨らませます。
そのオオカミは遠い遠い山の向こうで暮らしています。小さくても物知りで、「ちいさなかしこいいオオカミ」と呼ばれていることを自分でも誇らしく思っていました。
ある日、カラスが王様の手紙を運んできました。ちいさなかしこいオオカミに病気を治してほしいと伝えています。でも、王様のお城はとても遠いところ。オオカミはお城を目指しますが…。
誰も一人では生きて行くことはできない。それを知ったちいさなかしこいオオカミは、もっともっと物知りでかしこくなったようです。(店主)
ちいさなかしこいオオカミ
ヘイス・ファン・デア・ハメン 文
ハネケ・シーメンスマ 絵
野坂悦子 訳
化学同人
2024年8月1日発行
定価2420円(本体2200円)