本への願いを語る絵本です。「もしぼくが本だったら」という語りから、作者の本への深い信頼と愛情を感じます。
ベンチに置かれた一冊の本が通りすがりの人と出会うところから始まります。こうした出会いは、きっと誰にでも用意されているのでしょう。
本は「戦争したがる心をいっぺんでうちくだく効果的でやさしい武器になる」ともいっています。そして究極の願いは「この本がわたしの人生を変えた」という言葉かもしれません。
本から広がる世界を素朴なタッチの絵が自由に描きます。数多くの本が出版される中、人々が心に響く本との出会いを求めていることを実感します。(店主)
もしぼくが本だったら
ぶん じょぜ・ジョルジェ・レトリア
え アンドレ・レトリア
やく 宇野和美
アノニマ・スタジオ(KTC中央出版)
本体1800円+税
2018年3月2日発行
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