コロナ禍の中で先行きが見通せない今、昔話に触れてみるよい機会かもしれません。「母の友」10月号の特集テーマは「今だから、昔話」です。
昔話研究者の小澤俊夫さんのロングインタビューの記事が掲載されています。小澤さんは、昔話はいろいろな国で大人が子どもたちに語って聞かせていたことであり、そのことから、どこの国、どこの文化でも子どもを大事にしてきたことが感じられるといっています。
先行きが見えない今でも、確かなことは、未来を担うのは今の子どもたちだということ。小澤さんは、今、大人にできることは、自分の近くにいる子どもたちを大事にすること、子どもの心が折れないように守ることにつきると訴えます。そんな大人の思いを、昔話を語ることで子どもたちに伝えられるのではないでしょうか。
昔話がインタビュー記事の合間に昔話が一つ掲載されています。「お月お星」という宮城の昔話です。これをきっかけに、どうぞたくさんの昔話をお楽しみください。(店主)
「母の友」2020年10月号
福音館書店
本体527円
2020年10月1日発行
0 件のコメント:
コメントを投稿