家族の物語を描いた絵本です。ごく普通の家族です。とくに大きな出来事が起こる訳ではありません。
でも、この家族には少し変わったところもあります。ママが二人いるのです。パパはいません。3人の子どもたちは、それぞれどこか別のところで生まれて、この家にやってきました。
この絵本の背景には、性の多様性について理解が広がったことが上げられます。ただ、まだすべての人から理解が得られている訳ではないでしょう。この絵本にも、この家族を受け入れられない人が描かれています。
性の多様性への理解は、家族の多様性への理解につながっていきます。それがさらに人間の多様性の理解への広がるでしょう。世界の人々が平和に暮らしていくためには、こうした理解の広がりが不可欠です。(店主)
ふたりママの家で
パトリシア・ポラッコ 絵・文
中川亜紀子 訳
サウザンブックス社
本体2300円+税
2018年10月29日発行
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