こぎつねがかぼちゃを育てるお話です。絵は柔らかいタッチで自然を生き生きと描いています。
こぎつねは、やまねこさんの畑にかぼちゃの種を撒きました。かぼちゃの花が開くと、そこにみつばちがやってきます。みつばちは花の中に入り、それっきり出てくる気配がありません。こぎつねは怒っていいました。「ぼくの かぼちゃから でてってよ!」
すると、やまねこさんが教えてくれました。みつばちは花から花へと花粉を運んでいるのです。みつばちに花粉を運んでもらわなかれば、おいしい野菜は実りません。こぎつねはみつばちが気になって追いかけます。栗の木の穴に巣を見つけると、そこではたくさんのみつばちが光り輝いていました。
一生懸命かぼちゃを育てるこぎつねの姿に心を打たれます。秋のはじめ、大きくてずっしり重たいかぼちゃができました。こぎつねはうれしそう。こぎつねをやさしく見つめるやまねこさんもうれしそうです。(店主)
こぎつねとみつばち(こどものとも年中向き2020年10月号)
こじまさとみ さく
福音館書店
2020年10月1日発行
本体400円+税
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