風船虫と一緒に遊ぶ方法を教えてもらえる絵本です。虫との遊びが、虫の観察につながります。
風船虫のことは何も知りませんでした。付録にある「作者のことば」を読むと、大人でも知らない人の方が多いようです。
絵本は、水の入ったコップに小さな紙切れがたくさん沈んでいるところから始まります。ページをめくると、魔法のように1枚の紙がふわふわと浮いてきます。実は、風船虫につかまれた紙が浮き上がり、放されるとまた沈んでいくのです。こうした動きが何度も繰り返されると、紙はまるで手でつかれた紙風船のように見えます。という訳で、この虫は風船虫と呼ばれるようになりました。
風船虫は水の中で暮らす昆虫です。浅い池や田んぼなどの底で、藻などを食べて暮らしています。底の泥を網で薄くすくうようにして持ち上げると、風船虫を捕まえることができます。さあ、風船虫が繰り広げる魔法を体験してみませんか。(店主)
ふうせんむし(かがくのとも2024年8月号)
三田村敏正 ぶん
辻川奈美 え
福音館書店
2024年8月1日発行
定価460円(本体418円+税)
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