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絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2017年9月9日土曜日

おじいちゃんとおばあちゃんの絵本をテーマコーナーに並べました!



 おじいちゃんとおばあちゃんは、子どもたちにとってちょっと不思議な人たちかもしれません。
 たくさんのことを知っていて、何でもやさしく教えてくれるからです。
 おじいちゃんやおばあちゃんと、もっと仲良くしたいと思っている子どもたちがいます。
 そんな子どもたちにぴったりの絵本を本棚からピックアップしました。

2017年9月8日金曜日

【本の紹介】はしをわたってしらないまちへ(こどものとも2017年10月号)



 毎日帰りの遅いおとうさんが珍しく早く帰ってきた日、「うみのうえをあるこうか」と男の子を誘います。年に一度、海にかかる大きな橋をたくさんの人たち渡るイベントがあるので参加しようというのです。
 橋を渡る日曜日は、いいお天気になりました。空にカモメが飛んでいます。橋の下を見て、男の子は「ひゃあ」と声を出します。海に吸い込まれそうになったからです。橋の反対側には逆方向に歩く人たちがいます。「おーい」と手を振ると、同じように手を振ってくれました。大勢の知らない人同士が手を振り合っています。橋を渡る人たちが一つにつながり、大きな喜びが満ち溢れている場面です。男の子は疲れも吹っ飛び、また元気になります。
 男の子が渡った橋は、瀬戸内海のしまなみ海道にあります。しまなみ海道は広島県の尾道から愛媛県の今治まで、島伝いに続く全長約80kmの道です。絵本の作者二人もこのイベントに参加し、実際に橋を渡ったそうです。かなりの距離を歩き、疲労困憊になったお二人の姿も絵本のどこかに描かれているそうです。
 男の子もがんばって橋を歩きました。橋の向こう側に着けば、そこは知らないまちです。男の子は、また橋を渡りたいとおとうさんに言います。もう一つ橋を渡れば、また知らないまちがあります。男の子の世界がだんだん広がります。

はしをわたってしらないまちへ(こどものとも2017年10月号)
高科正信 文
中川洋典 絵

福音館書店
2017年10月1日発行
本体389円+税

2017年9月7日木曜日

「母の友」2017年10月号が入荷しました!



 子どもと一緒に絵本を読む。この体験は大人にとってどういう意味を持つのでしょうか。「母の友2017年10月号が「子どもと絵本を読む、ということ」を特集のテーマに取り上げました。
 幼稚園・保育園に長年勤務した中村柾子さんは、作家・マンガ家で1歳半の子の母親でもある小林エリカさんとの対談で「子どもに本を読むことは『自分を知る』ことにつながる」と言っています。本のおもしろさに気づくことで、自分自身を見つめ直す機会を得ていると言います。絵本を読む楽しみは、決して子どもだけのものではないのです。
 特集のテーマに沿って10人の方がエッセイを書いています。その中の一人が現代美術家のさわひらきさん。イギリスのロンドンで暮らし、妻はフランス人。娘さんは日本語、フランス語、英語に囲まれて生活しています。お父さんは日本語の絵本、お母さんはフランス語の絵本を読んであげているそうです。さわさんは、意思や感情を言葉(英語だそうです)で表現できるようになった娘さんをみて、自分が日本人でありフランス人であることを肯定的に捉えているようだといいます。そうした子どもの成長の背景に、絵本が持つ力も一役買っているようです。
 10人それぞれの体験に基づく文章に、多くの人が共感するところを見出すことができそうです。多彩な絵本が紹介され、どれも読んでみたくなってしまいます。

2017年9月6日水曜日

「よるのおと」の青


 今年6月発刊の「よるのおと」(たむらしげる、偕成社)は独自の色使いが絵本好きの間で大きな話題になった絵本です。使われている色は決して多くないようですが、とくに澄み切った深みのある青で描いた夜の色が印象的です。この絵本を出版した偕成社の編集担当の方から、その制作過程についてお話を聞かせていただく機会がありました。千葉市の絵本屋さんの会留府が企画し、絵本好きや図書館に勤める人たちが9月4日に偕成社を訪ねました。
 作者のたむらさんと編集担当者は7年ほど前、新しい絵本をつくろうを話し合いを始めました。そのとき、読み聞かせの会などで最後に面白い結末を迎える内容の絵本が好まれるようになっているけれど、あえてそれを避けるような絵本をつくろうということになったそうです。お手本になったのが「よあけ」(ユリー・シュルヴィッツ作・画、瀬田貞二訳、福音館書店)でした。「よあけ」は漢詩をモチーフにしていることで知られていますが、「よるのおと」は松尾芭蕉の「古池や」で始まる俳句がアイデアの元になっています。俳句をそのまま絵本で使うことも考えたそうですが、単に俳句を解説するような内容になってしまうと考え、そこから「思いっ切り離れて」構想を練ったそうです。
 独自の色使いは「かきわけ版」という印刷の手法を採用したことで実現しました。かきわけ版の特長は、濁りのない色でシンプルに仕上げられることです。通常のカラー印刷と同じように4色を使っていますが、インクの色が異なります。通常はマゼンタ(赤紫)、シアン(青)、イエロー(黄)、スミ(黒)の4色を使い、それぞれの色の版がつくられ、4色の掛け合わせでさまざまな色が表現できるようになります。一方、この絵本は、特色と呼ばれるインクから選んだ青、紫、黄、そしてスミが使われています。特色には、一口で青といっても多くの青があります。この絵本で使う特色を選んだのは作者です。そして、4色それぞれの版も作者がつくりました。この絵本の色は、作者のイメージにもっとも近い色がシンプルに使われているのです。編集担当の方も触れていましたが、その色使いのいさぎよさは、俳句という文学のいさぎよさと通じるところがあるようです。
 実は「よあけ」も、かきわけ版で印刷されているそうです。「よるのおと」は作業のやり直しも比較的容易にできるパソコンを使って版をつくりましたが、作者に大きな負担を強いるものだったようです。「よあけ」がまだパソコンなどなかった時代につくられたことに驚くばかりです。最後にもうひとつ。「よるのおと」は4色で印刷されていると書きましたが、さらに1色加えて銀が使われているページがあります。どのページでしょうか。ご興味がある方は、ぜひ探してみてください。





2017年9月3日日曜日

【本の紹介】白い花びら



 住宅地から林に向かう道が、一人の少年を幻想の世界に導きます。少年は少女と出会い、二人の短い物語が始まります。
 林の道は広い野原につながっていました。再開した二人が野原にあった大きな岩に跨ると、それは馬に変わり草の上を走り出します。先を行く少女の髪の先から白い花びらが降ってきました。やがて少女の姿はだんだん小さくなり、消えてしまいます。残された言葉は「またね。また会おうね」。
 馬で走り回る場面の展開が、うっとりするくらい鮮やかです。背景は青から緑、そして一面のピンク一となり、青に戻ります。装丁も美しい。表紙カバーには銀箔の箔押し加工が施され、日本画の作品をみるような趣きです。
 少年は再び少女と出会った場所を訪れます。そこには花をいっぱいに咲かせているさくらの木がありました。花びらが静かに降る中、聞こえてくるのは「またね。また会おうね」という声。物語は終わっていないようです。

白い花びら
やえがしなおこ 文
佐竹美保 絵

岩崎書店
本体1600円+税
2017年2月28日発行

2017年9月2日土曜日

【本の紹介】つちづくり にわづくり



 この絵本に出てくる庭は家庭菜園です。ニンジンやエンドウ、サヤインゲン、キュウリ、トマト、ズッキーニ、ヒマワリ、バジル、カボチャなど、たくさんの野菜がつくられます。草取りをしたり種をまいたり、世話をするのは女の子とおばあちゃん。でも、二人だけではないようです。
 「小さな庭師たち」も大活躍しています。地面やその下にいるミミズや虫たちのことです。彼らがいないと花や野菜は元気に育ちません。自然を大切にした庭や菜園にはたくさんの生きものたちが住んでいて、人間と力を合わせて野菜などを育てています。
 まだ雪が残る春先からお話が始まります。種まきをして、夏には草取り。収穫の秋を迎え、冬支度を済ませます。1年を通じて庭のようすが描き込まれ、そこには多くの生き物が潜んでいます。ページをめくるたびに新たしい発見がありそうです。
 柔らかいタッチの絵から、ふかふかの土をイメージすることができます。巻末に、この絵本に出てくる生き物たちの解説が付いています。アメリカのお話らしく、スカンクも出てきます。

つちづくり にわづくり
ケイト・メスナー 文
クリストファー・サイラス・ニール 絵
小梨直 訳

福音館書店
本体1600円+税
2017年5月15日発行

2017年9月1日金曜日

市河紀子さんの講演会がありました!



 フリーランス編集者で白百合女子大学非常勤講師の市河紀子さんが習志野文庫連絡会の定例会で講演しました。絵本の「にじ」(新沢としひこ詩、あべ弘士絵、アスク・ミュージック)は市河さんが編集を担当しています。
 習志野文連の定例会は9月1日、習志野市本大久保の大久保公民館で開かれました。講演会では、市河さんが出会った個性的な作家たちとのエピソードを含め、興味深いお話をたくさん聞くことができました。
 市河さんは児童書出版社を経てフリーランス編集者となりました。これまでに多くの絵本や詩集などを手がけ、多くの作家、詩人と交流を深めました。市河さんが手がけた主な仕事のリストをみると、佐野洋子、谷川俊太郎、まど・みちお、工藤直子、あべ弘士、新沢としひこ、角野栄子、阪田寛夫、河合隼雄といった著名な作家たちの本が並びます。佐野洋子さんのエッセイに市河さんが登場するすこともあったそうです。
 市河さんは「本に導かれるように生きてきた」と語ります。本づくりにかける市河さんの情熱は、決して作家たちに勝るとも劣らないと感じました。

【お知らせ】クッキーが変わります。

 カフェメニューのクッキーが変わります。これまでと同様、千葉市の社会福祉法人オリーブの樹のクッキーになります。ソルトバタークッキーとマーブルクッキーの2種類の中からお選びいただけます。1個200円です。飲み物と一緒にご注文いただくお菓子セットは取りやめます。よろしくお願いいたしま...