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絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2024年8月29日木曜日

【本の紹介】うごいた とまった(こどものとも年少版2024年9月号)



 子どものころ、「だるまさんがころんだ」でよく遊びました。動き回っていた仲間が一斉に止まる、あの遊びです。

 動いているものが突然止まる。あるいは、止まっていたものが突然動き出す。私たちはそれだけのことに心を揺り動かされてしまうのは何故でしょう。

 この絵本も「だるまさんがころんだ」にインスピレーションを得たようです。この絵本の付録に掲載されている「作者のことば」によると、お隣の韓国やヨーロッパのイギリス、フランスなど世界中に似たような遊びがあるそうです。人間が楽しいと思うことは世界共通のようです。

 動いていたものが止まるようすを描いた絵本です。動いたり止まったりすることは、私たちの生きる姿そのもの。生きていることを実感するから、ワクワクしてくるのですね。(店主)


うごいた とまった(こどものとも年少版2024年9月号)

古川タク さく


福音館書店

2024年9月1日発行

定価460円(本体418円+税10%)


#くわのみ書房

【本の紹介】やぎ やぎ やぎ(こどものとも0.1.2. 2024年9月号)



 やぎには親しみを感じます。やさしそうでのんびりしているから、でしょうか。やぎともっと仲良しになりたくなる絵本です。

 やぎは草を食べます。草を食べたら、うんちをします。うんちをしたら気持ちよくなります。

 この絵本では、小さな白いやぎも、中くらいの黒いやぎも、大きな茶色のやぎも、みんな同じように気持ちよくなりました。でもその後は、みんな別々のことをしています。ぴょーんと跳んだり、足踏みしたり、大きな声で鳴いてみたり、いろいろなことをします。

 やぎの時間はとてもゆっくり流れているようです。やぎと仲良しになれば、きっと豊かなひとときを過ごせるようになるでしょう。(店主)


やぎ やぎ やぎ(こどものとも0.1.2. 2024年9月号)

飯野まき さく


福音館書店

2024年9月1日発行

定価460円(本体418円+税10%)

2024年8月23日金曜日

【本の紹介】 たんぽぽのはら




 たんぽぽの花が一面に広がる野原のようすを描きます。いろいろな生き物が行き交う、ぽかぽかの野原です。

 みつばちが飛んできて、花の蜜を「ちゅるちゅるちゅる」。お腹いっぱいになったかな。

 とかげは、日向ぼっこしながらのんびり過ごします。すずめは、たんぽぽの種がご馳走です。人間の子どももやってきて、綿毛を「つん つん つん」。風が吹いて、綿毛は空高く飛んで行きました。

 何気ない生命の営みを繊細な版画で描いた絵本です。一つの野原を多層的に描き、奥行きの深い世界が表現されています。(店主)


たんぽぽのはら

とうごうなりさ


福音館書店

2024年3月10日発行

定価990円(本体900円+税10%)


#くわのみ書房

2024年8月22日木曜日

【本の紹介】からすが かあ!



 からすの生活を描いた絵本です。からすが憎めない存在であることに、あらためて思い至ります。繊細な版画の絵です。

 1羽のからすがお空を飛んでいます。お腹を空かせたからすです。

 柿の実を見つけて枝に止まりました。その後すぐに、別のからすがやってきました。2羽のからすがお話しているみたいです。「かあ! かあ!」「かあ! かあ!」

 2羽のからすは夕方まで一緒に過ごし、仲良くどこかに帰っていきました。からすは、どの街でも見かける身近な鳥。ゴミ置き場を散らかしたり、人間を困らせることもしますが、からすにはからすの生活があるのです。(店主)


からすが かあ!

とうごうなりさ


福音館書店

2024年3月10日発行

定価990円(本体900円+税10%)


#くわのみ書房

2024年8月21日水曜日

【本の紹介】あ! てんとうむし



 てんとう虫と一緒に遊ぶ絵本です。ワクワクする気持ちが伝わります。

 子どもがてんとう虫を見つけました。手の上に乗ってきたり、すぐに仲良しになれそうです。

 でも、てんとう虫はとても気まま。最後は羽を広げて飛んでいってしまいました。

 てんとう虫は誰もが身近に見つけることができます。小さくて可愛らしく、親しみやすい虫です。一つの命を感じる機会にもなるでしょう。(店主)


あ! てんとうむし

とうごうなりさ


福音館書店

2024年3月10日発行

定価990円(本体900円+税10%)

【ご報告】「村上春樹の絵本を読む会 vol.13」を開催しました!

 


 くわのみ書房は「村上春樹の絵本を読む会 vol.13」を8月9日(金)に開催しました。今回も定員いっぱいの4人の方にご参加いただきました。

 取り上げた絵本は『ハリス・バーディックの謎』(C・V・オールズバーグ絵と文、村上春樹訳、河出書房新社)です。最初の発行は1990年。その後、2015年に新装版が発行されています。今回ご紹介したのは新装版の方です。

 少し変わった構成の絵本です。ハリス・バーディックと名乗る人物が残した14枚の絵の複製を作者のオールズバーグさんが描き1冊にまとめた、という内容です。バーディック氏によると、14枚の絵はそれぞれ14のお話をもとに描いたそうです。バーディック氏はこれらの絵を児童書専門の出版社に持ち込んだ後、二度と現れることはありませんでした。バーディック氏の行方とともに、14のお話の内容も謎のまま。でも、もとの絵には、それぞれ題名と、ごく簡単な説明文が付いていました。そして、それらを手掛かりに、この絵本を読む人は自分だけのお話を作り上げることができるのです。

 実は、この絵本には続編があります。それが『ハリス・バーディック年代記 14のものすごいものがたり』(河出書房新社)。14人の著名な作家が『ハリス・バーディックの謎』の14枚の絵から物語を綴りました。当日は、この本も併せてご紹介しました。(店主)

2024年8月10日土曜日

【本の紹介】スペルホーストのパペット人形



 5体のパペット人形と1通の手紙をめぐる物語です。いくつもの物語が重なり合い、読む人を異次元の世界に誘います。パペット人形は人形劇などで使われる操り人形です。

 元船長のスペルホーストは天涯孤独な老人です。体調のよい日は町を歩き回ります。ある日、通りのおもちゃ屋で、王様とオオカミと少女と少年とフクロウのパペット人形を見かけます。少女の人形の目の色は、はるか昔にスペルホーストが愛した人と同じすみれ色でした。

 スペルホーストは少女の人形を買わずにはいられません。おもちゃ屋は人形を一つだけ売ることはできないというので、5体すべてを手に入れます。スペルホーストは、少女の人形を前に愛する人への手紙を書き、泣きながら眠りにつきました。そして、その翌朝、死んでしまうのです。

 人形たちのおしゃべりは、スペルホーストが死ぬ前から始まっていました。持ち主を失った人形たちは、手紙も入ったトランクに放り込まれ、がらくた屋に売られます。その後の物語は、この本を手に取ってから、どうぞたっぷりお楽しみください。(店主)


スペルホーストのパペット人形

ケイト・ディカミロ 作

ジュリー・モースタッド 絵

横山和江 訳


偕成社

2024年8月発行

定価[本体価格1500円+税]

【本の紹介】僕への小さな旅

 小さな旅の絵本です。子どものころに暮らした海辺の町に帰る旅です。青い空と海の水平線が鮮やかに描かれています。  夏休みを過ごした古い洋館は、おばあさんの家でした。屋根裏の部屋に残されたおもちゃ箱の中に見つけた赤いボタンは、くまのぬいぐるみのチョッキについていたもの。くまの「モル...