ブログの説明

絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2019年7月12日金曜日

【本の紹介】トマトとなすときゅうりのなつ(こどものとも年中向き2019年8月号)




 夏の夜のお話です。あまりの暑さに耐えかねて、トマトが枝から降りて涼む場所を探し始めます。
 トマトはなすに声をかけます。並んで座っていると、きゅうりも降りてきました。3人(3個?)が水風呂を求めてあたりをながめると、洗い場がありました。
 協力してなんとか水道の蛇口を開けます。たらいもあったので、水を貯めることもできました。それから水遊びで大騒ぎ。ヘトヘトに疲れはててトマトがつぶやきました。「あつさあっての この たのしみ、なつやさいで よかった」
 野菜や果物に季節感を感じることが少なくなりました。でも、やはり旬のものには格別の美味しさがあります。その美味しさは、作物が、自分たちが本来生まれ育つ季節を満喫しているからこそ生まれてくるのでしょう。この絵本の主人公の夏野菜たちが、そう教えてくれました。(店主)

トマトとなすときゅうりのなつ(こどものとも年中向き2019年8月号)
木村晃彦 文
小池壮太 作

福音館書店
2019年8月1日発行
本体407円+税

0 件のコメント:

【本の紹介】窓の向こう、その先に

 小学5年生の女の子が主人公のお話です。思春期間近の子どもの心情が瑞々しく描かれます。  主人公の名前は穂乃果。作文の授業で「わたしの一番すきな場所」というテーマが与えられ、穂乃果は自分の家のリビングルームの窓を思い浮かべます。  窓から電車が見えるのです。穂乃果は、いつも同じ時...