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2017年9月15日金曜日

YAの会で「ペンギン・ハイウェイ」



 今月のYA(ヤングアダルト)の読書会で取り上げたテキストは「ペンギン・ハイウェイ」(森見登美彦、角川書店、角川文庫)でした。千葉市の児童書専門店の会留府に「YAの本を読む会」のメンバーが集まりました。
 読み始めはとくに意識していなかったのですが、読み進めているうちにこれはSFだったのかと思うようになりました。この作品が第31回日本SF大賞を受賞していることは読み終えてから知りました。主人公は小学4年生のアオヤマ君。頭が良くて努力家のアオヤマ君はいつもノートを持ち歩き、日々いろいろな研究を重ねています。アオヤマ君の住む街に突如ペンギンが多数現れ、当然アオヤマ君はその研究を進めます。さらに不思議な現象が続き、アオヤマ君はそれらの研究がやがて一つに収束することに気づきます。すべてがつながったとき、アオヤマ君の目に世界はどう映るのでしょうか。
 読書会メンバーによると、作者は映画の「惑星ソラリス」が好きで、その影響を受けたようです。また作者は「人間が理解できる領域と理解できない領域を描いてみようと思った。少年が全力で世界の果てに到達するため、自分が子どものころに考えた根源的な疑問、欲望、夢を埋め込んだ」といっているそうです。
 この作品の作者は大好きな作家の一人です。作品に馴染めないというメンバーもいましたが、ワクワクしながら読み始め、最後まで面白く読み終えることができました。

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