主人公の名前は、フランシスコ。教室のコートかけに書いてある自分の名前が消えかけていることに気づきますが、その理由は分かりません。
フランシスコは自分の意見が、なかなか言えない子どもです。友だちの意見に合わせてばかりで、女の子みたいとからかわれたりもします。もやもやした気持ちのままコートかけに行くと、自分の名前が全部消えていました。
翌日、フランシスコは転校生のヴィクトリアに話しかけられます。その後、一緒に思いっきり遊んだことをきっかけに、フランシスコの気持ちに変化が生じてきました。自分の意見をありのまま言うことで、自分が信じられるようになったのです。コートかけの名前も元のように戻っていました。
この絵本は、子どもたちに「いやだ」ということの大切さを伝えます。フランシスコは「大人のせかいでも、いやだって言うのはかんたんじゃないんだ」ということを知り、お母さんに勇気を与えることもできました。自分の名前を失わないようにするにはどうすればよいのか。それを考えるきっかけになる絵本です。(店主)
ぼくの名前がきえないように
バティスト・ボーリュー 文
チィン・レン 絵
ひがきゆみ 訳
ひさかたチャイルド
2026年1月発行
定価1,980円(本体1,800円+税10%)






