どうしたら風になれるのでしょう。簡単です。「いきを ふーっ!」とすれば、それが風です。誰でも風を持っています。
小さな葉っぱに「ふーっ!」と吹いてみましょう。葉っぱは「ゆら ゆら ゆらん」と動きます。花に止まっている蝶々にはやさしく「ふ~」。蝶々は「ひら ひらひら」と逃げてしまいました。
誰も風を見ることはできません。でも、葉っぱがゆらゆら揺れるのを見て、風が吹いていることが分かります。風は空気が同じ方向に動いていることを指します。動いている空気がぶつかって、葉っぱも振れるのです。蝶々は空気がぶつかってくることを嫌って逃げたのでしょう。
「誰が風を見たでしょう 僕もあなたも見やしない」という歌を思い出しました。木の葉をふるわせたり、樹立に頭を下げさせたりして風が通ると歌います。感受性を豊かにすることで、いろいろなことが見えるようになる。風になったら、何が見えてくるのでしょう。
わたしもかぜになれるのよ(ちいさなかがくのとも2017年8月号)
福音館書店
2017年8月1日発行
木坂涼 ぶん
三溝美知子 え
本体389円+税
本体389円+税
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