まだ幼さが残るキツネが初めての冬を迎えようとしています。ひとひらの雪が鼻先でじんわりとけていきます。
冬が来たら何かをしなければいけないような気がしています。でも、それが何か分かりません。キツネは漠然とした不安を抱えているようです。
キツネの成長を見守る作者の暖かい心が伝わる絵本です。厳しさだけではなく、命を育む寛容さも併せ持つ自然の描き方にほっとします。
もう雪はすっかり積もりました。キツネはパートナーとなるキツネと出会い、雪と一緒に踊りはじめます。それは一人ぼっちだったキツネが新しい家族をつくるためのダンスでした。(店主)
キツネのはじめてのふゆ
マリオン・デーン・バウアー 作
リチャード・ジョーンズ 絵
横山和江 訳
鈴木出版
本体1500円+税
2018年10月5日発行
0 件のコメント:
コメントを投稿