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絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2025年5月9日金曜日

【本の紹介】ちいさなかしこいオオカミ



 オオカミの成長を描いたお話です。繊細で深みのある絵が物語のイメージを膨らませます。

 そのオオカミは遠い遠い山の向こうで暮らしています。小さくても物知りで、「ちいさなかしこいいオオカミ」と呼ばれていることを自分でも誇らしく思っていました。

 ある日、カラスが王様の手紙を運んできました。ちいさなかしこいオオカミに病気を治してほしいと伝えています。でも、王様のお城はとても遠いところ。オオカミはお城を目指しますが…。

 誰も一人では生きて行くことはできない。それを知ったちいさなかしこいオオカミは、もっともっと物知りでかしこくなったようです。(店主)


ちいさなかしこいオオカミ

ヘイス・ファン・デア・ハメン 文

ハネケ・シーメンスマ 絵

野坂悦子 訳


化学同人

2024年8月1日発行

定価2420円(本体2200円)


#くわのみ書房

2025年5月8日木曜日

【本の紹介】りょこうにいこう!



 一人で行く旅行も、またよいものです。旅行の楽しさを再確認する絵本です。

 一人旅に出たのは、お家でした。ここで暮らす家族が旅行に行ってしまったので、自分も行くことにしたようです。普通、お家は旅行に行かないものですが、まあいいでしょう。

 旅行といえば乗り物です。いろいろな乗り物に乗ると、気分も変わります。みるもの、きくもの、のるもの、みんな初めて。世界は広いことを実感します。旅行は歩いてみて回ることも、また楽しい。でも調子に乗って、遠くに行き過ぎたようです。お家は無事に帰りつくことができるのでしょうか。

 一人旅の楽しみは自分だけのもの。私も、また旅行に行きたくなりました。(店主)


りょこうにいこう!

五味太郎


偕成社

2024年9月発行

定価[本体価格1,400円+税]


#くわのみ書房

2025年5月7日水曜日

【本の紹介】パワーショベル!



 迫力満点の働きぶりに、子どもだけでなく、大人も魅了されてしまいます。お家の解体現場で大活躍するパワーショベルを描いた絵本です。

 長い腕を持ったパワーショベル。その先にはグラップルという部品が付いています。恐竜の上下のあごのような形をしていて、大きなものを挟むことができます。

 グラップルが挟んで掴んでもぎ取って、お家の屋根や壁や骨組みを壊していきます。でも、コンクリートの土台はかたくて壊せません。さあ、どうするのでしょう?

 グラップルを外して別の部品を付れば大丈夫。今度は尖った棒が付いたブレーカーという部品で、土台を砕いてしまいます。最後のお片付けはスケルトンバスケットという部品にお任せ。地面はすっかり綺麗になりました。次はどんな建物がたつのでしょう。(店主)


パワーショベル!

鎌田歩 さく


福音館書店

2025年1月20日発行

定価1100円(本体1000円+税10%)


#くわのみ書房

2025年5月3日土曜日

【本の紹介】かおたいそう



 お顔で体操する方法を教えてくれる絵本です。小さいお子さんからお年寄りまで、誰でもできる「かおたいそう」です。

 まず、「ま」といってみましょう。ほらね、顔の筋肉が動いて体操になるでしょう? かおたいそうの第一歩は声を出すことです。

 でも、一つ気をつけなければいけません。それは、かおたいそうで変な顔になってしまうこと。ほら、調子に乗っていろいろな声を出していると、どんどん変な顔になって行きますよ!

 体操は心身をほぐしてリラックスさせてくれます。それは、かおたいそうも同じ。どうぞ、かおたいそうでリラックスタイムをつくってみてください。(店主)


かおたいそう

むらたよしこ


偕成社

2024年10月発行

定価[本体価格1100円+税]


#くわのみ書房

2025年5月1日木曜日

【本の紹介】へびのニョロリンさん



 へびのニョロリンさんの日常を描いた絵本です。見た目はちょっと怖そうなニョロリンさん。だけど、優しくて礼儀正しいへびです。

 春が来て、ニョロリンさんが冬眠から目を覚ましました。ニョロリンさんは「ニョロ語」を話します。「はるが きたニョロ! うれしいニョロね」、なんてね。

 ニョロリンさんは、まず最初に脱皮をします。窮屈になった皮を脱ぎ捨て、大きくなったことを実感します。それから新しい住みかを探すことにしました。

 ニョロリンさんは、古いお家の屋根裏に住み始めます。そのお家に暮らすトメばあさんともすっかり仲良しになりました。ところが、ある夜、知らないおじさんがやってきて…。ほのぼのとしたお話を迫力のあるダイナミックな絵で楽しみましょう。(店主)


へびのニョロリンさん

富安陽子 ぶん

長谷川義史 え


童心社

2024年10月15日発行

定価 本体1500円(税別)


#くわのみ書房

2025年4月30日水曜日

【本の紹介】おべんともって おはなみに



 春のお花見を描いた絵本です。きつねの「きっこ」はお弁当をたくさん作りました。

 いたちの「ちい」と「にい」も一緒に行きます。やっぱりお弁当の準備して待っていました。

 ふくろうの「ろくすけ」も誘います。ところが、ろくすけはいのししのおかあさんから子守りを頼まれて大忙し。きっこが「みんな いっしょに おはなみに いきましょう」といったので、いのししの子どものうりぼうたちは大喜びです。

 みんなでお弁当を食べて、いっぱい遊びました。でも、遊び疲れたうりぼうたちが駄々をこねはじめます。さあ、きっこたちは楽しく帰ることができるでしょうか。(店主)


おべんともって おはなみに

こいでやすこ・さく


福音館書店

2025年2月15日発行

定価1,320円(本体1,200円+税10%)


#くわのみ書房

2025年4月29日火曜日

【本の紹介】ほら、トラがいる!




 地下鉄の満員電車にトラがいたら、それはきっと楽しくなるに違いありません。この絵本に登場するペニーも、楽しかったその日のことをいつまでも忘れなかったようです。

 おとうさんとお出かけしたペニーは地下鉄に乗りました。電車の中は満員。するとペニーは人と人の隙間から伸びてくるしましまのしっぽを見つけます。

 吊り革に捕まっている手は、どう見てもトラの前足です。「トラがいるよ」と伝えても、おとうさんが首を振るばかり。次の駅で席が空き、おとうさんとペニーが座ると、トラもその隣に座ります。でも、おとうさんはまったく気づかないようです。

 やっぱり大人は、いつだってそうです。困ったことに、肝心なことは見えていないのです。(店主)


ほら、トラがいる!

フィリップ・アーダ/文

デイヴィッド・メリング/絵

なかがわちひろ/訳


BL出版

2025年3月15日発行

定価[本体1,800円]+税


#くわのみ書房

【本の紹介】ちいさなかしこいオオカミ

 オオカミの成長を描いたお話です。繊細で深みのある絵が物語のイメージを膨らませます。  そのオオカミは遠い遠い山の向こうで暮らしています。小さくても物知りで、「ちいさなかしこいいオオカミ」と呼ばれていることを自分でも誇らしく思っていました。  ある日、カラスが王様の手紙を運んでき...