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2017年9月14日木曜日

【本の紹介】海のかたち ぼくの見たプランクトン(たくさんのふしぎ2017年10月号)



 ため息が出るような美しい写真に圧倒されてしまいます。これはプランクトンの仲間たちを紹介する写真絵本です。プランクトンは水中を漂って暮らす生き物たちの総称です。もともとギリシア語で「放浪者」という意味だそうです。
 ほとんど透明な体を持ったプランクトンの姿をカメラがあざやかに捉えました。とくに海面のすぐ下など、太陽の光がよく入る浅い海には、透明な生き物が多くいるそうです。透明な体は光を通し、不思議な輝きを放ちます。水や光の輝きに溶け込み、天敵から逃れるための最高のカモフラージュにもなるそうです。
 撮影場所は山口県の青海島というところです。端から端まで歩いて3分もかからないような小さな湾があり、海面の1メートルから2メートルほど下が多くの出会いの場になりました。意外と身近なところで撮影していることに驚きます。撮影場所には、海底の地形や潮の満ち引き、季節や風向きのなどの影響で、遠い沖や深い海から多くの生き物が集まります。
 作者は写真を撮影している間、まるで宇宙旅行をして見たことも無いような生き物たちに遭遇しているような気分だったそうです。そうした生き物たちの体は独特の形をしています。想像もできないほど長い時間をかけてつくられてきた形です。作者が言うように、海が作った海のかたちなのです。

海のかたち ぼくの見たプランクトン(たくさんのふしぎ2017年10月号)
吉野雄輔 文・写真

福音館書店
2017年10月1日発行
本体667円+税

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