「暮しの手帖」99号が入荷しました。昨年5月2日に92歳で亡くなられた、かこさとしさんの人となりを伝える記事が掲載されています。
600点もの絵本を作り出したといわれるかこさんから、今改めてどんなメッセージを受け取れるのか紐解こうという趣旨の記事です。記事のタイトルは「かこさとしさんと子どものあそび」。かこさんは子どもにとって遊びがいかに大切であるかということを私たちに訴えたかったのではないでしょうか。
かこさんは大学卒業後、地域住民の生活の質の向上に努めるセツルメント活動に参加します。子ども会に関わるようになり、子どもと一緒に遊ぶ時間を多く持つことになります。そして、その活動を通じて、遊びこそ、子どもたちが自らの人生を切り開く力の礎になると考えたのです。
子どもたちは、遊びから自分でひらめいたり発見したりすることを知り、そこに大きな喜びを感じます。遊びながら、想像力や自主性を育てていくのです。かこさんは戦争の体験を通じて、子どもたちが自ら考えて判断できる大人になることを願っていました。大人は子どもたちを信頼し、その後押しをしていくことが大切だと思います。(店主)
「暮しの手帖」99号
暮しの手帖社
本体907円+税
2019年3月25日発行
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