一人ひとりの心の在り様で社会は大きく変わります。大切なことは、この絵本が描くように、私たちが希望を持ち、自分自身を信じることだと思います。
動物たちが大きな赤い壁に囲まれた世界で暮らしていました。知りたがりのねずみが壁の向こうに何があるのか疑問に思いますが、ねずみ以外にそんなことを考える動物はいませんでした。
ある日、壁の上から空色の鳥が飛んで来ました。ねずみは鳥に乗って壁を飛び越えます。そこにはたくさんの色であふれる、夢のような世界がありました。ねずみと鳥は元の世界に戻ってきますが、不思議なことに壁がありません。鳥が教えてくれました。「そんなものは はじめから なかったのさ」
うつくしい絵本です。絵はどのような手法で描かれたのかわかりませんが、落ち着きのある色の組み合わせが魅力的です。表紙カバーをとると、うれしいサプライズが待っていました。(店主)
かべのむこうになにがある?
ブリッタ・テッケントラップ 作
風木一人 訳
BL出版
本体1600円+税
2018年3月10日発行
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