悲劇的なお話を伝える絵本です。悲しみを乗り越えた後、一つの希望が残されたことも伝えます。
動物たちが暮らす「ブルーノ」という王国がありました。国民と王様がお互いに慕い合う平和な国でした。ある夜、ブルーノを凄まじい嵐が襲い、多くの国民がその犠牲となります。王様の兵隊は助けに来ませんでした。なぜ?
絵本の前から、ある村に住む民の物語が進みます。絵本の後ろから、王様の物語が進みます。2つの物語には、それぞれの真実がありますが、交わることはありませんでした。そして、大きな悲劇を生み出すことになります。
2つの物語は最後に絵本の真ん中で一つにつながります。悲しみが消えることはないでしょう。でも、平和を願う希望は残り、私たちはそれが永遠に続くよう祈っているのです。(店主)
ブルーノ
Fukase
福音館書店
2021年10月15日発行
定価1650円(本体1500円+税10%)
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