ブログの説明

絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2026年5月30日土曜日

【本の紹介】コット、はじめてのドライブ




 子どもに生きる勇気を与える絵本です。子どもは自分が愛されていることを感じ取れば、恐れるものは何もないのです。

 子どもの名前はコット。おとうさんがコットをドライブに誘います。まだ幼いコットは「ドライブ」の意味が分からないようです。コットにとって「はじめてのドライブ」です。

 ドライブで観る景色はダイナミックに変化します。変化して新しくなっていくのです。コットは自分自身も、毎日少しずつ新しくなっていくことを学びます。でも、コットは少し不安に感じたのでしょうか。ドライブの終わりに、おとうさんにこんな問いかけをしました。「ずっと かわらないことって あるのかな」

 コットとおとうさんのドライブは私たちにも素晴らしい景色を観せてくれます。さて、コットの問いかけにおとうさんは「ちゃんと あるんだよ」と答えています。それって、いったい何でしょう? (店主)


コット、はじめてのドライブ

阿部結


佼成出版社

2026年3月15日発行

定価(本体1700円+税)


#くわのみ書房

2026年5月28日木曜日

【本の紹介】かぼちゃスープ




 お話はテンポよく軽快に展開し、楽しみながら読み進めることができる絵本です。一方で、隅々まで丁寧に描き込まれた絵が重厚なイメージをもたらします。

 月の薄明かりに照らされた森の中。古ぼけた白い家がありました。窓に浮かぶ影は、バグパイプを吹くねこと、バンジョーを弾くりすと、歌をうたう小さいあひるの3匹です。

 仲良く暮らしていた3匹は、世界一美味しいかぼちゃスープを作ります。スープ作りでは、いつもそれぞれの役目は決まっています、ところがある朝、あひるが別の役目をしたいと言い出して大喧嘩が始まります。

 とうとうあひるは荷物をまとめ、帽子を被ってお家を出ていってしまいました。夕方になっても、あひるは戻ってきません。3匹は仲直りすることができるのでしょうか?(店主)


かぼちゃスープ

ヘレン・クーパー さく

せなあいこ やく


好学社

2024年9月1日発行

定価(本体1,900円+税)


#くわのみ書房

2026年5月27日水曜日

【本の紹介】おやつできあがり




 手作りおやつの絵本です。ちょっと手をかければ、ちょっと豪華なおやつができあがります。

 ロールパンで作るチョコバナナサンド、みたらしだんごにあんだんご、果物やアイスクリームをあしらったプリンアラモード、3つのお味のかきごおり。どれも美味しそうです。

 絵は木版画です。繊細なタッチと柔らかな色使いで、写実的な表現を生み出しました。そのリアルな質感に感嘆します。温かいもののぬくもりと、冷たいもののひんやりとした感覚が伝わります。

 最後は、重ねたパンケーキを生クリームと果物で飾ったフルーツパンケーキが登場します。子どもも大人も、思わず手が出てしまうでしょう。(店主)


おやつできあがり

彦坂有紀 もりといずみ さく


福音館書店

2026年5月10日発行

定価1,210円(本体1,100円+税10%)


#くわのみ書房

2026年5月26日火曜日

【本の紹介】しょくどう




 町の食堂を描いた絵本です。定食が食べられる、人気のお店です。

 たくさんのメニューに驚きます。周りのお客さんが食べている品を見定めると、どれも美味しそう!

 ハムエッグやしょうが焼きには、ご飯とお味噌汁がついてお腹いっぱいになります。スパゲティのナポリタンもありますよ。お刺身と一緒にビールを楽しむ人もいますねえ。

 一つひとつの料理を豪快な絵で丁寧に表現します。でも、お店を語るようすが何か変。てっきりお客さんが話していると思っていましたが…。最後の種明かしにビックリしました。(店主)


しょくどう

はらぺこめがね


偕成社

2026年4月発行

定価[本体価格1700円+税]


#くわのみ書房

2026年5月23日土曜日

【ご案内】開店10周年記念! オープンハウス 2026




 くわのみ書房は5月23日(土)にオープンハウスを開催します。開店10周年の記念イベントです。

 お客様の支えがあり、くわのみ書房は開店10周年を迎えました。ありがとうございます。

 その記念イベントとして、オープンハウスを開催します。飲み物とお菓子・おつまみを用意してお待ちしております。出入り自由、入場無料です。ゆっくりとおしゃべりのひとときを過ごしましょう。

 スモールカフェ・コンサートも行います。店主が参加するバンドのミニ・ライブです。(店主)


【開店10周年記念 オープンハウス 2026】

 2026年5月23日(土) 午後1時~5時

※出入り自由・入場無料です。カフェ営業はありません。


 ◾️スモールカフェ・コンサート(ミニ・ライブ)

 2026年5月23日(土) 午後3時~3時30分

 出演:Moonrize (ブルーグラス・バンド)


#くわのみ書房

2026年5月22日金曜日

【本の紹介】まどのむこうのはななあに?(こどものとも2026年6月号)




 表紙に開けられた六角形の窓。その窓の向こうにみえるものは、どうやら花の一部のようです。何の花か当ててみなさい、という問いかけで始まる仕掛け絵本です。

 窓を通してみることができるのは一部だけ。そこに気持ちを集中させた後、窓のページをめくり、全体像をみることになります。そのプロセスが緊張感を高め、花をみる行為に深みを与えます。

 一つひとつの花の絵は目を見張る美しさです。作者は、花と葉、茎を丁寧に、そして緻密に描きます。作者の目を通じて、私たちは花の姿のあり様を知ることになります。そこに新しい発見があれば、喜びもいっそう大きくなるでしょう。

 花への興味も湧いてきます。自然を大切にする心も育つように願っています。(店主)


まどのむこうのはななあに?(こどものとも2026年6月号)

荒井真紀 さく


福音館書店

2026年6月1日発行

定価454円(本体500円+税10%)


#くわのみ書房

2026年5月21日木曜日

【本の紹介】つばめぎゅうぎゅう(ちいさなかがくのとも2026年6月号)




 つばめの子育てを描いた絵本です。多くの人にお馴染みの風景かもしれません。

 つばめは夏鳥で、春になってしばらくするとその姿を見かけるようになります。私たちの身近な場所に巣を作って子育てに励みます。

 つばめがすいすい飛び回っていれば、大抵その近くに巣があります。直接見たことはありませんが、ひなが育つと小さなつばめの巣は、この絵本で描かれたように、きっとぎゅうぎゅう詰めになっていることでしょう。誰もが応援したくなる気持ちになります。

 柔らかいタッチの絵でつばめの生き生きとした姿を描きました。つばめはその姿も愛らしく、一方で空飛ぶスピードはかなり速くてカッコいい。毎年、出会うことを楽しみにしています。(店主)


つばめぎゅうぎゅう(ちいさなかがくのとも2026年6月号)

山口てつじ さく


福音館書店

2026年6月1日発行

定価500円(本体454円+税10%)


#くわのみ書房

2026年5月20日水曜日

【本の紹介】ターニャちゃんのスカート(こどものとも年中むき2026年6月号)




 スカートを頭に被った女の子のお話です。ええっ、どうしてスカートを被らなきゃいけないの?

 女の子の名前はターニャちゃん。ターニャちゃんの髪の毛は短いままです。さらさらの長い髪をなびかせてお出かけすることを夢見ていますが、なかなか長く伸びてくれません。

 そこでターニャちゃんは、タンスの中からスカートを引っ張り出して、頭にかぶってみました。鏡に映るその姿にうっとりするターニャちゃん。スカートを長い髪に見立て、ご機嫌になってお出かけです。

 鮮やかな色彩の絵本の世界で、お話がダイナミックに展開します。子どもの自由な発想にびっくりさせられますが、その豊かな表情から喜びの感情が伝わります。(店主)


ターニャちゃんのスカート(こどものとも年中むき2026年6月号)

洞野志保 さく


福音館書店

2026年6月1日発行

定価500円(本体454円+税10%)


#くわのみ書房

【本の紹介】あたまはてんてんてん(こどものとも0.1.2. 2026年6月号)




 あそびうたの絵本です。歌うように読んで楽しみましょう。

 体のところどころをオノマトペで表現します。あたまは「てんてんてん」、ほっぺは「ぽんぽんぽん」、おくちは「ぱっぱっぱ」といった具合です。

 ゴリラの子どもとおかあさんが一緒に遊ぶようすを描きます。歌いながら触れ合い、お互いの温もりを感じます。その温もりから感じ取った深い愛情は、子どものこれからの成長を強く支えていくことになるでしょう。

 文は、まど・みちおの詩をもとに作られました。素直に読み上げれば、自然に歌になってしまいます。(店主)


あたまはてんてんてん(こどものとも0.1.2. 2026年6月号)

鍋田敬子 文・絵


福音館書店

2026年6月1日発行

定価500円(本体454円+税10%)


#くわのみ書房

2026年5月16日土曜日

【本の紹介】のらねこノラ




 野良猫とおばあちゃんの交流の始まりを描いた絵本です。色彩の美しい、柔らかいタッチの絵が、お話に深みを与えています。

 野良猫のノラは白黒のモノトーン。おばあちゃんは暖かそうな赤いセーターを着ています。

 ノラとおばあちゃんは公園のベンチで出会います。ひょんなことからノラの爪におばあちゃんのセーターの毛糸が引っかかりますが、おばあちゃんはそれに気づかず、ベンチから立ち上がって帰り道を歩き出してしまいます。セーターがほどけ始めて、さあたいへん。ノラは大きな声を出して、何とかおばあちゃんに気づいてもらうことができました。

 ノラの体は赤い毛糸でぐるぐる巻きになっていました。おばあちゃんはノラをお家に連れて行き、ほどいた毛糸で何かを編み始めます。何が出来上がるのかな。(店主)


のらねこノラ

すげいずみ


ポプラ社

2025年10月発行

定価:本体1500円[税別]


#くわのみ書房

2026年5月14日木曜日

【本の紹介】きいろいバス




 きいろいバスの物語の絵本です。黒と黄色のコントラストが強いインパクトを与える絵で、読む人をバスと一緒の長い旅に誘います。

 きいろいバスは、まるでおひさまのようにぴかぴか輝います。毎朝、大勢の子どもたちを乗せ、学校まで走ります。

 バスはやがて別の場所に移り、毎朝、老人たちを乗せて走るようになりました。さらにときは流れます。街のはずれに置き去りにされたバス。もう走ることはできません。でも、家のない人たちが集まれる暖かい場所になりました。そう、きいろいバスは、どこにいても人々の喜びで満ち溢れていたのです。

 そのあと、バスは街から運び出され、農場までやってきました。今度はやぎたちが集まり、川べりの原っぱに置かれたバスを喜びでいっぱいにしました。しかし、川が堰き止められ、バスはダムの底に沈むことに…。それでも、バスが一人ぼっちになることはありませんでした。(店主)


きいろいバス

作 ローレン・ロング

訳 林木林


あすなろ書房

2025年6月30日発行

定価(本体1,800円+税)


#くわのみ書房

2026年5月13日水曜日

【本の紹介】ぼくをグレーってよんで




 トランスジェンダーの子どもを描いた絵本です。重たいテーマですが、穏やかな語りが胸に刺さり、温かみを感じさせる絵を通じて、深く共感することができます。

 その年の冬、男の子は女の子だけのお泊まり会に誘ってもらえませんでした。でも、本当は誘われたかったのです。男の子の心の中で、何かが変わり始めたようです。

 男の子はパパに「ときどき、自分が女の子みたいに感じることがあるんだ」と話します。そして、名前を「グレー」に変えたいと伝えます。少し時間がかかりましたが、パパに「グレー」と呼んでもらい、子どもの心はほかほかしてきました。

 冬になると、子どもとパパは野外のスケートリンクをつくります。毎年、冬に初めてスケートした後は、二人でホットチョコレートを飲む決まりです。その年、子どもにとって何かが変わったようですが、ホットチョコレートを飲むことに変わりはありません。(店主)


ぼくをグレーってよんで

アンドリュー・ラーセン/ベルズ・ラーセン 文

タルーラ・フォンテーヌ 絵

石井睦美 訳


光村教育図書

2025年12月22日発行

定価:本体1,600円(税別)


#くわのみ書房

2026年5月12日火曜日

【ご案内】開店10周年記念 オープンハウス 2026




 くわのみ書房は今年2026年4月23日、開店10周年を迎えました。1カ月遅れの記念イベントとして、5月23日にオープンハウスを開催します。飲み物とお菓子・おつまみを用意してお待ちしております。ゆっくりとおしゃべりのひとときを過ごしましょう。

 スモールカフェ・コンサートも行います。店主が参加するバンドのミニ・ライブです。(店主)


【開店10周年記念 オープンハウス 2026】

 2026年5月23日(土) 午後1時~5時

※入場無料です。カフェ営業はありません。


 ◾️スモールカフェ・コンサート(ミニ・ライブ)

 2026年5月23日(土) 午後3時~3時30分

 出演:Moonrize (ブルーグラス・バンド)


#くわのみ書房

2026年5月8日金曜日

【本の紹介】みてごらん、こんなめちゃくちゃにして!




 誰もが身に覚えのある失態をユーモラスに描きます。子どもも大人も、ドキッとしてクスッとしてホッとする絵本です。

 最初に登場するのは、暇で暇で仕方のない大統領。ちょっと部長のオフィスをのぞきに行くと、そこはめちゃくちゃに散らかっています。大統領は「みてごらん、こんな めちゃくちゃにして!」と一喝。気分もすっかり爽快になったようです。

 さて、部長のお家ではおくさんがキッチン、子どもが子供部屋をめちゃくちゃにしていました。外に出かけた子どもがホームレスのおじさんの小屋に行くと、その中もめちゃくちゃ。次はホームレスのおじさんが、煙突から出る黒い煙や、川に流れ込む汚れた水で、国の中がめちゃくちゃになっていることに気づきます。みんな怒っています。「みてごらん、こんな めちゃくちゃにして!」

 でも、大丈夫。めちゃくちゃになっていたところも、片付けて綺麗にすれば、気持ちよく過ごせる素敵な場所になります。テンポのよい文章とカラフルな絵で、お話はダイナミックに展開します。最後は大統領もホームレスのおじさんも一緒になってピクニックを楽しんでいます。もちろん、散らかした後は、きちんと綺麗にしましょうね。(店主)


みてごらん、こんなめちゃくちゃにして!

劉 旭恭(リウ シュゴン) さく

中村加代子 やく


工学図書(山烋のえほん)

2026年4月27日発行

定価(本体1,800円+税)


#くわのみ書房

2026年5月7日木曜日

【本の紹介】ダニーさんのちゃぶだい




 平和への願いを込めてつくられた絵本です。優しい語り口と、瑞々しい色彩の絵で、命の大切さを説きます。多くの人に共感してもらえますように!

 イスラエル人のダニーさんのお話です。イスラエルで生まれ育ったダニーさんは、18歳のときに軍隊に入り、「へいたい」になりました。へいたいの役目を3年で終えると、ダニーさんは旅に出て、日本にやってきます。

 ダニーさんは日本の公園でケバブを売っている屋台を見かけます。その屋台で働いている人は、ダニーさんがかつて敵と教えられた国の人でした。でも、ダニーさんは屋台の人とすぐに友だちになれたのです。ダニーさんが自分の国にいたらできないことでした。敵と教わった人たちとも仲良くできる。みんな同じ人間だ。ダニーさんは気付きます。

 やがてダニーさんは日本で家具を作る職人になりました。家具職人のダニーさんはちゃぶだいを作ります。ダニーさんは願っています。丸いちゃぶだいを囲むみんなが仲良くなれますように、そしてみんなの穏やかな時間が生まれますように。(店主)


ダニーさんのちゃぶだい

ダニー・ネフセタイ:きかく

なるかわしんご:さく


イマジネイション・プラス

2025年8月発行

定価:本体1800円+税


#くわのみ書房

2026年5月2日土曜日

【本の紹介】ひかりどりホイホイホーイ




 1羽の鳥の奮闘を描く絵本です。世界に光を呼び戻すため、暗闇の世界を飛び回ります。

 世界から光が消えてなくなってしまったのは「ずーっとむかしの そのまたむかし」。物知りのふくろうは、かつては空に月が輝き、世界を明るく照らしていたと語ります。

 鳥が真っ暗な空に飛び立ち、「ツキー、ツキー、ホイホイホーイ」と呼びかけます。やがて大きな丸い月が現れ、鳥は光ある世界の美しさを知ります。ところが、喜びも束の間、月はだんだん痩せ細り、元の暗闇が世界を覆い尽くそうとしているではありませんか。

 この鳥のモデルはサンコウチョウ(三光鳥)という鳥です。そのさえずりが「ツキ(月)ヒ(日)ホシ(星)ホイホイホイ」と聞こえることから、三光鳥(3つの光の鳥)と呼ばれるようになりました。さて、この鳥は3つの光を取り戻すことができるのでしょうか。

 この絵本の作者は千葉県在住。オーストラリア先住民のアポリジニの民族楽器、ディジュリドゥに出会い、その演奏や紹介、指導を行う音楽家として活動しています。(店主)


ひかりどりホイホイホーイ

すずきえーじ


みらいパブリッシング

2023年10月24日発行

定価1540円(本体1400円)

発売 星雲社

【本の紹介】わにおのわのじはどうかくの?

 自分の名前のひらがなを探しにいくお話です。ワクワクしながら読める絵本です。  お猿の「さるのすけ」はひらがなで自分の名前が書けるようになりました。うれしくなって、友だちのわにの「わにお」に見せました。  すると、わにおは自分の名前も書いてほしいとさるのすけに頼みます。ところが、...