イタリアの昔話を剣持弘子さんと小西英子さんが素敵な絵本に仕上げてくださいました。昔話の面白さがたっぷり詰まった絵本です。
身ごもった若いおかあさんが、隣の畑に青々と茂ったパセリを食べてしまいます。その畑は3人の魔女のものでした。魔女たちはパセリを食べたことを許す代わりに、生まれてくる子どもを渡すようにいいつけます。やがて生まれた女の子は美しく元気に育ちますが、魔女たちに連れ去られてしまいます。女の子はどうなってしまうのでしょう。
題名の「プレッツェモリーナ」は主人公の女の子の名前です。イタリアンパセリのことをイタリア語では「プレッツェーモロ」といい、それをかわいらしく表現するとプレッツェモリーナになるそうです。日本語にすると「パセリちゃん」ですね。
剣持さんは「作者のことば」で、この絵本に出てくるパセリはイタリアンパセリだと解説しています。日本でよく食べられているパセリとは違い、くせもないため、たっぷり食べられるそうです。小西さんが描くプレッツェモリーナはとても親しみやすく魅力的な女の子。たくさんの人に愛される存在になりそうです。(店主)
プレッツェモリーナ(こどものとも2019年2月号)
剣持弘子 再話
小西英子 絵
福音館書店
2019年3月1日発行
本体389円+税
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