ブログの説明

絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2020年9月17日木曜日

【本の紹介】もじかけえほん かな?




 しかけ絵本です。絵が主役の絵本ではありません。文字が主役の絵本です。

 最初の見開きページは「さら」と描かれています。右ページは上半分しかありません。その右ページをめくると、あらあら不思議、「もち」に変わってしまいました。

 文字を解体すれば、一つの文字はいろいろな部品が組み合わさって構成されていることがわかります。違う文字でも共通する部品を持っていることがあります。同じ部品を使っていても、ほかの部品との組み合わせを変えることで別の文字をつくることができるのです。この絵本がやっていることは、文字を解体し、その組み合わせを再構築することです。

 なんて難しく考えるよりも、この絵本を手に取ってページをめくってみましょう。文字があっという間に変身することに驚き、「おもしろいなあ!」と思えば、それでいいのです。(店主)


もじかけえほん かな?

さく:大日本タイポ組合


偕成社

2020年5月発行

本体1200円+税

0 件のコメント:

【本の紹介】もし ぼくが 鳥だったら パレスチナとガザのものがたり

 高い壁の前で、自分が鳥であったらと願う子どもの物語です。かつて子どもの家は壁の向こう側にありました。鳥になれば、壁を越えて家まで飛んでいけるでしょう。  子どもは銃を持った人に家を追い出されたのです。今は壁に取り囲まれた狭い場所に住んでいます。  そこはパレスチナのガザ地区とい...