誰もが一人ひとり、自分の名前をもっています。誰が、どうやって付けてくれたのか。その名前一つひとつに物語があります。
この絵本の主人公はアルマ。アルマの名前の全部書くと「アルマ・ソフィア・エスペランサ・ホセ・プーラ・カンデラ」となります。長いですね。長過ぎです。
どうしてこんなに長い名前なのでしょう。実は、アルマの名前には家族の物語が込められていたのです。アルマのパパが語るその物語に耳を傾けてみましょう。柔らかいタッチの絵から家族のやさしさと親しみが感じられます。
パパは最後に、アルマの名前はアルマだけの特別な名前であることを告げます。家族の物語を聞いたあと、アルマは自分がかけがえのない存在であることを知ります。もうアルマの物語も始まっているのです。(店主)
アルマの名前がながいわけ
フアナ・マルティネスーニール 作
宇野和美 訳
ゴブリン書房
2020年10月発行
本体1500円+税
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