黒一色の木版画の絵本です。迫力のある絵が読む人を絵本の世界に引きつけます。
昔々、まだこの世が始まったばかりのころのお話です。カモメが空にあった太陽をひとり占めして隠してしまいました。困った鳥や動物たちは相談のため森に集まり、カラスが太陽を取り戻しに行くことになりました。
カラスはさっそく海に向かって飛び立ちます。海辺でシャチを呼び、海の底まで連れて行ってもらえるよう頼みます。さらにウニに頼み、とげをもらいました。さらにどんどん深くもぐっていくと、カモメの家が見えてきました。さて、カラスはどうやって太陽を取り戻すつもりでしょう。とげが大いに役立つようですよ。
元のお話は、アメリカ・アラスカ州の先住民族、クリンギット族に伝わる昔話です。絵の木版画には作者の遊び心が溢れています。(店主)
カラスとカモメ
二川英一 さく・え
福音館書店
2026年4月5日発行
定価1,320円(本体1,200円+税10%)
