クリスマスにはいたるところでたくさんのクリスマスツリーが輝きます。ツリーの飾りには、飾る人それぞれのいろいろな思いが込められています。でも、ちょっと想像してみましょう。「もしクリスマスツリーが世界にひとつしかなかったら……」
クリスマスが近づくと、たった1本のクリスマスツリーに多くの人が集まります。大好きなものを飾ろうと長い列をつくります。ツリーはキャンドルに照らされ、ひときわキラキラ輝きます。
ところが、2人の大男が喧嘩を始めてしまいます。倒れたキャンドルの火がツリーに移り、一気に燃え広がりました。人々は逃げ去り、残されたのは黒こげになったツリーと、一人の女の子だけ。女の子が毎日水をあげても、黒こげのツリーは、青い葉を出すことはありませんでした。
女の子は黒こげのツリーのてっぺんに、小さな真っ赤なハートを飾ります。やがて夜になり、月の光に照らされて、その姿が世界中の人々の心に届くと奇跡が起こります。想像から生まれた奇跡です。この絵本は、想像が奇跡を起こすことを後押しします。(店主)
世界にひとつしかクリスマスツリーがなかったら
池谷剛一
P-Book project(発売:えほんの杜)
2020年10月21日発行
定価:2400円+税
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