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2020年12月18日金曜日

【本の紹介】ピーターラビットのふるさとをまもりたい




 いたずらうさぎのピーターラビットは世界中で親しまれている絵本の主人公です。絵本作家のビアトリクス・ポターによって生み出されました。この絵本はポターの生涯を描く伝記絵本です。テンポよく読むことができる文章にのびのびと描かれた絵がマッチし、絵本の世界にスムーズに入ることができます。

 ビアトリクス・ポターは19世紀のイギリスで生まれ、裕福な家庭で育ちました。当時の上流階級の女の人は、大学に行ったり仕事をしたりすることはありませんでした。つまり、家庭外と関わりを持つことははほとんど無かったのです。

 でも、ビアトリクス・ポターは外の世界とつながりを求めることをあきらめませんでした。ペットのうさぎの絵を描き、それを出版社に送りました。ポターを男の人と思った出版社から絵の依頼を受け、お金を稼げるようになります。そのお金でポターは子うさぎのピーターを主人公にした絵本をつくります。「ピーターラビットのおはなし」です。ピーターラビットの絵はおもちゃやゲーム、ティーカップなどにも使われ、ビジネスとして大成功を収めます。

 やがてビアトリクス・ポターは自然を守ることに心を砕くようになります。ポターが子どものころに夏を過ごした田舎は、ピーターラビットのふるさとでもあったのです。ポターは多くの農場や土地を手に入れ、それらが永遠に保護され、大事にされるようにナショナルトラストという団体に寄付しました。ポターや広大な土地を守り続けている人たちのおかげで、イギリスの湖水地方は今でもその美しい風景を保っているのです。(店主)


ピーターラビットのふるさとをまもりたい

リンダ・エロビッツ・マーシャル 文

イラリア・アービナティ 絵

おびかゆうこ 訳


廣済堂あかつき

2020年11月30日発行

本体1600円+税

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