子どもと一緒に絵本を読む。この体験は大人にとってどういう意味を持つのでしょうか。「母の友」2017年10月号が「子どもと絵本を読む、ということ」を特集のテーマに取り上げました。
幼稚園・保育園に長年勤務した中村柾子さんは、作家・マンガ家で1歳半の子の母親でもある小林エリカさんとの対談で「子どもに本を読むことは『自分を知る』ことにつながる」と言っています。本のおもしろさに気づくことで、自分自身を見つめ直す機会を得ていると言います。絵本を読む楽しみは、決して子どもだけのものではないのです。
特集のテーマに沿って10人の方がエッセイを書いています。その中の一人が現代美術家のさわひらきさん。イギリスのロンドンで暮らし、妻はフランス人。娘さんは日本語、フランス語、英語に囲まれて生活しています。お父さんは日本語の絵本、お母さんはフランス語の絵本を読んであげているそうです。さわさんは、意思や感情を言葉(英語だそうです)で表現できるようになった娘さんをみて、自分が日本人でありフランス人であることを肯定的に捉えているようだといいます。そうした子どもの成長の背景に、絵本が持つ力も一役買っているようです。
10人それぞれの体験に基づく文章に、多くの人が共感するところを見出すことができそうです。多彩な絵本が紹介され、どれも読んでみたくなってしまいます。
10人それぞれの体験に基づく文章に、多くの人が共感するところを見出すことができそうです。多彩な絵本が紹介され、どれも読んでみたくなってしまいます。
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