しかけ絵本です。絵が主役の絵本ではありません。文字が主役の絵本です。
最初の見開きページは「さら」と描かれています。右ページは上半分しかありません。その右ページをめくると、あらあら不思議、「もち」に変わってしまいました。
文字を解体すれば、一つの文字はいろいろな部品が組み合わさって構成されていることがわかります。違う文字でも共通する部品を持っていることがあります。同じ部品を使っていても、ほかの部品との組み合わせを変えることで別の文字をつくることができるのです。この絵本がやっていることは、文字を解体し、その組み合わせを再構築することです。
なんて難しく考えるよりも、この絵本を手に取ってページをめくってみましょう。文字があっという間に変身することに驚き、「おもしろいなあ!」と思えば、それでいいのです。(店主)
もじかけえほん かな?
さく:大日本タイポ組合
偕成社
2020年5月発行
本体1200円+税
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