世界で一番高い山がヒマラヤ山脈にあるエベレストです。この絵本はヒマラヤのふもとに暮らす一人のシェルパの物語です。
実は、「シェルパ」という言葉には2つの意味があります。もともとはネパールの山岳に暮らす少数民族のシェルパ族を指す言葉です。シェルパ族の中にはヒマラヤの山々を案内することを仕事にしている人がいます。これらの案内人もシェルパと呼ばれ、今ではシャルパといえば山岳ガイドをイメージする人が多いと思います。
シェルパ族の中で生まれ育ったポルパの夢はヒマラヤの山々に登ることです。そのため荷物運びの仕事をしています。エベレストまでの道のりも知っていますが、ポルパが行けるのは氷河の入り口まで。そこから先に進むには、道具や特別な技術が必要になります。ポルパはいつかエベレストに行くことを願っていました。
とうとうポルパに、エベレストに登れるチャンスが訪れます。ポルパと一緒にエベレストを目指しましょう。素晴らしい世界がみんなを待っています。(店主)
シェルパのポルパ エベレストにのぼる
石川直樹・文
梨木羊・絵
岩波書店
2020年5月28日発行
本体1800円+税
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