作者は私たちに「みずとはなんじゃ?」と問いかけます。でも、作者の狙いは水の正体を理解してもらうことだけではなかったようです。私たちはこの絵本を通じて、命の大切さを学ぶことになります。
この絵本は水の性質や役割について解説しています。文章はとてもわかりやすく、面白く読み進めることができます。絵は文章の解説を的確にサポートしています。文章と絵が見事に組み合わさり、何ら抵抗を感じることもなくページをめくることができます。
水への理解が深まると、水が私たちの命を守り、支えていることが分かります。作者は最後に、水の力が失われないように努めようとメッセージを送ります。水を大切にすることは、私たちの命を大切にすることにほかなりません。
この絵本の作者の一人であるかこさとしさんは2018年5月に亡くなりました。かこさんは私たちに数々の素晴らしい絵本を与えてくれました。この絵本はかこさんの最後の作品であり、私たちに残した最後のメッセージです。(店主)
みずとはなんじゃ?
かこさとし・作
鈴木まもる・絵
小峰書店
本体1500円+税
2018年11月11日発行
0 件のコメント:
コメントを投稿