ブログの説明

絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2019年2月1日金曜日

【本の紹介】みずとはなんじゃ?




 作者は私たちに「みずとはなんじゃ?」と問いかけます。でも、作者の狙いは水の正体を理解してもらうことだけではなかったようです。私たちはこの絵本を通じて、命の大切さを学ぶことになります。
 この絵本は水の性質や役割について解説しています。文章はとてもわかりやすく、面白く読み進めることができます。絵は文章の解説を的確にサポートしています。文章と絵が見事に組み合わさり、何ら抵抗を感じることもなくページをめくることができます。
 水への理解が深まると、水が私たちの命を守り、支えていることが分かります。作者は最後に、水の力が失われないように努めようとメッセージを送ります。水を大切にすることは、私たちの命を大切にすることにほかなりません。
 この絵本の作者の一人であるかこさとしさんは2018年5月に亡くなりました。かこさんは私たちに数々の素晴らしい絵本を与えてくれました。この絵本はかこさんの最後の作品であり、私たちに残した最後のメッセージです。(店主)

みずとはなんじゃ?
かこさとし・作
鈴木まもる・絵

小峰書店
本体1500円+税
2018年11月11日発行

0 件のコメント:

【本の紹介】窓の向こう、その先に

 小学5年生の女の子が主人公のお話です。思春期間近の子どもの心情が瑞々しく描かれます。  主人公の名前は穂乃果。作文の授業で「わたしの一番すきな場所」というテーマが与えられ、穂乃果は自分の家のリビングルームの窓を思い浮かべます。  窓から電車が見えるのです。穂乃果は、いつも同じ時...