私たちがこれから先のことを考えるとき、いくつかの選択肢が浮かび上がってきます。その中からどれを選ぶか決断し、先に進もうとします。
先に進む前に、できればちょっと立ち止まってみませんか。選択肢があったとしても、「それしかないわけないでしょう」。可能性をさらに広げれば、もっと楽しい未来が待っているかもしれません。
そして、この絵本の中で子どもは、「すきかきらいか」「よいかわるいか」、そして「てきかみかたか」とよく聞かれることがあるけれど、「それだってどっちしかないわけないわよねー」と気づきます。単純な二元論で私たち自身の気持ちや社会の在りようを理解することはできないのです。
未来に待ち受けるいろいろな可能性を考えること、そして人間や社会が有する多様性を知ることが大事。この絵本から、そんなメッセージを受け取ったように思います。(店主)
それしかないわけないでしょう
ヨシタケシンスケ
白泉社
2018年11月7日発行
本体1300円+税
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