前回の「本の紹介」で、ママが二人いる家族の絵本を取り上げました。今回取り上げる絵本には、パパが二人いる家族が描かれています。性の多様性をテーマにした絵本が増えています。
パールの学校に転校生がやってきました。転校生のマルチダは、足が速くて高い木にも登れる。おまけに、どろんこあそびも大好き。パールは「わたしと そっくり!」と大喜びです。でも、パールは気づきます。マルチダの家族はおとうさんが二人いるのです。
パールはマルチダの二人のパパから夕食に招待されます。パールはパパと遊ぶことが大好き。パパが二人いる家なら、きっと楽しさも2倍のはず。期待に胸を膨らませていたパールですが、ちょっとがっかりしたように帰ってきました。マルチダの家が全然普通だったからです。
パールは、パパが二人の家でも「うちの パパと ママと かわらないんだよ!」と教えてくれました。誰もが性の多様性を理解し、性的マイノリティの存在を受け入れる社会になることを望みます。(店主)
マルチダとふたりのパパ
メル・エリオット さく
三辺律子 やく
岩崎書店
本体1500円+税
2019年3月31日発行
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