うきくさは、その名前の通り、水に浮いている草です。水の中に垂れ下がっている根は、先っぽが少し膨らんでバランスを取りやすくなっているそうです。
うきくさを田んぼの水底から見上げている場面では、ピンク色の根っこが天井を覆うようすを見ることができます。ちょっとビックリします。自然は視点を変えると、まったく違った姿を私たちに見せてくれるのです。
小さな存在に思えるうきくさも、自然の中でダイナミックに活動しています。雨が多く降って田んぼから水が溢れ出ると、うきくさもに遠く離れたところに流され、そこで新しい生活を始めます。うきくさの強い生命力を感じました。(店主)
うきくさ(かがくのとも2020年10月号)
野坂勇作 さく
福音館書店
2020年10月1日発行
本体400円+税
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