見事な細密画でナナホシテントウが蛹から成体になるまでの変態を描いた絵本です。「作者のことば」によると、取材のための観察は3年に及んだそうです。
ときは春。住宅地にある原っぱは花が咲き乱れ、虫たちでいっぱいです。
葉っぱの上に、何だかわからない変なものがあります。ここにもそこにも、葉っぱの上についています。じっとしているようですが、蟻が触ると「ぴくん!」と動きました。生きているようです。
何か出てきました。虫のようです。何だかわからないものは虫の蛹だったのです。出てきた虫は葉の裏に回ります。だんだん模様が浮かんできて、色も濃くなってきました。ナナホシテントウでした。葉っぱの上にナナホシテントウ。やがて羽を広げ始めると、空高く飛び立って行きました。(店主)
はっぱのうえに(ちいさなかがくのとも2019年4月号)
たてのひろし さく
福音館書店
2019年4月1日発行
本体407円+税
0 件のコメント:
コメントを投稿